TikTokマーケティングの全体像:特徴・戦略的アプローチと成功事例の解析
もともと10代・20代を中心として話題になったTikTokですが、現在では年齢層は徐々に拡大しており、多くの企業がTikTokを活用した『TikTokマーケティング』の取り組みを行っています。
TikTokには他のSNSとは異なる独自のアルゴリズムがあるため、効果的な運用を行うためにはTikTokの特徴について詳しく知り、最適な戦略を立てる必要があります。
そこでこの記事では、TikTokの特徴や年齢層・性別層、ビジネスモデル、特徴や強み、TikTokマーケティングの具体的な戦略、企業のTikTokを活用したマーケティング事例をご紹介します。
この記事でわかること
TikTokマーケティングとは何か、どんな特徴があるか
TikTokマーケティングの具体的な戦略
企業のTikTokマーケティングの成功事例
こんな方におすすめ
新しくTikTokを活用したマーケティングを行いたい
TikTokマーケティングを行っているが施策の効果が出ていないと感じている
他の企業のTikTokマーケティング施策について知りたい
TikTokマーケティングとは?
TikTokマーケティングとは、世界中で急速に人気を獲得しているSNS・動画プラットフォームの「TikTok」を活用して、企業やブランドが商品やサービスを宣伝・広告するマーケティング戦略のことを指します。
15秒〜3分ほどのショート動画が特徴のTikTokは特に若い世代を中心に利用者が多く、創造性に富んだコンテンツとその高精度なアルゴリズムによって、多くのユーザーの注目を集めています。
そもそもTikTokとはどのようなプラットフォームなのか?
短時間の動画の投稿・作成ができるショートムービープラットフォームとして世界中で多くのユーザーに利用されているTikTokとはどのようなサービスなのでしょうか。
TikTokの運営会社や概要、ユーザーの年齢・性別層、TikTokの収益構造などについて、ここから詳しく見ていきましょう。
TikTokとは
TikTok(ティックトック)は、中国のByteDance社が運営するスマートフォン向け動画に特化したSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)です。
ユーザーはTikTokアプリ内で動画の撮影から編集、投稿といった動画制作作業をすべて完結させることができ、特に若い世代を中心に、世界中で爆発的な人気を誇っています。
動画を加工できるエフェクト機能や音楽などの機能が豊富に搭載されており、ユーザーが気軽に『クリエイター』となり、動画制作や投稿を行うことが可能です。
動画配信に特化しているという点は最大手動画プラットフォーム『YouTube』と共通しているものの、YouTubeの場合はアップロードされる動画は、数十分程度のものが主流です。
一方、TikTokは15秒〜3分程度のショートムービーがメインとなっています。(2022年には投稿可能な動画の長さの上限を10分に延長)
近年は情報が飽和状態となり、その分、一つひとつの情報に掛けられる時間は短くなりました。Z世代を中心とした若者の間ではタイパ(タイムパフォーマンス)を意識した行動が目立つようになっており、音楽や映画すら、すべて見る・聴くことは減少しているといいます。
要点がコンパクトにまとめられたショートムービーがメインのTikTokは、現代の若者のニーズに合った効果的なマーケティングツールといえるでしょう。
年齢・性別層
TikTokのユーザー層は当初、10代から20代の若者をメインのターゲットとしていました。そのため若者向けの商品やサービスの宣伝に活用されていましたが、その後、年齢層は徐々に拡大しています。
コンテンツビジネスラボ(博報堂と博報堂DYメディアパートナーズの共同研究プロジェクト)の『コンテンツファン消費行動調査』によれば、TikTokユーザーの平均年齢は34歳という結果が出ています。
初めてTikTokを調査対象に含めた2019年以降、平均年齢は上がっているといい、リーチできる層も増加していると考えられるでしょう。中でも30代・40代の男性ユーザー数の増加も見られ、幅広い層に向けたマーケティングが可能なプラットフォームといえます。
また、同調査によれば、男女の割合は男性55.4%、女性が44.3%となっています。
TikTokは2021年9月にはアクティブユーザー数(MAU)の世界総数が10億人を突破。日本でも16歳以上のアクティブユーザー数が2021年8月時点で約1,700万となるなど、今注目されるSNSです。
TikTokの収益構造
TikTokのビジネスモデルは大きく分けて『広告収益』、『投げ銭(TikTok LIVE Gifting)』、『自社製品・サービス(外部サイト)への誘導』の3つがあります。
広告収益は、『起動画面広告』『インフィード広告』『ユーザー参加型広告』など広告を出稿することで集客・利益につなげることが可能です。
投げ銭(TikTok LIVE Gifting)はライブ配信(TikTok LIVE)で視聴者が購入したコインを配信者にギフトとして送信できるサービスのことで、2020年に実装されて以来、多くのユーザーが活用しています。
また、TikTokのプロフィール欄には自社ホームページなどを掲載できるため、ここから商品・サービスの紹介ページに誘導して収益につなげることも可能です。
TikTokマーケティングの特徴
現在、急速な成長を見せているTikTokマーケティングには、他のプラットフォームとは異なる独自の特徴があります。
情報拡散力
ユーザーからの反応を得やすい
海外へのユーザーへもタッチポイントを持てる
消費金額が他SNS比で高い
ここからは、それぞれの特徴について詳しく解説します。
①情報拡散力
TikTokは、情報拡散力が高いことが大きな特徴です。これには、動画を単体で評価するというTikTok独自のアルゴリズムが関係しています。
TwitterやInstagramの場合、フォロワー数やいいね数が多いなど、アカウントの評価が高いほどユーザーに表示される回数が多くなります。
TikTokの場合、アカウントではなく動画そのものが単体でアルゴリズムによって評価される仕組みです。利用開始直後のフォロワー数の少ないアカウントだったとしても不利になるようなことはなく、視聴者の興味を惹く質の高い動画を作成すれば広く拡散され、バズる可能性があります。
他のSNSとは異なり、フォローしていないユーザーにもコンテンツを届ける事が可能です。
TikTokのアルゴリズム評価ポイントとしては『視聴時間が長い』『視聴完了率が高い』『何度も繰り返し視聴されている』『リアクション(いいね・コメント・共有など)が多い』『視聴後に購買につながる行動をしている』などがあります。
②ユーザーからの反応を得やすい
高い情報拡散力のあるTikTokは、リアルタイムでユーザーの反応を得やすいことも特徴です。
人気のある動画は一気に拡散され、多くのユーザーの目に留まる「TikTokのおすすめ動画」や「トレンド」に掲載されるため視聴してもらえるチャンスが多くなり、それに応じて反応数も多くなります。
ITmedia マーケティングの調査によれば、『TikTokで見た情報に喚起されて検索などの行動を起こしたユーザーは21%』『ハッシュタグを付けて動画を投稿したことがあると答えたユーザーは52%』だったといい、ユーザーの反応率が高いプラットフォームです。
ユーザーが反応すればコンテンツの拡散力も上がるため、より多くのユーザーに情報を届けることができ、利益につながります。また、ユーザーの反応に対して迅速な対応を行うことで、よりエンゲージメントを促進することができるでしょう。
③海外のユーザーへもタッチポイントを持てる
TikTokは日本だけでなく、世界中で人気を集めているソーシャルショートムービープラットフォームです。海外ユーザーも非常に多く、2021年9月時点で月間アクティブユーザーの世界総数は10億人を突破しています。
地域や言語に合わせたコンテンツを制作するなど、TikTokをうまく活用することで海外のユーザーにも効果的にアプローチ可能です。
すでに海外展開している企業はもちろん、グローバル市場への進出を検討している企業も、TikTokを活用することで海外ユーザーに商品やサービスの魅力を届けられます。
TikTokは言葉ではなく、音楽や映像を使ったショートムービーによって情報を伝えられるため、国境を超えたタッチポイントを持てるでしょう。
④消費金額が他SNS比で高い
TikTokのユーザーは若年層が中心というイメージがあるため、TikTok経由で商品購入を行うユーザーは少ないと思われがちですが、TikTokのユーザーは他のソーシャルメディアプラットフォームに比べて消費金額が高いことがわかっています。
博報堂と博報堂DYメディアパートナーズの共同プロジェクトであるコンテンツビジネスラボの調査によれば、TikTokは他のサービスと比べて、コンテンツへの支出金額が顕著に高いことがわかりました。
SNS全体平均の支出金額が約4万2538円であるのに対し、TikTokの場合は約8万5862円と2倍以上です。中でも特に、音楽や漫画カテゴリの支出金額が高いという結果が出ています。
TikTokユーザーの興味がある商品や魅力を感じるサービスであれば、動画から商品・サービスの購入につなげることができるでしょう。
TikTokマーケティングの戦略
幅広いユーザーにアプローチでき、他のSNSに比べてユーザーの支出金額も高いプラットフォームであるTikTokを有効活用するためには、効果的なTikTokマーケティング戦略を立てる必要があります。
TikTokマーケティングの具体的な戦略は、大きく以下の3つに分けられます。
ビジネスアカウントを運用する
広告を出稿する
インフルエンサーにPRを依頼する
ここからは、それぞれの方法について詳しく解説します。
①ビジネスアカウントを運用する
TikTokには、『個人アカウント』と『ビジネスアカウント』の2種類があります。
個人アカウントは、一般ユーザーが個人的に動画コンテンツを視聴して楽しむ場合に向いたアカウントです。ビジネスアカウントはその名の通りビジネス向けのアカウントで、個人アカウントで使える機能に加えて、ビジネスに活かせるさまざまな機能が利用できるというメリットがあります。
TikTokをビジネスで活用するのであれば、ビジネスアカウントを開設しましょう。以下は、TikTokのビジネスアカウントで利用できる機能です。
施策の効果を測るために欠かせない投稿動画の分析やインサイト分析機能が利用可能になる他、プロフィール情報も追加可能となります。プロフィール部分に、動画で紹介した自社商品・サービスを購入できるURLなどを掲載しておけば、購入につなげることができるでしょう。
また、ビジネスアカウントでは、すべて商用利用可能な「商用楽曲ライブラリー」が使えるようになります。TikTokマーケティングで動画を制作・投稿する際は著作権侵害にならないように注意する必要がありますが、このライブラリーから選択すれば著作権侵害となる心配がありません。ビジネスアカウントの設定TikTokビジネスアカウントの設定を行いましょう。やり方は簡単で、以下の手順に沿って設定を進めるだけで完了します。
TikTokアプリをインストールして、アカウント登録をする
「プロフィール」を開き、右上の三本線をタップする
「設定とプライバシー」→「アカウント」→「ビジネスアカウントに切り替える」をタップする
これで、ビジネスアカウントへの切り替え完了です。TikTokビジネスアカウントへ切り替えたら、自社ホームページなど外部リンクURLなどの掲載も行っておきましょう。
なお、TikTokビジネスアカウントは企業だけでなく、個人事業主やこれからビジネスを始めようと考えている個人でも利用可能です。
おすすめ表示されやすい動画制作
ビジネスアカウントの運用では、TikTokの「おすすめ」に表示されやすい動画制作を行うことが重要です。TikTokのおすすめに表示されると、コンテンツがより多くのユーザーの目に留まることになります。
TikTokは他のプラットフォームと比較しておすすめの信頼度が高いといわれているため、掲載されることで多くのメリットを得られるでしょう。
おすすめ動画として表示されるためには、動画を単体で評価するTikTokのアルゴリズムを意識した動画制作を行うことが大切です。
具体的には、以下の3つがポイントです。
視聴完了率を高くする
共感を増やす
適切なハッシュタグを設定
それぞれについて詳しく解説します。
視聴完了率を高くする
動画をおすすめに表示させるためには、視聴完了率を高くすることが大切です。視聴完了率とは、動画が最後まで視聴(再生)された割合のことを指します。
視聴完了率が上がると同時に合計視聴時間も伸びるので、おすすめに表示されやすくなります。
視聴回数が多かったとしても、動画が最後まで視聴されていないのであれば、動画広告の効果は十分に発揮できていないと考えられます。動画の導入部を見直したり、動画の長さを調節したりと、コンテンツに応じた必要な対策を取りましょう。
共感を増やす
動画を視聴したユーザーの共感を増やすことも大切です。いいね・コメント・シェアといったリアクションの多い動画は、アルゴリズムに評価されやすくなります。
いいねやコメントといった反応だけでなく、ユーザーが思わず誰かにシェアしたくなるような動画制作を行いましょう。
適切なハッシュタグを設定
動画を多くのユーザーに視聴してもらうためには、適切なハッシュタグを設定することも重要となります。自社ブランドの認知度が低い場合は、検索ボリュームの多いハッシュタグを利用するのも一つの方法です。
ただし、コンテンツとの関連性が低いハッシュタグは逆効果になってしまう可能性もあります。ブランドやコンテンツに合った適切なハッシュタグを設定することが必要です。
プロモートで動画を拡散する
TikTokのプロモートとは、TikTokアプリで使用できる広告ツールのことです。プロモートを活用することで、投稿動画を広告として拡散できます。動画の閲覧数を増やせるため、ブランドや商品・サービスの認知度向上につなげられるでしょう。
TikTokプロモートは低予算で利用でき、年齢・性別・興味関心など詳細なターゲティングが可能なため、自社商品・サービスの魅力を伝えたいターゲット層に的確に動画を届けることができます。
また、広告だと気づかれにくいこともプロモートのメリットです。現代のインターネット上は広告であふれ返っており、ネガティブなイメージを持たれてしまうことも少なくありません。
TikTokプロモートによって配信する動画は、おすすめ動画の一部としておすすめ欄に表示されます。広告とは表示されるものの、見え方としては一般の投稿と変わりないため、ユーザーに受け入れられやすいでしょう。
動画を分析する
動画を制作したからといって、必ずしもすぐに成果に直結するとは限りません。投稿した動画を一つひとつ分析して、ユーザーがどのような動画に興味を示したのか、反対にどのような動画は反響がよくなかったのかを調べましょう。
動画を分析し、次の動画制作に活かすことでユーザーニーズに合った、心に響く動画づくりができます。動画分析では、以下の項目を一つずつ分析しましょう。
平均視聴時間
合計再生時間
合計視聴回数
トラフィックソースの種類
中でも注目したいのが、おすすめ欄への表示に関わるとされる平均視聴時間と合計再生時間です。ユーザーが「もっと見たい」と思えるような動画を制作して、平均視聴時間や合計再生時間を伸ばしましょう。
②広告を出稿する
TikTok広告を活用することで、より多くのユーザーにブランドや商品・サービスの魅力を伝えることができます。まだ自社ブランド・企業について知らないユーザーに知ってもらえるきっかけを作れることもメリットです。
TikTokの主な広告形式としては、「起動広告」「インフィード広告」「ユーザー参加型広告」があります。それぞれ異なる特徴を持っているため、自社に合った広告を選ぶことが大切です。
ここからは、それぞれの広告について解説します。
起動広告
TikTokの起動広告とは、TikTokアプリを起動したときにファーストビューとして最初に表示される非常に訴求力の高い広告です。1日1社限定の広告で、見逃されることがないため多くのユーザーに自社を知ってもらうきっかけが作れます。
画像・GIF画像・GIFアニメーションなど多様な表示形式に対応しており、自社サービスやアプリなど外部サイトへの誘導も可能です。
ただし1日1社限定となるため枠の確保が難しく、コンバージョンにつながらなかったとしてもコストもかかるというデメリットもあります。
インフィード広告
インフィード広告は、TikTokのおすすめ欄に投稿可能な広告です。通常の投稿の間に表示され、5秒〜15秒表示できます。
通常の投稿の合間に表示されるため広告感が薄く、ユーザーにストレスを感じさせることなく動画を視聴してもらえることがメリットです。通常の投稿と同じようにいいね・コメント・シェアもできます。
広告感が薄くユーザーが抵抗なく視聴できる一方、ユーザーが興味を持たなければ広告を見てもらうことができないため、心を掴むクリエイティブ制作が重要です。
ユーザー参加型広告
ユーザー参加型広告(ハッシュタグチャレンジ広告)は、企業がキャンペーンのための独自のハッシュタグを用意し、ユーザーにもキャンペーンに参加してもらうことで認知度や共感を高める広告です。
ユーザーは、企業が用意したハッシュタグに沿った動画を作成・投稿します。TikTokでは誰でも簡単に動画の作成・投稿ができる仕組みが整っているため、ユーザーの参加へのハードルが低く、認知度向上につなげることが可能です。
ユーザー参加型となるため広告感が薄く、商品・サービスの購入につながりやすいという特徴もあります。場合によってはインフルエンサーが参加してくれることもあり、高い効果が期待できるでしょう。
また、UGC(User Generated Contents/ユーザー生成コンテンツ)が生まれやすいことや、ユーザーが広告に参加することでブランドとのコミュニケーションを楽しめることもメリットです。ユーザーの参加を促す仕掛けを用意することで、広告の効果が高まるでしょう。
ただし、ユーザー参加型広告は費用が高額になる点がデメリットです。
③インフルエンサーにPRを依頼する
TikTokには多くのインフルエンサーがいるため、インフルエンサーに自社商品・サービスのPRを依頼するのも効果的です。インフルエンサーマーケティングはTikTokに限らずTwitterやInstagramなど数多くのSNSで利用されており、いずれも高い効果を発揮しています。
ユーザーに信頼されているインフルエンサーにPRしてもらうことで、認知度の向上がコンバージョンにつなげる効果が期待できるでしょう。
インフルエンサーに依頼する際は、まずはターゲットについて事前に入念なリサーチを行うことが大切です。その上で、ターゲットに影響を与えられるインフルエンサーを選びましょう。
また、インフルエンサー選定の際は、フォロワー属性の分析も欠かせません。依頼予定のインフルエンサーのフォロワーの中にターゲット層が含まれているかチェックしましょう。
企業のTikTokを活用したマーケティング事例3選
ここからは、実際にTikTokを活用したマーケティングを行った会社の成功事例を3つご紹介します。
ビジネスアカウントPR
出典:ロート製薬
目薬などアイケア商品、スキンケア商品が有名なロート製薬では、製薬会社という強みを活かし、ユーザーが知りたいと思うノウハウ・知識を発信することでPRを行っています。
自社商品をもとに役立つ情報を発信したり、コメントで寄せられたユーザーの質問に答える形式の動画を作成したりして、ユーザーと丁寧かつ誠実なコミュニケーションを行っていることが特徴です。
TikTokを活用してユーザーとの距離を縮め、親近感や信頼の構築につなげています。
広告出稿
出典:ドラゴンクエストタクト
ゲーム会社のスクウェア・エニックスは、アプリ「ドラゴンクエストタクト」の公式アカウントを開設し、TikTokのインフィード広告を出稿してユーザーにアプローチを行いました。
通常の投稿と投稿の間に表示されるインフィード広告は広告感を抑えつつ、サービスの魅力をユーザーに伝えられることがメリットであり、好感を持ってもらいやすいことが特徴です。
ドラゴンクエストタクトの事例では、上記のようにインフィード広告のプロフィール画像(赤い矢印部分)をタップすることでアプリのダウンロード画面に誘導する導線を引いており、興味を持ったユーザーをスムーズにアプリダウンロードまで導ける設計になっています。
インフルエンサーPR
出典:Japan Wi-Fi auto-connect
NTT東日本は、自社が提供するフリーWi-Fiアプリ『Japan Wi-Fi auto-connect』のPRのため、PPP STUDIO所属の人気インフルエンサー『咲来(@sara_h06_)』さんを起用しました。
咲来さんは『女上司』シリーズやあるあるなどのコメディー動画が人気のインフルエンサーです。得意のネタと組み合わせてアプリの魅力を紹介することで、通常の動画と同じように楽しめるPRにすることに成功しました。
まとめ
TikTokを活用したマーケティングは、高い情報拡散力やユーザーからの反応を得やすいこと、海外ユーザーに対してもタッチポイントを持てることが特徴です。
また、現在では利用年齢層が広がっており、TikTokユーザーの平均年齢は34歳という結果が出ています。消費金額が他SNS比で高いことも特徴であるため、ポイントを押さえた運用を行うことで、高い効果が期待できるでしょう。
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