コジレック的「イクサラン:失われし洞窟」新規・再録カードレビュー(後編)
初心者にオススメの統率者はコジレック!
はじめに
初心者にオススメの統率者はコジレック!(挨拶)
この記事は後編です
前編はこちらからどうぞ
※この記事はある程度MtGに明るい方向けに書いています
分からない用語などがありましたらMtGwikiなどを参考にしていただけると幸いです
カードの評価基準はこちらの記事を参照して下さい
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《激戦の球》
役割:C
2マナ支払ってタップすることで1ドローできるアーティファクト
ドロー効果を5回使えば宝物を生成できるが、戦闘ダメージを受けてしまうと与えた相手に奪われてしまうアーティファクトボールを相手のゴールにシュゥゥゥーッ!!いわゆる「統治者」のように殴り合って超!エキサイティン!!するドローする権利を奪い合うデザインのため、クリーチャーでの戦闘に特化したデッキでの運用が望ましいだろう
プロテクションなどで戦闘ダメージを軽減してしまえば2ターンは確実に守れるが、ドロー回数に制限のあるこのカードのためにそこまでする価値はあるかと言われると微妙な所
このカードのコントローラーはいかに戦闘ダメージを防ぐかを考えさせられるため、クリーチャーをあまり並べないコジレックデッキではゴールをこのカードを守り辛いだろう
軽めのドローカードではあるが、効果がいまいちコジレックデッキと噛み合わない1枚だ
《狩人の吹き屋》
役割:B
装備クリーチャーに+1/+1修正とターンプレイヤーによって変わる2つの効果を付与する装備品
自分のターン中は接死を付与し相手にブロックを躊躇させられ、相手ターン中は到達を付与し相手の飛行クリーチャーに備えることができる
ただしこの効果が生きるのはどちらかというと軽量クリーチャーやトークンの類だろう
低めのパワーとタフネスを補い、いざとなればブロック要因になれる為
余ったエルドラージ落とし子や末裔トークンに装備させればいやらしい動きができるかもしれない
エルドラージのような大型クリーチャーに装備してもあまり旨味はないので、コジレックデッキでは少し活用し辛い装備品だろう
《発掘現場の保存者》
役割:C
生贄に捧げることで墓地のカードを4枚追放でき、死亡した時4マナ支払うことで発見4を行うアーティファクト・クリーチャー
軽いマナコストと引き換えにしたのか使い勝手の方はかなり悪い印象を受ける
墓地対策効果の方はソーサリータイミングでしか使用出来ず相手の行動に対応し辛い上、1つの墓地からしか追放できないので多人数戦でも扱いにくい
志望したときの発見効果も4マナで発見4とコスト自体は見合っているものの、発見の数値が低すぎてあまり強いカードは捲れないだろう
序盤だと死亡時に4マナも浮いている状態にはなりにくい所もあり、効果が詰め込まれている割には扱いづらさが目立つクリーチャーだろう
《遁走する岩石》
役割:C
瞬速を持ち、場に出た時クリーチャー1体に6点のダメージを与えるアーティファクト
クリーチャー限定とはいえ6点のダメージは絶大で、小型・中型のクリーチャーであれば一撃で葬り去ることができるだろう
無色カードでは珍しい単純な火力呪文、場に出たあとはバニラ同然だが何かしらのコストに当ててしまおう
単体除去として見ると1マナ軽い《殲滅学入門》や1マナ重い《隕石ゴーレム》という確定除去が存在するため採用の優先度は低いが
サイクリングも持っているので不要なときは捨ててしまえる、という点で差別化していきたい
探検者でおなじみの「転がる石のトラップ」をmtgに落とし込んだデザインは見事なのでEDHに楽しさ面白さを見出したいならコジレックデッキ以外でもぜひ採用してみて欲しい
《駆け回る偵察兵》
役割:A
場に出た時基本土地か洞窟を山札から場に出せるアーティファクト・クリーチャー
《真面目な身代わり》の亜種であり、あちらと違ってドロー効果が無くなった代わりに洞窟を場に出せるようになった
手札が欲しいコジレックデッキでは基本的に《真面目な身代わり》のほうが優先されるだろうが
今弾には複数の効果持ち洞窟が収録されており、それらを直接場に出せるのは《真面目な身代わり》にはないメリットなので今後追加される洞窟次第では2枚目の《真面目な身代わり》かその代わりとしてコジレックデッキに投入される時代が来るかもしれない多分来ない現段階では採用する強い理由はないが、今後に期待できるカードだ
《魔術遠眼鏡》
役割:C
対戦相手1人の手札を見た後カードの名前を1つ選びその起動型能力を封じるアーティファクト
スタンダード用セットではイクサランからエルドレインの王権を経て3度目の再録となった
封じるのは起動型のみであり、呪文を唱えることや起動型でない能力はそのまま通してしまうため過信は禁物だが
相手のデッキタイプを見極め無限コンボを予め抑制したり、厄介なメタカードを使えなくしたりと使い手とタイミング次第ではかなり役立ってくれるだろう
しかしそれはこちら側にも言えることだ、相手のこのカードで《大いなる歪み、コジレック》の起動型能力を封じられると呪文が打ち消せなくなるため注意しよう
統率者戦では3人を相手するゲームなので「1人の行動を封じ込める」といった手段は基本的に割に合わない行動だ
もしこのカードを採用するのであれば即敗北につながるような危険なコンボを牽制する形で用いるのが良いだろう
使い手の知識とプレイングセンスが試される玄人向けのカードと言える
《不安定な断層》
役割:A・C
生贄に捧げることで相手の基本でない土地を破壊できる土地
統率者戦のカードプールは広く厄介な土地も多いため土地除去カードを使いたい場面は多いだろう
《露天鉱床》やそれらの互換だとこちらのマナソースが減り
《廃墟の地》だと他の対戦相手にも土地を渡してしまう上、基本土地を採用しないタイプのコジレックデッキでは使いづらい…
と考えていたコジレック使いには朗報だ そんな人いるのか?こちらは生贄に捧げたこの土地の代わりに宝物トークンを得るので「こちらの使えるマナが減る」というデメリットもある程度軽減される
アンタップインなのでコジレックデッキの動きを邪魔せず採用できることもあり、相手の土地対策として採用しやすいカードと言えるだろう
《忘れられた聖像》
役割:C今回初となった「どうすんのコレ…」枠自分のコントロールする他の洞窟を《マナの合流点》に変えてしまう洞窟
コジレックデッキは単色デッキであり、有色マナを出せるようになっても得られるメリットがないので無用の長物となる
そもそもコジレックデッキで採用できる洞窟の種類も少ない
まあ…アンタップインされる土地なので「絵柄が好み」といった理由があれば枠次第で採用しても問題ないだろう
《捧げ物の穴》
役割:A・C
場に出た時墓地のカードを3枚追放できる土地
少ない枚数ではあるものの、出すだけで墓地対策ができる土地
多人数戦では追放したいカードが多すぎて対応しきれない場面もあるだろうが、土地の枠で墓地対策ができるのはそれなりに優秀
洞窟なので上述した《駆け回る偵察兵》からピンポイントで直接場に出すのもいいだろう、あちらのタップインになるデメリットも元々タップインするこの土地では無いも同然である
しかし1ターンでも早く動きたいコジレックデッキにとってタップインしてしまう土地を入れるのはそれなりのリスクを伴う行為なので、採用は慎重に行いたいところだ
《有望な鉱脈》
役割:A
生贄に捧げることで基本土地を場に出せる土地
単色デッキであるコジレックデッキでは基本的に後者の能力は使う機会は無いだろう
アンタップインなのでイラストが気に入っているのであれば採用しても邪魔にはならないのが唯一の救いか
《沈んだ城塞》
役割:A・C
タップインする代わりに好きな色の土地になれる土地
土地の能力を起動するためにしか使えないが1枚で2マナ生成することもできる
起動型の能力を持つ土地を多く採用するコジレックデッキではマナを節約できる後者の能力が有り難い
やはり足を引っ張るのはタップインしてしまう点だろうか…
《洞窟めいた大口》
役割:A・C
クリーチャーになれるが、墓地に洞窟が3枚以上ないとクリーチャー化出来ない土地
いわゆるミシュラランドであるがクリーチャー化に条件があるのが一歩劣るだろうか
洞窟カードを墓地に落としておかないといけないので気軽にクリーチャー化できず、いざというときに使いにくいのは手痛い
変身後もただの3/3なので緊急時の壁として採用するのであれば他のカードが優先されるだろう
《魅惑の洞窟》
役割:A・B
マナフィルターにもなり、生贄に捧げることで+1/+1カウンターをクリーチャーに置ける土地モダンホライゾンからの再録でスタンダード入りするにあたりサブタイプに洞窟が追加、洞窟サポートを受けられるようになった(そちらは《誘惑の洞窟》でした、そちらの効果は洞窟サブタイプのないコレと同じなので割愛します)
コジレックデッキで主に用いるのは一番下のカウンターを置く効果だろう
ソーサリータイミング限定になっているので相手の不意をつく形で起動できないのは惜しいが、コジレックのパワーを底上げして統率者ダメージによる勝利を狙いやすくなるので有用だ
他のカードと違い土地の枠でクリーチャーを強化できるのでマナ・アーティファクトなどにデッキの枠を割けるのも大きい
比較的採用しやすい、汎用性のある土地と言えるだろう
《魂の洞窟》
役割:A・B
場に出た時クリーチャー・タイプを1つ選び、選んだタイプを持つクリーチャー呪文が打ち消されなくなる土地
大型のエルドラージを多数抱えるコジレックデッキでは打ち消しが怖いため、それらが打ち消されなくなるこのカードは非常にありがたい
唱えたときの効果は打ち消されても解決できるが、やはり頼りになる大型を着地させておきたいのが実情だ
そのため安全にエルドラージを通せるこのカードはコジレックデッキでも十分採用に値する必須級の土地と言ってもいいだろう
エルドラージデッキ以外でも使われるため需要が高くそれなりの値段で取引されていたため、今回の再録で持っていない人はぜひ確保したい1枚だタイプに洞窟追加しない?洞窟って書いてあるし
おわりに
イクサランは人気の高い次元の1つであり、今回も魅力的なカードが多数収録されていた
コジレックデッキ的には必須級の強力新規カードがあまり無かったのが少し残念だが、その代わり《魂の洞窟》を始めとした再録カードが魅力的だ
「宝の山」ボックストッパーにはコジレックデッキでも活躍できるカードが新しいイラストで収録されているため、イラストに拘りたい場合は入れ替えてみるのもいいだろう
また今回スペシャルゲスト枠として《魔力の墓所》も収録されており
コジレックデッキ使い垂涎のパックとなっている
素引きを狙うには若干厳しいだろうが、非常に強力なのでぜひ手に入れてほしい1枚だ
それでは次回「ラヴニカ・リマスター」再録カードレビューでお会いしよう
2023/11/05「初心者にオススメの統率者はコジレック!」の中の人
2023/11/07《魅惑の洞窟》と《誘惑の洞窟》を間違えていたため本文修正
画像引用元:WotC公式サイト「イクサラン:失われし洞窟」カードイメージギャラリー
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