6.エコキュートに防振ゴムを敷く
南向きのベランダの角、お隣との仕切り板のそばにあるのは、2005年製コロナのエコキュート。
写真の室外機のようなものがヒートポンプユニットで、奥に見える大きな四角い背の高いものが、貯湯タンクユニットです。この二つがセットになって、給湯機のエコキュートというわけです。
夫が、メーカーのコロナ大阪サービスセンターに音と振動について相談したところ、コロナ代理店の男性が来てくれました。
エコキュートの寿命でいうと、使い始めて17年は交換の時期を迎えているとのこと。とにかく深夜の低い音と振動をなんとか改善したいと相談したところ、
ヒートポンプユニットの下に、防振ゴムを設置する。揺れを抑えて、音の発生をできるだけ防ぐ。
深夜ではなく、起きて活動してる日中に運転するように、リモコンの時計の設定を12時間ずらしてみる。ただ、深夜電力ではないので電気代は今よりかかってしまうけれど。
という提案がありました。
エコキュートを新しいものに買い替えるには50万円ほどお金がかかる上、今のような低周波音がヒートポンプユニットから必ず発生することを考えると、買い替えには躊躇します。
そこで、写真のように黒い防振ゴムを、ヒートポンプユニットの足もとと台の間4カ所に設置してもらいました。設置後、手で動かしてみると不安定に揺れるので、ネジがちゃんとしまっていないと思ったのですが、防振ゴムはそうやって揺れを小さくするものなんですね。
エコキュートの運転時間についても、リモコン操作で日中に変更したのですが、こちらは1週間ほどでやめました。苦肉の策ではあったのですが、深夜に聞こえている低周波音は、自分の家だけのものではないとわかったからです。つまり、このオール電化マンションの、各家庭のベランダにあるエコキュートからの低周波音も、私は聞いていたのです。この事実を知ってぼう然とし、このマンションから引っ越さないかぎり、私の低周波音の苦しみは根本的に解決しないとわかりました。
それと近隣の方が、日中に聞こえてくる新たな騒音(エコキュートの運転音)に、迷惑していることがわかったからです。午後にエコキュートが運転し始めると、逃れるようにベランダからあわてて室内へ駆け込む複数の足音と「また動いてる!」の声ーー。音に敏感になっていた私にとって、心も痛くなる出来事でしたが、もとの深夜運転に戻すしかありません。
午前3時頃に動き始めるのではなく、23時からなら、0時からならどうだろうと、リモコンの時刻設定を毎日変えて試行錯誤しましたが、低い音と振動で起こされることに変わりはなく、「深夜のみ」の運転モードに戻しました。
防振ゴムのおかげで、ベッドで寝ているときの振動は少し改善した気がしました。しかし苦しい。冷蔵庫のときと同じように、今度はヒートポンプユニットの向きを動かして、低い音の向きが変えられないかとベランダで格闘します。その重さ、59キロ。しかし、貯湯タンクユニットとつながる配管の長さにほとんど余裕がなく、重くて動きません。片側が3センチほどベランダの外を向いただけ。あきらめました。