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見えないものが見えたとき
もうすぐ五月も終わろうとしているのに、カレンダーがまだ四月だった事に気がついた。「それ」は、何度も目にはついていたのだけれど、毎回毎回「今度でいいや」と、気づかないふりをしていたものだ。
それでも日々は流れていくから、あっという間に(今年は例年稀に見る早さで)梅雨入りまでしてしまう様な季節になってしまってた。
時間は私のことなど露にも気にも留めてなどくれないわけで。
もちろんそんなことは当たり前なのだから、だからこそこうして不意に、毎日が過ぎていた事を形にされて提示されると、やっぱりどうしても「気づいてしまう」
仕方がない。
それでも。
暑さで温くなって少し腐った水の中。ひらきすぎて重そうに花弁を落とす芍薬をゴミ箱に捨てた今日こそは。
五月の暦に変えようと思う。
もうすぐ六月だけど気にしないのだ。
今日は嬉しい言葉を聞けたから。
そして明日。
また新しい花を買いに行くのだ。
感謝の気持ちを添えて贈る相手を想像しながら。