コジレック的「統率者マスターズ」再録カードレビュー(4)
初心者にオススメの統率者はコジレック!
はじめに
この記事は「統率者マスターズ」の再録カードレビューその4です
1~3はこちらからどうぞ
※この記事はある程度MtGに明るい方向けに書いています
分からない用語などがありましたらMtGwikiなどを参考にしていただけると幸いです
カードの評価基準はこちらの記事を参照して下さい
《忘却の偶像》
役割:C
条件付きのドロー能力とトークン生成を持つアーティファクト
このカードを採用するのであれば基本的にはドロー能力の方を使っていきたい
マナを使わないためアーティファクトやエルドラージの展開を阻害せずに手札を補充できるからだ
コジレックデッキでは落とし子・トークンや宝物トークンなどマナとして使えるトークンを生み出すカードを採用しやすいので、このアーティファクトを置いてからそれらのカードを使うとコンスタントにドローできるようにる
トークンであれば種類を問わないので《タミヨウの日誌》など毎ターン無条件でトークンを生成してくれるカードなどと組み合わせればよりドローしやすくなるだろう
トークンさえ生成していれば起動できるため、何かしらの手段でこのアーティファクトをアンタップすれば複数枚のドローも可能だ
《多用途の鍵》は起動コストも軽いので併用しやすいだろう
このように上手く活用すればコジレックデッキの弱点である「コジレックを出すまでの手札の増やしにくさ」をある程度埋めてくれるため、それらのカードと一緒に採用してみるのもいいだろう
ドローソースを捨てることになるが、トークン生成効果も詰め手段としては優秀なのでインクの染みと思わずに常に意識しておこう
余談だがドロー能力を持っているのにもかかわらず祀られているのはコジレックではなくウラモグである(厳密にはウラモグの伝承が変じてウーラという神が祀られるようになったのだが)
《不滅の太陽》
役割:A・B・C
プレインズウォーカーの起動型能力を封じ、ドローステップのドローを増やし、呪文を唱えるコストを減らし、自分のクリーチャーに+1/+1修正を与えるアーティファクト
ストーリーの中核を担ったアーティファクトだけあってこれでもかと言わんばかりの効果を詰め込んである
コジレックデッキで有用なのは減りがちな手札を補充してくれるドロー増加効果と展開を手助けしてくれるコスト軽減効果だろう
どちらもコジレックデッキの弱点を埋める強力な効果であり、6マナのアーティファクト1つで得られる恩恵としてはかなり大きい
プレインズウォーカーの忠誠度能力を封じる効果はこちらのプレインズウォーカーも能力が使えなくなるため一長一短だが
統率者で使われるプレインズウォーカーは放置しておくと厄介なものも多く、このカード1枚でそれらを封殺できるのは便利だ
ただしお互いに言えることだが常在型能力は封じることが出来ないため(例:《大いなる創造者、カーン》のアーティファクト封じ能力など)
このカード1枚でプレインズウォーカー対策は完璧、ということにはならないので注意しよう
逆に言えばこちらの《カーン》の能力も無効化されないのでこちらがカーンを場に出していれば相手のアーティファクトを封じられるのでこのカードを使う時は状況をよく見極めて慎重に使うようにしよう
《鼓舞する彫像》
役割:C
アーティファクト以外の呪文に即席を与えるアーティファクト
自分の場にあるアーティファクト全てが1マナに変換されるため大型のエルドラージ呪文を唱える時の大きな助けになる
一方でアーティファクト呪文には即席が付与されないため、アーティファクトを多数擁するコジレックデッキではそれらの補助として使えないのが残念
そもそもコジレックデッキで採用されるアーティファクトの殆どが自前でマナを生み出せるため、即席を付与しなくとも十分マナは稼げるはずだ
このカードの恩恵を受けるためにはアーティファクトを多数入れる必要があるが、アーティファクトを入れすぎると逆に恩恵を受けづらくなるというジレンマも抱えているためデッキ構築力を要求されるカードとなっている
《宝石の睡蓮》
役割:A
生贄に捧げると好きな色のマナ3点を得られるが、そのマナは統率者を唱えるためにしか使用できないアーティファクト
かの《ブラック・ロータス》を統率者戦向けに改良したもので、「統率者レジェンズ」での初登場時に大きな話題を呼んだカードである
無から3マナを生み出せるのは強力無比であり、一時的なマナ加速カードとしては比類するもののない効果となっている
一方で生み出されたマナが統率者を唱えるためにしか使用出来ないため既に統率者が場に出ている状態で引いたとしても腐ってしまうのが難点だろうか
しかしそういった懸念点を差し引いても様々なデッキに投入可能な汎用カードであることと、ファンの多い「ロータス」カードであることが合わさり相場価格は高騰、現在でも1万円以上で取引されている初心者にオススメできない高額カードである
コジレックデッキでもその爆発的なマナ生成能力によってコジレックの早期着地を狙えるため是非採用したい1枚なのだが、やはりネックはその価格だろうか…
《合格通知》
役割:A・C
マナを生み出せる上、生贄に捧げるとカードを1枚引けるアーティファクト
本体と起動コストが1マナ増えた代わりに出せるマナの色に制限がなくなった《精神石》である
しかし色マナが出るメリットもコジレックデッキにおいては意味がなく、基本的に重くなっただけの《精神石》なので基本的にはそちらが優先されるだろう
しかし不要になればドローに変換できる、というのは他のマナ・アーティファクトにはないメリットなので
そこを重視するのであれば十分採用に値するカードだろう
《稲妻のすね当て》
役割:B
装備クリーチャーに速攻と被覆を付与する装備品
統率者戦で採用率の高い汎用的な装備品であり、0マナで任意のクリーチャーに被覆を付与出来るのが強みだ
被覆は呪文や能力の対象に取られなくする強力な耐性で、相手の単体除去呪文やエンチャント・オーラによる弱体化鹿にするなどの効果から装備クリーチャーを守ってくれる
似たような効果の呪禁と違い自分が使うカードの能力も受けなくなるので、このカードを装備したクリーチャーを呪文や装備品などで強化できなくなってしまうのは気をつけたい
加えて対象に取られないだけで効果は受けるので注意だ、全体除去は破壊不能の付与やコジレックによる打消しで対処しよう
しかし除去対策としてはやはり優秀な部類に入り、装備コストがかからないこともあって一度場に出てしまえば手軽に耐性を掛け続けられるのも強い
装備品を活用しない統率者であっても採用されることが多い程汎用性の高い優秀なアーティファクトと言えるだろう
《隕石ゴーレム》
役割:C
以前にもレビューしたカードなので詳細は割愛するが
やはりパーマネントなら何でも除去できる上にクリーチャーが残る秀逸なカード
アーティファクトなのでコスト軽減の対象にしやすく、汎用性が高いパーマネント除去効果で使い所を選ばない…と無色統率者にとってはマストと言っても良いカードだろう
《マイアの種父》
役割:C
死亡時に1/1のマイア・トークンを生成するアーティファクト・クリーチャー
死亡しても後続を残せるのが強みなのだが、いかんせん貧弱さが目立つ
コジレックデッキでは小型クリーチャーをあまり重視せず、このカードを投入しても2回の壁になってくれる程度の活躍しか出来そうにない
サクり台などで繰り返し使えるというのはメリットなのだが、そのシナジーだけを目当てにするのも少し運任せすぎるだろう
クリーチャーを生贄に捧げることで何かしらの恩恵を得られる統率者であれば活躍できるので決して弱いカードではないのだが…
《巡礼者の目》
役割:C
飛行を持ち、場に出た時基本土地をサーチできるアーティファクト・クリーチャー
土地を確保できるのは嬉しいのだが、この手の効果は多色デッキの色事故軽減に使うのが有効なので「手札に土地がない」という事態が起こらない限りコジレックデッキでは活躍し辛いだろう
飛行を持っているので一応壁にはなれるが、その場合1/1という弱いステータスが足を引っ張る
運用する上で特に目立ったデメリットもないのだが、いかんせんコジレックデッキで活用できるかどうか…となると疑問符が付いてしまうカードだ
《虹色のレンズ》
役割:A
無色マナを生み出せ、マナフィルターの役割も果たすアーティファクト
色マナを必要としないコジレックデッキではマナフィルター能力は無用の長物であるが、2マナという軽さはコジレックデッキにとっては利点になるだろう
その一方でマナを生み出す以外の能力は持たないのが欠点で、他の効果持ちマナ・アーティファクトのほうが優先されがちなのが現状だ
癖がなく扱いやすいのだが、それ故に強い理由がない限りはデッキに採用しにくいカードといった印象だ
続く
2023/07/26「初心者にオススメの統率者はコジレック!」botの中の人
画像引用元:WotC公式サイト「統率者マスターズ」カードイメージギャラリー
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