コジレック的「イニストラード・リマスター」再録カードレビュー
初心者にオススメの統率者はコジレック!
はじめに
初心者にオススメの統率者はコジレック!(挨拶)
先日、MtG最新弾「イニストラード・リマスター」の全カードが公開された
ゴシックホラーをモチーフにしており、狼男・吸血鬼・ゾンビなどの怪物が蔓延る魔境としてデザインされた一番弱いはずの人間がやたらタフなことで人気の高い次元だ
そんなイニストラードに関係するカードをリマスターとして再録した今弾だが
今回もコジレックデッキに採用出来るカードをレビューしていこうと思う
※この記事はある程度MtGに明るい方向けに書いています
分からない用語などがありましたらMtGwikiなどを参考にしていただけると幸いです
カードの評価基準はこちらの記事を参照して下さい
宣伝
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対戦やコジレック関連の雑談など統率者戦に関する雑談の場です
《約束された終末、エムラクール》
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役割:エルドラージ
飛行、トランプル、プロテクション(インスタント)を持ち
唱えた時に次のターン中相手のコントロールを得るという凄まじい効果を有したエルドラージ・タイタン
13マナととんでもないコストを要求されるが、自分の墓地にあるカードタイプ1つにつきコストが1軽減されるため、順当にゲームが進んでいれば10マナ前後とコジレックなどの大型エルドラージとさほど変わらないコストで唱えられるだろう
唱えたときの能力は対戦相手1人を1ターンの間コントロールできるというもので
手札をすべて見ることができる
土地をタップしてマナを生み出せなくする
クリーチャーを適当な相手に攻撃させて自滅させる
呪文を空打ちしたり、ダメージを与える呪文を他の対戦相手などに無駄打ちさせる
サーチカードを勝手に使い、山札を確認した上で適当な使えないカードを手札に加えてしまう
手札を捨てたりクリーチャーの生贄などコストが必要な起動能力を使いまくり、相手のリソースを壊滅させる
など文字通りやりたい放題することが可能
とはいえコントロールした対戦相手は追加ターンを得るので、ちゃんと立て直しの猶予は与えられている
ちなみに《ウギンのきずな》を置いておけばそんな猶予も与えさせない非常に強力なコンボとなるが、こちらの《エルドラージ覚醒》で得られる追加ターンも失ってしまうため注意したい
Ugin's Nexus / ウギンのきずな (5)
伝説のアーティファクト
プレイヤーが追加のターンを始めるなら、代わりにそのプレイヤーはそのターンを飛ばす。
ウギンのきずなが戦場から墓地に置かれるなら、代わりにこれを追放し、このターンの直後に追加の1ターンを行う。
Rise of the Eldrazi / エルドラージ覚醒 (9)(◇)(◇)(◇)
ソーサリー
この呪文は打ち消されない。
パーマネント1つを対象とし、プレイヤー1人を対象とする。その前者を破壊する。その後者のプレイヤーはカード4枚を引く。あなたはこのターンに続いて追加の1ターンを行う。
エルドラージ覚醒を追放する。
能力の派手さに目を奪われがちだが、統率者戦では対戦相手が3人もいるため、1人をコントロールして好き勝手したところでそこまでのアドバンテージは得られない
1対1の状況で使う、手札の多い相手を対象にするなど使い所をある程度見極めてから唱えるようにしよう
着地した後も飛行とトランプルを持ち、インスタント呪文からのダメージを受けずインスタント呪文の対象にもとれないという強めの耐性を持つため強力
ソーサリーやクリーチャーの能力であっさり除去されてしまうこともあるが、それを差し引いても攻め受け両方に使える大型クリーチャーとして活躍してくれるだろう
《タミヨウの日誌》
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役割:C
アップキープ開始時に手がかりを生成し、手がかり3つを生贄に捧げることでサーチ能力を使用できるアーティファクト
手がかりは2マナ支払うことで1ドローに変換できるため、毎ターン2マナ1ドローが行えると考えれば悪くない
キーカードのサーチ手段に乏しいコジレックデッキにおいてはサーチ能力も強力、コンボパーツや強力なエルドラージを確実に手札に引き込めるためぐっと戦いやすくなるだろう
手がかりトークンを毎ターンドローに変換して手札を補強するか、貯めておいてサーチに変換するのかは悩みどころだ
運用するうえでの難点は5マナという重さながら出たターンに仕事をしない点だろう、このアーティファクトが効力を発揮し始めるのは次の自分のターンからなので大きく隙を晒してしまうことになる
《永遠のこだま》で毎ターン出るトークンを増やしてサーチ能力を1ターンでも早く使えるようにしたり、伝説のパーマネントである事を利用して《名誉に磨り減った笏》でマナに変換するなど隙を埋める運用を心がけたい
Echoes of Eternity / 永遠のこだま (3)(◇)(◇)(◇)
同族 エンチャント — エルドラージ(Eldrazi)
あなたがコントロールしている無色の呪文やあなたがコントロールしていてこれでない無色のパーマネントが持つ誘発型能力1つが誘発するなら、その能力は追加でもう1回誘発する。
あなたが無色の呪文1つを唱えるたび、それをコピーする。そのコピーの新しい対象を選んでもよい。(パーマネント呪文のコピーはトークンになる。)
Honor-Worn Shaku / 名誉に磨り減った笏 (3)
アーティファクト
(T):(◇)を加える。
あなたがコントロールする、アンタップ状態の伝説のパーマネント1つをタップする:名誉に磨り減った笏をアンタップする。
うまく運用できれば強力だが、相応の扱いづらさも兼ね備えているため
使い手の腕が試される1枚と言えるだろう、使いこなす自信があるのなら採用してみてはどうだろうか?
《収穫の手》
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役割:C
死亡した時に装備品になるアーティファクト・クリーチャー
3マナ支払って更に死亡させなければならないと手間がかかるため、コジレックデッキでは少し運用し辛いだろう
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役割:B
変身後はクリーチャーに+1/+1修正を与え、更に人間であれば威迫も与える装備品になる
威迫はクリーチャーでブロックする際2体以上でのブロックを強制するエルドラージと相性の良い能力だが、残念ながらエルドラージは人間ではないのでその恩恵は得られない
修正値も微々たるものであり、残念ながらコジレックデッキとは相性の悪いカードと言えるだろう
《墓碑のゴーレム》
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役割:C
2マナ支払うことで自分の墓地のカード1枚を山札の一番下に置くことが出来るアーティファクト・クリーチャー
複数回使えるものの墓地回収としては重く、山札に戻ってしまうのでサーチなどを使わなければ再利用もし辛い
山札破壊の対策としても《真実の解体者、コジレック》で事足りてしまう
何より墓地回収以外の仕事ができず、5マナ3/5というスタッツも心もとないのがネック
悪いカードではないが、他に優先するカードは多いだろう
《天使の墳墓》
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役割:C
クリーチャーを出すたび、飛行を持つ3/3の天使になれるアーティファクト
コジレックデッキではあまり頻繁にクリーチャーを出すことはなく、まずクリーチャー化の機会が少ないという点に行き当たる
さらに飛行3/3という序盤では嬉しいがエルドラージを出せるような終盤ではあまり役に立たないスタッツも懸念点だろう
基本的にはクリーチャーを並べるデッキで打点の補強に使うものであり、コジレックデッキでは上手く使いこなせない1枚だ
速攻寄りの他のデッキならそれなりの仕事ができるため、採用するならそちらの方へ
《妖術師の衣装部屋》
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役割:C
終了ステップの開始時に自分のクリーチャー1体を場に出し直すアーティファクト
いわゆる明滅効果とよばれるものであり、クリーチャーの持つ「戦場に出た時」の効果を毎ターン使えるようにするものだ
エルドラージの能力は「唱えた時」のためこのアーティファクトで出し入れしても誘発せず、一見使いにくく見えるが
《隕石ゴーレム》で毎ターンパーマネントを破壊、《忠誠の剥ぎ取り》などでコントロールを奪ったクリーチャーを出し直すことで効果の影響から切り離しターン終了後も相手に返さない、《穢すもの、ウラモグ》を出し入れすることで17/17滅殺10のフィニッシャーを誕生させるなど意外と相性の良いカードは多い
Meteor Golem / 隕石ゴーレム (7)
アーティファクト クリーチャー — ゴーレム(Golem)
隕石ゴーレムが戦場に出たとき、対戦相手がコントロールしていて土地でないパーマネント1つを対象とする。それを破壊する。
3/3
Flayer of Loyalties / 忠誠の剝ぎ取り (8)(◇)(◇)
クリーチャー — エルドラージ(Eldrazi)
あなたがこの呪文を唱えたとき、クリーチャー1体を対象とする。ターン終了時まで、それのコントロールを得る。そのクリーチャーをアンタップする。ターン終了時まで、それの基本のパワーとタフネスが10/10になり、トランプルと滅殺2と速攻を得る。
滅殺2(このクリーチャーが攻撃するたび、防御プレイヤーはパーマネント2つを生け贄に捧げる。)
トランプル
10/10
Ulamog, the Defiler / 穢すもの、ウラモグ (10)
伝説のクリーチャー — エルドラージ(Eldrazi)
あなたがこの呪文を唱えたとき、対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーは、自分のライブラリーにあるカードの枚数の端数を切り上げた半分の枚数のカードを一番上から追放する。
護法 ― パーマネント2つを生け贄に捧げる。
穢すもの、ウラモグは、追放領域にあるカードの中のマナ総量の最大値に等しい個数の+1/+1カウンターが置かれた状態で戦場に出る。
これは滅殺Xを持つ。Xは、これの上にある+1/+1カウンターの個数に等しい。
7/7
とはいえ統率者戦でそれらのカードとこのカードがそう都合よく揃う確率は低く、素引きした時に持て余す可能性を考えると採用するかどうかは慎重になったほうが良いだろう
使いこなせれば強力なので、このカードを入れる場合デッキにはなるべく相性の良いカードを投入したい
《忘れられていた家宝》
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役割:B
普段は+1/+1修正を与えるだけの装備品だが、装備クリーチャーが変身した時下の装備品に変身する装備品
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役割:B
変身後は修正値が+3/+3になり、先制攻撃も付与できるようになる
先制攻撃は高いパワーを持つエルドラージと相性がよく、この面に変身できれば使いようはあるのだが問題はその条件である
固有色が無色かつ変身できるとなると該当するクリーチャーが少なく、軽く調べても使い勝手の良いものは《スレイベンのガーゴイル》くらいしか見つからなかった
Thraben Gargoyle / スレイベンのガーゴイル (1)
アーティファクト クリーチャー — ガーゴイル(Gargoyle)
防衛
(6):スレイベンのガーゴイルを変身させる。
2/2
Stonewing Antagonizer / 石翼の反目者
アーティファクト クリーチャー — ガーゴイル(Gargoyle) ホラー(Horror)
飛行
4/2
変身できるクリーチャーに装備させて、なおかつ変身条件を満たさなければならないとコジレックデッキにとってはかなり使いづらい装備品だ
先制攻撃の付与を目的とするなら他に優先したい装備品はあるだろう
《悪魔の長帷子》
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役割:B
+4/+2の修正を与えるが、装備するためにはクリーチャー1体の生贄が必要な装備品
モダンホライゾン3で落とし子トークンを生成しやすくなったので意外と生贄にするクリーチャーの供給には困らないだろうが、そもそもエルドラージは高パワー高タフネスが多くPT修正だけの装備品の需要はあまりない
4マナという本体の重さも気になる、優先度は低いだろう
《旅行者の護符》
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役割:C
生贄に捧げることで基本土地をサーチできるアーティファクト
以前レビューしたカードのため詳細は割愛するが
マナ基盤をアーティファクトに頼り、基本土地を採用しないタイプも多いコジレックデッキで基本土地サーチはあまり役立たないだろう
《板塞ぎの窓》
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役割:C
攻撃してくるクリーチャーのパワーをマイナス1するが、4点以上のダメージを受けた場合ターン終了時に追放されてしまうアーティファクト
実質的にパワー1からのクリーチャーからの攻撃は効かなくなり、ライフを守ることが重要なコジレックデッキにおいて1点でも多くのライフを温存しておきたいコジレックデッキにとっては嬉しい能力だが
相手の攻撃を抑制したいなら《狭い空間》や《沈黙の調停者》のほうが減らせるダメージが多く、自壊もしない
Crawlspace / 狭い空間 (3)
アーティファクト
各戦闘で、2体までのクリーチャーしかあなたを攻撃できない。
Silent Arbiter / 沈黙の調停者 (4)
アーティファクト クリーチャー — 構築物(Construct)
それぞれの戦闘に、1体までのクリーチャーしか攻撃できない。
それぞれの戦闘に、1体までのクリーチャーでしかブロックできない。
1/5
悪くない能力だが、カードプールが広くデッキ枠の奪い合いになる統率者戦でわざわざこのカードを入れなければならない根拠は薄いだろう
《狼の試作機》
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役割:C
軽さの割に高パワーだが、手札を持っているプレイヤーがいる限り攻撃もブロックも出来ないアーティファクト・クリーチャー
コジレックデッキでは手札が枯渇しやすいため、そこを逆手に取ってこちらの手札を空にしておけば問題なく運用できるだろう
だが重めのカードが多いコジレックデッキにおいてそう都合よく手札を空にできるとは限らず、機体の搭乗要因にすることも難しい
このカード1枚のためだけに戦術を根本から変えるのは割に合わないだろう
《猛火の松明》
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役割:B
吸血鬼やゾンビにブロックされなくする能力を付与し、これ自体を生贄に捧げれば対象1つに2点のダメージを飛ばせる装備品
統率者戦において吸血鬼やゾンビはそれなりに見かけるためアンブロッカブル化により統率者ダメージなどを通しやすくなるのはメリットだが
それ以外のデッキと対峙する場合は2マナ2点火力として使うしかない
ブロックされなくする能力やダメージを目的とするのであれば、他に使い勝手の良いカードは沢山あるだろう
《獄庫》
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役割:C
マナを支払いタップすることで場のクリーチャーを1体追放でき、墓地に置かれた時にこれらの効果で追放したクリーチャーを場に戻すアーティファクト
自分のクリーチャーを対象にするなら1マナで良いが、相手クリーチャーを追放したいのであれば7マナも支払わければならない
マナを捻出しやすいコジレックデッキでもまともな除去として使えるようになるのは終盤になるだろう
とはいえインスタントタイミングでどんなクリーチャーでも無条件に何度も追放できるのは魅力的だ
《ダークスティールのモノリス》などでマナを節約し、7マナ浮かせた状態で相手にターンを渡すプレイングも状況によっては選択肢に入るだろう
Darksteel Monolith / ダークスティールのモノリス (8)
アーティファクト
破壊不能
各ターンにつき1回、あなたの手札から唱える無色の呪文1つのマナ・コストを支払うのではなく、(0)を支払ってもよい。
ちなみに獄庫が破壊されてしまうと追放したクリーチャーが場に戻ってしまうので、追放した時点で消えてしまうトークンなどを対象にしたり《殲滅学入門》などで墓地に送らず追放してしまうのも手だ、覚えておこう
Introduction to Annihilation / 殲滅学入門 (5)
ソーサリー — 講義(Lesson)
土地でないパーマネント1つを対象とする。それを追放する。それのコントローラーはカード1枚を引く。
《生の杯》
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役割:C
タップすることで1点回復し、その時のライフが初期ライフより10点以上多い場合に変身するアーティファクト
統率者戦では初期ライフが40点のため、ライフが50点ないと変身できない
ライフ回復はコジレックデッキが苦手とするものの1つであり、大型エルドラージに絆魂を付与したとしても
相手の激しい攻撃にさらされるコジレックデッキではライフを50点に到達させるのは難しいだろう
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役割:C
厳しい条件を満たせば相手1人を5点ライフルーズさせるアーティファクトに変身する
終盤の5点は相手を置い詰めていくには十分すぎる数値であり、状況によってはそのままトドメを刺せるだろう
しかし運用するうえでの懸念点はやはりライフ回復手段の乏しさか
総じてコジレックデッキでは運用し辛い類のカードだろう
《継ぎ当ての翼》
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役割:B
装備クリーチャーに飛行を付与する装備品
飛行を持っているクリーチャーはブロックされにくくなるため、高いパワーを持つエルドラージデッキではダメージを通しやすくする手段の1つだ
しかし軽いとはいえ飛行以外の能力を付与できず、他の装備品と枠を争うことになるのは必須
これを使うくらいなら《岸辺安息所の帆凧》のほうが使い勝手が良いのも悩みどころ
Cliffhaven Kitesail / 岸壁安息所の帆凧 (1)
アーティファクト — 装備品(Equipment)
岸壁安息所の帆凧が戦場に出たとき、あなたがコントロールしているクリーチャー1体を対象とする。これをそれにつける。
装備しているクリーチャーは飛行を持つ。
装備(2)((2):あなたがコントロールしているクリーチャー1体を対象とする。これをそれにつける。装備はソーサリーとしてのみ行う。)
《縫い師の移植》
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役割:B
装備クリーチャーに+3/+3の修正を与えるが、2ターンに1度しかアンタップできなくなり、この装備品が外れると装備クリーチャーが生贄に捧げられてしまう装備品
コストの割に修正値が高いのが魅力だが、それを加味してもクリーチャーをかなり扱いづらいものにしてしまうのは難点
得られるものも修正だけであり、貴重なエルドラージを強化したいのであれば他に強力な装備品を使えばいい話だ
わざわざこのカードを使わなければならない場面はあまりないだろう
《肉屋の包丁》
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役割:B
装備クリーチャーのパワーを+3し、人間であればさらに絆魂も付与できる装備品
《収穫の手》の時に述べたとおり、エルドラージは人間ではないので絆魂を得られずただのパワー+3装備品になってしまう
そうなると3マナかつ装備3マナの装備品は運用しにくい、残念ながら人間デッキで採用するべきカードだろうそれはそれとして絆魂ということは…相手を食べているのか?
《荒原のカカシ》
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役割:A
防衛を持ち、生贄に捧げれば基本土地を2枚手札に加えられるアーティファクト・クリーチャー
3マナでマナを伸ばしたいのであればマナ・アーティファクトのほうが他の効果も持っているためそちらに軍配が上がる
基本土地を持って来たい場合でも《つややかな牡鹿》のほうが直接場に出るため、基本的にはそっちが優先されるだろう
Burnished Hart / つややかな雄鹿 (3)
アーティファクト クリーチャー — 大鹿(Elk)
(3),つややかな雄鹿を生け贄に捧げる:あなたのライブラリーから基本土地カード最大2枚を探し、タップ状態で戦場に出す。その後、ライブラリーを切り直す。
2/2
《謎の石の断片》
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役割:A
マナを生み出す代わりに各プレイヤーのライフを1点ずつ減らしていくアーティファクト
各プレイヤーのライフが10点以下の場合、アップキープ開始時に変身する
初期ライフが40点もある統率者戦において変身条件を満たすのは難しいが、(デッキレベルで左右される部分もあるが)対戦相手が減ってきた終盤であれば達成できるタイミングもあるだろう
とはいえこれを置いた時点でライフが毎ターンじわじわ減っていくため対戦相手はこのアーティファクトかこれを使っている自分自身を狙ってくるだろう
唱える前には無駄なヘイトを買ってまで置くべきアーティファクトかどうかは吟味したい
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役割:エルドラージ
飛行・接死を持ち、攻撃するたびに各対戦相手のライフを3点ずつ削っていくエルドラージ
変身条件を満たしているのであれば残りライフ10点からさらに3点追い詰められていくのは相手にとってかなり辛いだろう
他のエルドラージと合わせて殴れば残り7点のライフも削りきれるはずだ
不利な場面を逆転するのではなく、優位な場面を更に優位にするタイプのカードなので変身させられたらラッキー程度に思っておこう
《金属ミミック》
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役割:B
場に出る時クリーチャータイプを選び、選んだタイプのクリーチャーが+1/+1カウンターを1つ乗せた状態で場に出るようになるアーティファクト・クリーチャー
+1/+1の修正は大型に与えてもあまり旨味はないので、基本的には小型のエルドラージを強化する目的で入れることになるだろう
しかし現在小型のエルドラージは少なく、強化値も微々たるものなのであまりアテにならない
落とし子トークンなどの大量に展開可能な小型クリーチャーはエルドラージのタイプを持っておらず恩恵に預かれないため、これもまた相性が良いとは言えない
総じて同族サポートではあるものの、エルドラージを中心としたデッキではあまり有効活用しづらい1枚だ
《電位式巨大戦車》
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役割:C
各戦闘で必ず攻撃しなければならず、アンタップ・ステップにアンタップしない代わり、クリーチャーが死亡するたびにアンタップするアーティファクト・クリーチャー
クリーチャーを死亡させないとアンタップしないという厄介な性質を持っているが、能力を利用することでアンタップ・ステップ以外のタイミングでもアンタップ出来るのが特徴だ
幸いコジレックデッキには落とし子・トークンという任意のタイミングで死亡させられるクリーチャーがいるのでアンタップ能力を使うのは比較的容易だろう
とはいえそこまでして使いたいカードかと言われると微妙なところ
確かに5/5のスタッツは悪くないが、強制攻撃が脚を引っ張る
中盤以降では大型も出てくるだろうし、接死持ちにブロックされればそれまでだ
2→4の繋がりを意識するのであれば4マナ帯はマナ・アーティファクトを優先して採用したいので、このカードを採用する余地はあまりないだろう
《霊捕らえの装置》
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役割:C
場に出た時飛行持ちクリーチャー1体に4点のダメージを与えるアーティファクト・クリーチャー
確かにコジレックデッキでは飛行持ちクリーチャーへの対処方法が少ないが、飛行対策としてこのクリーチャーはあまりにも使いづらすぎる
6マナという重さもだが飛ばせるのは1体、しかも飛行を持っていないクリーチャーやプレイヤー・プレインズウォーカーにも飛ばせない始末
着地後は6マナ4/5のバニラ同然なので積極的に採用する理由はないだろう
《魂分離機》
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役割:C…
5マナ+生贄で墓地のクリーチャー1体を追放し、能力を受け継いだ飛行持ち1/1スピリットとパワー・タフネスを受け継いだゾンビに分離するアーティファクト
5マナもかかる上1度しか使えないが、追放するカード次第では強力な盤面を構築できるだろう
スピリットの方は1/1になってしまうのでトランプルなどパワーありきの能力を引き継いでもあまり意味はない、登場時能力持ちや滅殺持ちなどパワーに依存しない能力を持つクリーチャーを追放したいところ
統率者であるコジレックが墓地に行った時、あえて統率領域に戻さずこのアーティファクトで追放してコピーを生成してから統率領域に戻すことで
滅殺4(真実の解体者)打ち消し能力(大いなる歪み)全体強化(崩壊した現実)を有したスピリットと9/9または12/12のゾンビが立つ
また特に相性が良いのは前述した《穢すもの、ウラモグ》だろうか
パワーの低さを+1/+1カウンターを乗せる能力で補えるため、飛行+滅殺10持ち11/11スピリットと7/7のゾンビが並ぶことになり非常に強力
使いきりかつ自分の墓地に依存するため不安定だが、コンボ次第では強力なクリーチャーを複数並べることも可能なロマンを感じさせるカードと言えるだろう
《進化する未開地》
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役割:C
何度もレビューした基本土地サーチカードなので割愛
無色のコジレックデッキと相性は良くない、素直に他の土地を使おう
おわりに
今回の目玉はやはり《約束された終末、エムラクール》だろう
イニストラードに未曾有の危機をもたらしたエルドラージ・タイタンでありその能力も強力無比リモート対戦で使うと処理面倒だけどその他にも光るカードは幾つか見受けられたので、この機会に自分のデッキをより強化してみてほしい
それでは次回「霊気走破」レビューでお会いしよう
2025/1/11「初心者にオススメの統率者はコジレック」botの中の人
画像引用元:WotC公式サイト「イニストラード・リマスター」カードイメージギャラリー