「ちゃんと投げろよ」
日本で少年スポーツの代表格は何と言っても「野球」です。
近年サッカー人気に押されながらも、まだまだたくさんの少年たちが野球を
楽しんでいます。。。
ある日、河川敷をウォーキング中に少年野球の練習をしている場面に遭遇し
ました。監督さんらしき人がポッコリ出たお腹でノックをしていました。
ファーストを守っていた子がそのゴロを取ってホームへ送球。
それが悪送球でした。その後の監督さんの一言。。
「ちゃんと投げろよ」
私はため息をついてしまいました。出た出た「ちゃんと投げろよ」
当たり前ですが、ファーストの子はふざけているわけではありません。
「ちゃんと投げよう」と思って投げているのです。
「ちゃんと投げられない」のには理由があって、それがわからないから
「ちゃんと投げられない」のです。
この場合、正しい投げ方を教えてあげるのが指導者です。その投げ方に
従って練習する。繰り返し練習する。これが指導者です。
こんな言葉もあります。
「何で取れないの?」
これも同じですね。取ろうと思っているのです。
ただ、取り方が間違えている、もしくはわからないだけです。
「このゴロの場合はこういう風に取ると取りやすいんだ」
という答えが必要なんです。
少年野球の指導者に多いこの手の言葉。
野球を楽しむことができなくなるんじゃないかと心配になってしまいます。
少年野球に関わらず、少年スポーツの指導者は勝ち負けよりも大切な
ことを教えるというスキルを付けてほしいと思います。
スポーツは楽しいということ。楽しむということはどういうことか?
そこを追求してもらいたいと思います。
少年スポーツは勝ち負けではなく、スポーツを通じて何を感じるか?
学校では教えてくれない貴重なものがあると思っています。
指導者の方が勝ちたいという気持ちだけでやってほしくないなって
思います。