セカンドハンドの魅力は魔法のよう
ときどきセカンドハンドのお店をのぞく。
10年くらい前に入手した服がきっかけだ。
いや、もっと前に手にした、最近ようやくしっくりする気がしてきたセカンドハンドが最初かも知れない。
なぜだか、それを着る時は他のどの洋服を着る時とはちがう高揚感に包まれるのだ。
まるで魔法がかかったよう、とは誇張表現かもしれないが、こういう体感が嬉しい。
もちろん、サイズがぴたっとくるものはそうないが、それでもいい。
工夫して着こなしたい。
去年ボタンを全部つけかえたり、
手を加えた。
わたし流。
誰かの真似が好きな人もいるが、わたしはちがう。
昔、20年以上前にロンドンで手に入れたコートは有名なブランドではないし、これはセカンドではないが、まず、今まで、同じようなものを着ている人を見たことがない。
使い勝手が必ずしもいいとは言い難いが愛おしい。
同じくイギリスのHampstead発のブランドのスーツは着ていけるところを探してもう10年以上。袖を通したのは数回程度。
なかなか機会がないが、コロナがあけたら、ちょっと試してみたいことがある。
この二つはセカンドハンドにはしない。一生大切にするつもりだ。
つじつまがあわず、矛盾しているようだが、とにかく好きなデザインの洋服を気続けたい。
人と同じでなくても、決して高級でなくとも。
そんなことを考えながら衣替えすると時間は予想以上にかかるが少しワクワクする。
断捨離に向けてサスティナブル傾向だから、ファッション業界の関係者には申し訳ないが、引き続きこの方針でいってみようと思う。
体型や体調を崩してはもともこもないことを心に留めて。
ハーフブーツだけはいつか一生はけそうなものを入手したいと思っている。時間をかけて選びたい。
密かにファッションも楽しんでいるこのドラマの続編が決定していたのはほんとうに嬉しい。
今年再開の旧友のような感覚。
あぁ、ここから多くを学んできたし、未だ学ぶな、と惚れ直しながら。
衣替え半ばにて。