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日経新聞記事「日東電工、顧客向け共同開発拠点を改装オープン 上海」に注目!

コモンズ30ファンドの投資先企業の記事を基に、どのような取り組みを行っている企業なのかをマーケティング部齋藤が日々ご紹介します。

本日は以下の記事を紹介いたします。
日東電工、顧客向け共同開発拠点を改装オープン 上海 - 日本経済新聞
以下、記事のサマリーです。

日東電工は、中国・上海市内の顧客向け共同開発拠点「イノベーションセンター」を約11年ぶりに改装オープンしました。この施設ではスマートフォンや自動車向けのフィルムやシートなど、同社の最新技術を顧客に紹介し、共同研究開発用の実験設備も併設されています。
中国メーカーとの取引関係強化: 日東電工は売上高の約35%を中国が占め、日本を上回る最大市場となっています。特に電気自動車(EV)やスマートフォン市場で中国国産メーカーとの連携を強化しています。
スマートフォン市場: 日東電工は折り畳み型ディスプレーフィルム向けで力を入れており、中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)が販売したスマートフォンにも採用されています。また、中低価格機種でも有機ELディスプレー(OLED)を採用するメーカーが増えており、新たな顧客開拓が重要となっています。
自動車市場: EV化に伴い、中国国産メーカーが急速に存在感を示しています。日東電工は中国メーカーとの関係強化を図り、中国市場でのトップシェアを目指しています。
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ファーウェイが販売したスマホに搭載されているフォルダブルOLED向けは、日東電工が力を入れている分野の1つです。ファーウェイは3つ折り型のスマホを1万9999〜2万3999元(約40万〜約48万円)で販売している高価格帯ですが、中低価格機種でも液晶に代わりOLEDを採用するメーカーが増えていることも、今回のイノベーションセンター改装の理由の1つとのことです。

また、自動車にも、メーター等がスクリーンになっていたり、ヘッドアップディスプレイが搭載されたりと、日東電工の技術が生かされるものも多くなりました。また、比亜迪(BYD)に代表される中国国産メーカーは、そのような技術を採用しています。

グローバルニッチトップ・エリアニッチトップを掲げる日東電工が、このような中国市場でもトップシェアを獲得できるのか。今後の日東電工に期待しています。

※文中に記載の内容は特定銘柄の売買などの推奨、または価格などの上昇や下落を示唆するものではありません。