思い出の共有
当時流行っていた曲がカーオディオから流れてきた。
「ねえこの曲、私ら小中辺りのときやたら流れてたよね。」
「あぁ、流れてたー!懐ーっ!
給食の時間にめっちゃ流れなかった?」
「え?給食の時間に曲流れたっけ?」
「ほら、放送委員とか係とかあったじゃん!」
「えー。そうだったっけ?あったかなー?」
当たり前だった日常の思い出は共有できないこともある。
お昼の放送で流れるのは、アイドルの曲が多かった。
その中でアジカンが流れたときには、職員室が沸いていた。
誰も聴かないような曲も
放送委員の人にCDを託したこともあった。
多数派に対してのちょっとした反抗。