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ゆるくつながれる場所を求めて/落合真彩(ライター)

こんにちは!SHOWS STORY編集部の河田です。SHOWS STORYは、北野唯我がプロデュースするオンラインサロン「SHOWS」に所属するメンバーを紹介する企画です。

今回は、落合真彩さんにお話を伺いました。落合さんは、フリーランスのライター、フレスコボールというスポーツの日本代表という2つの顔を持っています。

そんな落合さんが、どうしてSHOWSというコミュニティにたどり着いたのか。そこには、彼女の葛藤があったのです。

SHOWSに入ったきっかけ

ーーSHOWSに入ったきっかけを教えてください。
落合:そうですね。SHOWSに入ろうと思った理由よりも前に、オンラインサロンを探していた背景からお話させてください。

私はフレスコボールというスポーツをやっています。詳しくは後ほどお話しますが、フレスコボールはブラジル発祥のスポーツで、日本での知名度はまだまだ低いです。簡単に言うと、ボールを落とさないように打ち合う競技で、知らない方には「ブラジル版の羽子板」と紹介しています。

ご縁があってフレスコボールを知った私は、日本国内で普及させるために黎明期から活動を続けています。大会にも参加させていただき、ありがたいことに優勝させていただいたこともあります。

順風満帆に見えるフレスコボールの活動ですが、悩みもありました。それは、所属しているコミュニティが一つだけだと、私の性格上、過集中状態になって視野が狭まり、息苦しさを感じてしまうことです。私はフリーランスでライターをしているため、所属している会社はありません。他にも緩くつながれる場所があったほうが、エネルギーを分散させられますし、人生が豊かになると思い、別のコミュニティを探し始めました。

ーーなるほど。コミュニティ選びで重視したポイントは何ですか?
落合:結論からいうと、「とりあえずいられる場所」かどうかという点です。オンラインサロンってたくさんありますけど、ビジネス感度が高い人たちが集まって、主体的にプロジェクトを動かしていくような場所も多いじゃないですか。私は本業でそのニーズは満たせていたので、それよりも、緩くつながれるようなコミュニティに入りたかったんです。

ーーSHOWSを選んだ理由はなんですか?
落合:北野さんが書いている本の影響が大きいですね。北野さんの本は、SHOWSに入る以前から読んでいて、新刊が出るたびに購入していました。

そもそも北野さんを知ったきっかけは、2018年に参加したイベントです。北野さんの発言は、クリティカルでありながらも品があり、他の人と少し雰囲気が違うなという感覚を持ちました。そのイベント後に『転職の思考法』を読み、すぐ後に出た『天才を殺す凡人』を読んだ頃から、北野さんの本を読むようになりました。当時、You Tubeで配信されていた「そもそもラジオ」も聞いていましたね。

北野さんの考えや人柄を知りたいと思う中で、北野さんがオンラインサロンを運営していると知りました。「大人のビジネスパーソン向けサードプレイス」というコンセプトに惹かれたというのもありますし、私が入会する前は100人前後のコミュニティということもあって、入ってみようと思いました。

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SHOWSでの活動について

ーーSHOWSではどのような活動をされていますか?
落合:イベントに参加したり、北野さんから依頼された記事の執筆などをしたりしていますが、最近は公私が忙しくて、あまり参加できていません。

そもそもではありますが、私は当初から、イベントやプロジェクトに積極的に参加する前提でSHOWSに入ったわけではありませんでした。じゃあなんでいるのかというと、冒頭でもお話した「緩くつながれる」という欲求が満たされているからです。自分のペースでイベントに参加して、余裕がなければ休めばいい。私はSHOWSでずっとそんなスタンスです。

ーー落合さんは、北野さんと守屋実さんとの対談記事を執筆するなど、SHOWS内でも本業のスキルを存分に発揮させています。そこには、どんな思いがあるのでしょうか。
落合:そうですね…。私の中で、SHOWSでのプロジェクトは仕事と同じ感覚なんですよ。といっても、私にとって仕事は嫌々やらされるものではなく、やりたくてやっている楽しいもの。面白いことはやってみたいという気持ちが強いんです。

例えば、北野さんと守屋さんの対談記事の執筆は、お金をもらったからできる、ということではないじゃないですか。純粋にお二方の対談が興味深いですし、こんな経験はなかなかできないと思い、引き受けさせていただきました。

自分のペースで関わりながら、やりたいことをやる。そのスタンスでも居心地の悪さを感じないのが、SHOWSというコミュニティの魅力だと思います。

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別の居場所があるという安心感

ーーSHOWSに入る前と入った後で、何か変化はありましたか?
落合
:変わったかというと、そんなに変わっていないのというのが正直なところです。ただ、当初の目的である「エネルギーの分散」ができているので、とても満足しています。別の居場所があるという安心感がありますね。

意識を高くしていることもないし、やる気があるときは参加すればいいし。「こうあらなきゃ」「これをやらなきゃ」というプレッシャーがないので、自分のペースでSHOWSにいることができています。

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これまでのキャリアについて

ーーこれまでのキャリアについて教えてください。
落合
:フリーランスのライターとして活動する前は、正社員として学習塾運営の仕事をしていました。もともと出版業界に興味があったものの、新卒での就職活動のときは出版系の会社から内定をいただくことができず、流れで教育業界にたどり着きました。

出版業界への夢は諦められませんでしたね。社会人になってからビジネス書を読むようになるのですが、新たな世界を知れるのがとても面白く、自分自身で書いてみたいという思いが強くなっていきました。入社2年目のタイミングで、「あと1年で辞めよう」と決意しました。ただ、当時は転勤で長野で働いていたので、東京で就職活動をするのは難しいという問題がありました。そのため、とりあえずその会社を辞めて、関東に戻りました。

出版社や編集プロダクションを受けていましたが、自分がやりたいのは編集者よりもライターだと気づきました。編集者は、本のコンセプトを企画し、様々な人を巻き込みながら形にしていく仕事。それよりも、ライターとして言葉を形にするほうが得意なのではないかと思ったのです。

ーーなぜフリーランスを選んだのですか?
落合
:前の会社を辞めた後に、大学の後輩からフレスコボールに誘われました。その子がフリーランスだったんですね。フレスコボールの世界には、自由な働き方をしている方がたくさんいて、フリーランスとして自由な生き方を選択するのも悪くないなと思いました。ダメだったら正社員になればいい、という気持ちで、フリーランスを選びました。

最初の頃は、クラウドソーシングを使い、仕事を受注していました。そこからライターの講座に申し込み、技術を磨き、人脈を広げていきました。フリーランスは不安定なイメージもあると思いますが、ありがたいことにお仕事もいただけて、毎日楽しく過ごせています。

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フレスコボールの活動について

ーーずっとお話に出ているフレスコボールですが、一体どんなスポーツなのですか?
落合
:それですよね(笑)。フレスコボールは、ブラジル発祥のビーチスポーツで、ラケットでボールを落とさないように打ち合う競技です。点数を取り合うのではなく、フレスコボールはペアでラリーの回数を競います。

フレスコボールに出会うきっかけとなったのは、先程も少しお話しましたが、大学の後輩からの誘いです。「フレスコボールの女子の大会があるので出ませんか?今なら日本一になれますよ!」と誘われ、興味本位で参加しました。

その大会で私のペアは優勝しました。競技人口が少なかったこともあり、そこから日本での普及活動に関わるようになりました。

私が関わってから約5年経ちましたが、選手・スタッフの方々みんなで日本のフレスコボールの歴史をつくっているような感覚があります。手探りではありながらも、少しずつフレスコボールの名前が広がっていて嬉しいですね。

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ーー冒頭で「視野が狭くなってしまう」とおっしゃっていました。やりがいを感じる一方で、活動に対するプレッシャーや葛藤のようなものがあったのでしょうか。
落合
:私、もともと勝つことに執着が無いんです。学生時代はソフトボールをやっていましたが、「自分にできることがあるから」というモチベーションが大きく、「勝利」に振り切ることができませんでした。

そんな私ですが、最初に参加したフレスコボールの大会で優勝したことで、徐々に周囲から”勝利”を期待されるようになりました。自分自身も、「自分ができることは競技面で引っ張っていくこと」だと思っていたこともあり
、プレッシャーから徐々に精神的に追い込まれていったのです。2019年にブラジルで開催された大会の男女混合部門で優勝しましたが、それまで自分を追い込み、無理しすぎてしまっていたので、その後は少しお休みしました。

ーーお休みの期間を経て、何か心境に変化はありましたか?
落合
:2021年に復帰して以降、「無理をしないこと」を心がけるようになりました。もちろん競技として結果を出していきたいですが、自分を追い込みすぎないようにしたいと思っています。その思いが、冒頭でお話した「SHOWSに入ったきっかけ」につながる部分です。

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生き方の選択肢を示したい

ーー今後どんな生き方をしていきたいですか?
落合
:私の中の軸として一つあるのが、「生き方の選択肢を示す」ということです。私はフリーランスのライターという自由な生き方を選択しながら、勝利至上主義になりがちなスポーツの世界にも身を置いています。

一風変わったキャリアを歩んでいる私だからこそ、「こんな生き方もあるんだよ」ということを伝えられるのではないかと思っています。生き方の選択肢を示すことができるような生き方をしていきたいです。

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最後に

ーー最後に何か伝えたいことはありますか?
落合
:SHOWSに入ったら、「何かしなきゃいけない」と思うかもしれませんが、なにかしようと思わなくて大丈夫ですよ。

自分のペースで楽しむ。もちろんアクティブに活動しているメンバーもいますが、あくまで仕事外のコミュニティですので、全員がそうである必要はありません。もちろん興味のあることには参加してほしいなと思いますが、無理はしないように!SHOWSが居心地のいいコミュニティだと思ってもらえたら、嬉しい限りです。

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編集部あとがき

SHOWSのコアバリューの一つに、「Be yourself ~あなたらしく自然体で~」という言葉があります。

私生活があってこそのサードプレイス。自分のペースで楽しんでほしいというのがコミュニティの主催者である北野さんの思いでもあります。もちろん多様な価値観の人が集まるコミュニティですので、人によって関わり方の頻度は違いますが、落合さんのように緩く楽しむ方も大勢います。

多様な価値観の方が自分のペースで楽しめる。それが、SHOWSというコミュニティの良さだということを改めて認識した取材でした。

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過去のSHOWS STORY



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