能登半島支援チームとともに:災害ボランティア活動の一日レポート②
ニーズ調査で市内を歩いていてみつけたお家。
窓ガラスは撤去され、枠組みだけが残る扉から見える発災当時の暮らし。
お正月用に布団を居間に出してきてたんだろうか、玄関先に置かれたスーツケースが帰省された家族を思わせる。
土壁造りの蔵が多く、蔵という蔵の中はモノが散乱している状態。
そのまま外壁と共に解体し撤去する方法もあるが、中には大切なモノもあるという。それらを一点一点整理してから解体したい方は、ご自身でコツコツと整理作業されているのだけれど高齢化が進む中では、かなりの重労働。
「腰がやられた。」そう辛そうに話すお父さんに「仕分け作業からお手伝いできますよと伝える」こういう仕分け作業もサポートしてくださることが被災者の方への心の支援になるのだと感じました。
こんな車を目にするとは正直思ってなかったです。それほど、復興が遅れている状態なのです。この車をみると当時の地震の凄まじさが感じられなんとも言えない気持ちになります。
この地区を歩いててこれほど大きなお店はそうはないと思います。精肉店の営む焼肉屋さん、従業員の方の宿舎も兼ねていてきっと、人もにぎわう人気のお店だったんだろうなと想像できる大型店舗。今は雨風にさらされ、みてる人だけでなく建物も寂しそうにみえます・・・。
「人が以前の様に入ってこない。」日中はお客さんがいつフラッときてもいいように営業しているからと娘さんと二人お店を開けて下さっているお母さん。地域の外食店で営業再開されているお店は少ない中、ありがたい存在です。
「お母さんの食堂でお昼食べようよ。」 リーダーの声掛けに喜んで立ち寄らせていただく。皆が注文すると、途端にキリっと「仕事の顔」に変わるお母さん。お値段も安価なのに、多めの盛り付けでおいしいたくわんとお味噌汁もついてる! みな口々に美味しい!とお母さんのつくってくれた卵丼やうどんをほおばり疲れた身体に栄養を運ぶ。
蔵の中の土壁を外に運んで、土嚢袋に詰めて運ぶ。能登半島チームのアイデアで、この土壁の土は地域のこども達の砂遊び用に集めているそう。「地域の人を元気づけたい」そんな気持ちに溢れている災害ボランティア素敵すぎ。
「自分たちでやるから大丈夫だよ。」「あんんたたちも身体きをつけてね」とボラを気遣ってくれる地域のみなさん。みなさんの笑顔がみたくて、みちゃったら病みつきになってしまうのが災害ボランティアの沼魅力なんでしょうね。
ベッドの上に壁板がドンッと。 湿度は高いが水気はない室内での撤去作業は砂埃を吸わない様に配慮しながら悪環境の中で進める。けれど、撤去作業が終わった後のスッキリしたベッドをみた時、チームの達成感はMAXに。
20代~60代まで、幅広い年代の男女が集う。ひとりでいても、複数人でいてもそれぞれの居場所がそこにある。拠点は、実家の様な雰囲気で受け入れてくれる。だから、皆ここに集まるんだろうな。
そして、災害ボラされている方はみなよく動くし気がつく人が多いのではないかと、他者への思いやりあっての活動なので自然と身についているのやもしれませんね。
今回のボラで出会った方は、おひとり様も初心者の方も多かったように感じます。みなさん口々に言われるのは「参加しやすい雰囲気」があったそうです。
わたしは、タブチさんという絶大に信頼している方が企画されたボラ参加だったので何も考えずに突入しましたけど、初めての方にはオススメのボラチームですので気になる方はインスタご覧になってみてください。
能登半島支援チーム
https://www.instagram.com/noto_team/
今回の参加者の平均年齢は50才?みな仕事がある中時間を創り車や電車を乗り継いで集合しました。中には夜中に金沢入りされた方も。
この年になっての無理は、倍返し食らうのでそうそう無茶はできませんがそんなわたしたちにもできることは山盛りあります。復興までに時間とマンパワーが必要な七尾市です。是非あなたのお力をお貸しください。
ちなみに、建築系の方でCCSご検討中の方はCCSのインスタに直接DMされるかやまぐちまでご連絡下さい。(^^)こちらもとっても素敵な仲間がいて学びの宝庫ですから✨
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
また是非読みにきてくださいね(*ノωノ)