ワークキャンプを通じて得られるもの
みなさん、こんにちはCOMOLY運営の望月です。
今回は、私が大学生時代に経験したワークキャンプについてより詳しくお話ししていきたいと思います。COMOLYでは10月に富山でワークキャンプを開催を予定しているので、ぜひ参加してみようという気持ちになっていただけたら幸いです。
私は大学で国際文化協力学科という世界情勢などについて学ぶ学科に入りました。入学前は、国際問題を伝えるメディア関係の仕事に興味を持っていたからです。1年時に、フィリピン専攻の佐竹眞明先生に授業を教えてもらい、この先生との出会いがフィリピンについて興味を持つきっかけになりました。授業では、日本では見ることはない大量のゴミに囲まれて暮らす集落=現地ではスモーキーマウンテンと呼んでます。(2021年現在は、政府の意向でスモーキーマウンテンはなくなりました。)や貧困層が住んでいるスラム街について教えてくれました。話を聞いているだけでは、イメージがつかず、実際にフィリピンで現地を見てみたいと思い半年間の公費留学の留学先をフィリピンにしました。留学期間中に、NPO法人アクセスという団体を通してスモーキーマウンテンを訪ねました。(日本人1人で尋ねると危ない場所のため、団体を通じて訪問させてもらいました。)
(ケソン、パタヤス地区にあるスモーキーマウテンの様子1)たくさんのゴミの異様な臭いがする中で、生活に困窮している人たちが身を寄せ合って生活している。
(ケソン、パタヤス地区のスモーキーマウンテンの様子2)暮らしている人々はごみを拾って、お金に換金してその日、1日なんとか生活しています。
この様子を実際に目の当たりにして、日本は、なんて恵まれた平和な国だと実感しました。
この現実を知り、留学前はボランティアというものに積極的になれなかった私ですが、自分からボランティアに参加してみようと気持ちになりました。
帰国直前にボランティアについて探していたら、FIWC東海の創設者である方に出会いFIWC東海の話を聞き、帰国後にミーティングに参加することにしました。そこで私は初めてワークキャンプを知りました。ワークキャンプについての話を聞いた私は興味を持ち、その年すぐにネパールキャンプに参加することにしました。
ワークキャンプの目的のひとつである、現地の人々が抱えている問題を解決するという使命があります。私が行ったネパールの村は、村に水道がないため山奥から1時間近くくだって水を汲みに子供が出かけるといった問題がありました。この問題を解決するためにキャンプ期間には、村に井戸を作るという作業をしました。
(ネパールのワークキャンプの様子1)井戸を作るため大きな石を集めて、井戸の基礎を作る。
(ネパールキャンプの様子2)石を積み上げた井戸にコンクリートで塗り固めます。
(ネパールキャンプの様子3)村人やキャンパーや技術者みんなで協力して井戸を固めます。
また、村人や現地の学生と交流する機会もあります。
これもワークキャンプの目的のひとつです。現地の方々と文化交流を行うことによって絆を深めると共に、お互いの国について知るきっかけが生まれます。日本では当たり前のようにある屋台などの射的のようなお祭りでも、ネパール人にとっては、初めて見るものです。学生や現地の人々の反応を見ることによって日本文化の良さを自分自身も改めて感じることが出来ます。
(ネパールキャンプの様子4)現地の学生とわりばし鉄炮で文化交流をしました。
(ネパールキャンプの様子5)現地の学生とマグネット式の魚釣りで文化交流しました。
(ネパールキャンプの様子6)現地の学生と紙飛行機を作成し、飛ばしました。
キャンプでは、基本的にみんなで共同生活をします。ネパールキャンプでは、最初の数日間はキャンパーで村の集会所に宿泊したのち、その後それぞれ1人ずつ村人の家でホームスティをしました。言葉が通じない中でも、気持ちやジェスチャーなどでお互い一生懸命に伝え合いました。最初はホームスティ先に馴染むのに苦労しましたが、最後は心が通じ合うことができて嬉しかったです。
(ネパールキャンプの様子7)ホームスティ先の子供たち
(ネパールキャンプの様子8)村を出る直前にキャンパーで集合写真を撮りました。
これらの経験をしたことによって感じたことは、
1、人との繋がりを実感できる(自分の周りにたくさんの友達が出来る)
ワークキャンプにおいては、現地に行くまでに多くの人が関わります。キャンプ地を決めるために下見をしてくれるメンバー、自分以外のワークキャンプに参加するキャンパー、現地のネパール人のコーディネーターさん、私たちを案内してくれる日本人のコーディネーターさん、ホームステイ先、ドライバーさん、多くの力をお借りして成り立っています。みなさんのお力があって、当日自分はワークキャンプに参加することができます。
2、自信がつく(一皮むける)
普段の環境とはかけ離れたところで2週間〜3週間近く、他人と衣食住をともにすることで、自分にはこんなことも出来るのだと実感します。そのため、次はもっと違うことが出来るだろうと思うようになり自信がつき、一歩踏み出すことができます。
3、積極的になれる(プラスの感情)
キャンプに参加する際に、一人でキャンプに参加するわけではないので、おのずとそれぞれの意見を求められます。また、それぞれ担当する役割が与えられ、自分には役割があるため責任感や自主性が生まれキャンプに参加する前から自分自身が成長し、当日のキャンプでも積極的に動けるようになり、より楽しむことができます。
ここでは海外のワークキャンプを例に出しましたが、国内のワークキャンプにおいても同様に3つのことを感じられると思います。
自分自身を変えるきっかけにぜひ、みなさんもCOMOLYのワークキャンプに参加してみませんか?