拝啓、ガキ夫様
本だったか記事だったか忘れてしまったけれど、
「妻は表面的な言葉でなく、心のこもった言葉を求めている」との記述に深く共感した。
ふと出てしまう「うるさいなぁ」「ねむい」「なんでもいい」など。
悪気はないのだろうけど、それらの言葉は少しずつ妻の心を傷つけ、大きな憎しみになっていく。
夜泣きする子どもには「うるさい」でなく、「どうした?」「抱っこ変わろうか?」、起き上がらなくてもいい、口先だけでも良いので言ってほしい。
夜中も日中も寝られない妻の前で、家事も育児もほったらかしで昼寝をしないでほしい。「寝てきていいよ」とか、気の利いた言葉はいらないから。
今日のごはん何にしようか?と尋ねられたら、「なんでもいい」じゃなくて、一緒に考えてほしい。私と普通の会話をしてほしい。
言われた家事をこなしても、奥さんの不満が消えないのであれば、それは心が伴っていないからだと思う。
妻のことが大切ならば、相手の立場に立って、客観的に自分を見つめなおしてほしい。
子どもが大切ならば、こんな父親だったら自分はどう思うだろうか?と自問自答してほしい。
自分は変えられても相手は変えられない。
日々心無い言葉に傷つき、裏切られ、憎くなっていく存在をこれからも肯定できるように、必死に自分の考えを変えようとしている妻がいる。
愚痴ばかり言う自分が嫌で、でも吐き出さなかったら壊れそう。ストレスを発散させる時間も場所もない。それでも、必死に生きている。
きっと、珍しいことじゃないと思う。
自分可愛さに、少しずつ家庭を壊している、ガキ夫。
知っていますか?
あなたは、もう子どもではない、「父親」なんです。