大切にしているのは「楽しい」という感覚/直井耕史(Around10運営)
こんにちは!SHOWS STORY編集部の今井です。SHOWS STORYは、北野唯我がプロデュースするオンラインサロン「SHOWS」に所属するメンバーを紹介する企画です。
今回は、直井耕史さんにお話を伺いました。直井さんといえば、10月に行われたSHOWSのオフ会での活躍や日頃からの斬新な発想力に一目置いている方も多いのではないでしょうか。そんな掴みどころのない男、直井耕史さんの大事にしている考え方に迫っていきたいと思います。
SHOWSに入ったきっかけ
ーーSHOWSに入ったきっかけを教えてください。
直井:もともと北野さんの本が好きで、著書のファンでした。Voicyもよく聴いていて、ビジネスパーソンとして尊敬していたんです。よくある起業家のガツガツした感じとはちょっと違って、落ち着いた方だなと感じていました。程よい距離感の憧れを持っていたんですよね。そんな方がオンラインサロンをやると知って、何の迷いもなくすぐにエントリーしました。北野さんの考えを知る機会があるのなら知りたいなという純粋な好奇心が大きいですね。
ーー入ってからのギャップってありましたか?
直井:全くないですね。そもそもオンラインサロンというものが初めてだったので、期待も特にしていなかったんですよね。北野さんが作るコミュニティってどんなもんなんだろうって感じでしたね。
SHOWSでの活動について
ーーSHOWSではどのような活動をされていますか?
直井:SHOWSでは、クリエイティブ広報や、Around10の管理人、ミラツク構想の対談企画に携わっています。
クリエイティブ広報では、「SHOWSの入会者を増やすこと」や「SHOWSを居心地の良い空間にすること」を目的とした活動を行っているのですが、
そこで僕は、メンバーと交代で、公式Twitterの運用やグループメッセンジャーでの告知を行っています。少しでも興味を持って見てもらえるように一言一言、工夫しながら発信をしています。
Around10は、社会人歴10年前後の人が交流できるグループで、ちょうどSHOWSで世代別のグループがあったほうがいいんじゃないかって話が上がったときに、管理人に立候補しました。会社や家族、パートナー、友達に話せないことをざっくばらんに話せる、そんな場にしたいなと思って作りました。正直、これまでにやった企画が「チャーハン王決定戦」と「ラーメン王決定戦」なので、目的と乖離しちゃってるんですけどね(笑)。あくまでコンテンツは付属品で、ウェルカムで、ゆるくて、精神的な支えになるようなグループでありたいなと思っています。
ミラツク構想とは、北野さんの想いから生まれた「未来をつくる人を増やすための教科書づくりプロジェクト」のことです。その一環として、北野さんと新規事業家・守屋実さんの定期対談を行っているのですが、その中で、僕は対談キャッチコピーの考案やクリエイターのサポートなどディレクション的な役割を担っています。
ーーたくさんの活動をされていますが、直井さんといえば、10月に初めて行われたオフ会でもかなり活躍されてましたよね。
直井:オファーをいただいてオフ会の運営をやることになったんですが、どうせやるなら楽しいものにしたいなと思って。でも入会のタイミングもそれぞれバラバラだし、コロナ禍の制限がある中でみんなが楽しめるものって何だろうなって考えたんです。
やっぱり共通のものを見るくらいしかないと考える中で、「あ、それって動画なんじゃないかな」と思ったんです。そこで、運営メンバーのミーティングの中で、あまり深く考えずに提案してみました。「それいいね」となったんですが、運営メンバーの中で動画編集の経験がある人は誰もいなくて、「じゃあ僕やります」って決まった感じですね。
ーー直井さんも動画編集は未経験でしたよね?
直井:はい。でもやってみようかなって思ったんですよね。やってみたら難しいことも多かったですけど、意外となんとかなりました。昔から楽しそうなことにはできる限り飛び込んでいきたいなという思いが強いんですよね。
仕事で出会った方がおっしゃっていた「楽しいことが世の中を前に進めるよね」って言葉が自分の中ですごく印象に残っています。面白そうなことや、興味が湧いたことにはなるべく顔を出すようにする。その感覚を大事にしていたいなと思っています。
ーーたしかに、直井さんといえば楽しいこととか面白いことへの行動力がすごいなという印象があります。SHOWS内で得た気づきみたいなものもあるんですか?
直井:SHOWSに入って僕が一番良かったなと思っていることは、自分の強みが理解できるようになったことですね。北野さんと1on1をしたとき、「直井さんって興味が湧いたものに対しての集中力とアウトプット量が半端ないですよね」って言われたんです。
過去に とあるプロジェクトでキャッチコピーを考えるっていうお題があったんですよ。そのときに僕は100本応募したんです。その時のことをおっしゃってくださったと思うのですが、改めて言葉にしてもらったことによって自分の強みを認識できるようになりました。
あとは、SHOWSに入ってストレングスファインダーを初めてやりました。そこで、” 着想 ” や ” 企画 ” といった要素が上位に来ていて、本能的な能力として備わっているんだなと改めて気づきました。
これまでのキャリアについて
ーーこれまでのお仕事について教えてください。(2021年11月現在)
直井:新卒で広告代理店に入社して6年ほど働いた後、今は人材シェアという新しい領域に挑戦しているベンチャー企業で働いています。1社目でも本当に楽しくお仕事をさせて頂いていたんですが、本当に困っている企業に価値提供できないことにもどかしさを感じて、転職することを決めました。
僕、仕事の本質は人助けだと思っているんですよ。目の前に困っている人がいて、その困り事を解決していくことが仕事だと思うんです。ただ、転職して最初の頃は、経営知識がなかったので、企業の課題を的確にヒアリングすることも、欲しい人材の要件定義をすることもできず、成果の出ない苦しい日々を送っていました。
困り事を解決したいと思っていたのに、考えていたことは明日の数字のことやどうやって成果を出すかということ。それでも、当時の上司が「本当に困っている企業に価値提供したい」という僕の入社理由を覚えてくれていて、それがより叶えられる部署へ異動することになったんです。その部署異動がきっかけとなって、徐々に成果が出せるようになりました。
ーーSHOWSでの活動も、お仕事に何か影響を与えているのでしょうか?
直井:SHOWSに入ったことで、弱みをなくそうとするよりも、強みを伸ばしていくほうがいいという考え方に変わったことが、良い影響だと感じています。僕はこれまで、仕事はできないことをできるようにするのが大事だと思っていたんです。総合得点を高めるための努力をしていました。
でもSHOWSで、好きなことや得意なことを伸ばしていくほうが人に評価してもらえるし、自分も楽しい、ということに気づくことができたので、すごく楽になりました。成果を出すことはもちろん大事ですが、それ以外にも目を向けられるようになって、楽しくやろうというスタンスに変わりました。
ーー来月から別の会社で働くと聞きました。今のお仕事も充実していそうだと感じるのに、何故転職を決断されたのかお伺いしてもいいですか?
直井:今働いている会社が今年上場したんです。上場までのプロセスをこれまで2年ほど見てきていたので、純粋に嬉しかったのですが、創業メンバーの喜び方と比べると全然違っていて、「あぁ、あっち側に行かないと本当の楽しみは感じられないんだなぁ」と思ったんです。
会社・サービスを大きくしていくという部分に本気で関わらないと、自分が望む喜びを味わうことはできない。だから、転職先としてスタートアップの企業を選びました。もちろん大変なことも多いと思いますが、今からとてもワクワクしています。
楽しいという感覚を大事にしたい
ーーここまでお話を聞いてきて、直井さんの行動の軸として「楽しいかどうか」という感覚が大きいと感じました。
直井:そうですね。楽しそうだなってものにはできる限り参加するようにしています。先程もお話した、「楽しいことが世の中を前に進める」っていう言葉はすごく大事にしていて、それまで自分自身が感じていたことをうまく言語化してもらった感覚があるんです。楽しいって思えることを追求していいんだ、楽しいことをやっていくことに意味はあるんだ、と思えました。
最後に
ーー最後に何か伝えたいことはありますか?
直井:僕はSHOWSに入って、人生が変わり続けている感覚があります。自分の強みを生かすという感覚も得られています。北野さんとの関わりもそうですが、SHOWSメンバーと交流していく中で良い影響を与えてもらうこともたくさんあります。
今の会社でモヤモヤしている人や、「自分のやりたいことってなんだろう」「強みってなんだろう」と悩んでいる方は、SHOWSに入ることでスッキリすることが増えるんだろうなと思います。そしてSHOWSを楽しむコツは、興味があることには自分で手を挙げて、とりあえずやってみることだと思います。みんな温かく迎え入れてくれますよ!
ーー直井さんが今後SHOWSの中でやっていきたいことってありますか?
直井:楽しいことができる場所にしたいなと思っています。SHOWS内で楽しめるコンテンツを充実させることで楽しめる人を増やしたいです。企画することは得意だと思っているので、そこで貢献していきたいですね。
編集部あとがき
楽しいことが世の中を前に進める。
楽しそうだな、面白そうだなと思えることに、全力で向き合うこと。
そして周囲を楽しませること。直井さんのエンターテイナーとしての源泉が、少し掴めた気がする、そんな取材でした。
興味があるものにはとりあえず手をあげてやってみること。
言うことは簡単ですが、なかなか一歩を踏み出す勇気が出ない方も多いのではないでしょうか。でも、勇気を出して一歩踏み出してみることで、見える世界がある。
そして、勇気を出して踏み出した一歩を、真っ先に受け入れてくれるのは、きっと直井さんなんだろうと感じました。
これを読んでくださっている方の中に一人でも、「ちょっと手をあげてみようかな」と勇気づけられた方がいらっしゃれば嬉しいです。