コジレック的「統率者マスターズ」再録カードレビュー(6)(終)
初心者にオススメの統率者はコジレック!
はじめに
この記事は「統率者マスターズ」の再録カードレビューその6です
1~5はこちらからどうぞ
※この記事はある程度MtGに明るい方向けに書いています
分からない用語などがありましたらMtGwikiなどを参考にしていただけると幸いです
カードの評価基準はこちらの記事を参照して下さい
《不安定なオベリスク》
役割:A・Cフゥーンこれは重症だな普段はマナを生み出すが、7マナ支払い生贄に捧げることでパーマネント1つを破壊できるアーティファクト
序盤はマナ・アーティファクトとしてマナを生み出し、終盤ではパーマネント除去として活躍できるため無駄がなく、無色デッキでは貴重な除去手段として活用できるだろう
破壊効果は好きなタイミングで発動できるためコジレックで打ち消せずに場に出てしまった厄介なパーマネントを除去したり、相手の攻撃に対して起動することを匂わせ攻撃を牽制させたりと様々な使い方が可能だ
使い切りなのでタイミングを見計らいここぞという時に使おう
《龍火の薬瓶》
役割:Cどうすんのこれ…枠
生贄に捧げるとクリーチャー1体に2点のダメージを与えられるアーティファクト、それだけである
いくらなんでも貧弱すぎる、どんな色でも使えるダメージ源と考えても合計4マナ支払って使い切り2点火力はあまりにも小さい
クリーチャーにしかダメージを飛ばせないため相手のわずかに残ったライフを削り切る…という使い方も不可能だ
このカードレビューその3で解説した《心臓貫きの弓》と合わせて《名高い武器職人》というカードによって直接山札からサーチ出来るアーティファクトなのだ
これら2種をサポートするのにお誂え向きなマナ生成能力まで持っており
確実に手札に加えられるのであればこの性能も納得…とは行かないのが現実
このクリーチャーは固有色が青、コジレックデッキには投入できない
その上サーチ出来るのを加味してもあまりにも弱すぎる効果と相まってアーティファクトを主体とする青入りの統率者でさえこれらのカードは見向きもされていないのが現状だ
コモンなので手に入りやすいのだが他に優先するべきカードも多数存在するだろう…
《ヴァルショクの戦具》
役割:B
装備クリーチャーに+3/+3修正を与える装備品
いくらなんでも修正だけというのはあんまりだ、コジレックに装備したとしても12/12が15/15になるだけである(だけ、というのも失礼かもしれないが)
《ロクソドンの戦鎚》であれば同じマナと装備コストで(タフネス修正はないものの)絆魂とトランプルが付与できるため、コジレックらのサポート目的で装備品を採用する場合でもそちらのほうが優先されるだろう
《灰のやせ地》
役割:C
場に出せば無色を生み出し、1マナ支払って手札から捨てれば基本土地1枚を手札に加えられる土地
コジレックデッキで採用される基本土地は《荒地》のみであり《荒れ地を歩くもの》など《荒地》を参照するカードは少数だが存在する
なので《荒地》をサーチできるこのカードは有用…かと思いきやそうはならない
そう、この土地を入れるくらいなら最初から《荒地》を入れればいいのだ
複数の基本土地を使い分けるデッキであれば悪くないのだが。コジレックデッキとはあまり噛み合わないため他の土地が優先されるだろう
《統率の塔》
役割:A(?)
統率者の固有色と同じ色のマナを生み出す土地
その1でレビューした《秘儀の印鑑》と同じ効果を持つ土地であり、《秘儀の印鑑》と同じ理由でコジレックデッキでは採用されない土地
多色統率者であれば融通が聞き、2色以上の統率者を使うのであればまず採用される強力な土地なのだが…
《オパールの宮殿》&《祖先の道》
役割:A(?)
統率者の固有色と同じマナを生み出せ、そのマナを使ってクリーチャーを唱えると追加効果を得られる土地
上記《統率の塔》と同じ理由でコジレックデッキではその恩恵を得られない為、基本的には投入されない土地だ
《オパールの宮殿》はアンタップインかつ無色マナが出るので「絵柄が綺麗だから入れたい」といった理由なら採用してもいいだろう
《無限地帯》
役割:A
無色マナを生み出せるが、生贄に捧げれば共通の土地タイプを持つ基本土地2枚を直接場に出せる土地
前述の通りコジレックデッキで採用出来る基本土地は《荒地》なので、マナを支払えば1枚の土地が2枚に…と思うだろうが、その場合「共通の土地タイプを持つ」という一文が問題になる
《荒地》は基本土地であるが土地タイプを持たない特殊な土地なので「共通する土地タイプ」が参照できず、このカードを使っても1枚しかサーチできないのだ
《荒地》を持ってくる目的で入れるのであれば素直に《荒地》を投入しよう
《広漠なる変幻地》
役割:C
以前にレビューしたカードなので詳細は割愛する
上述した《灰のやせ地》同様、最初から《荒地》を入れれば良い、以上。
《聖遺の塔》
役割:A・C
無色マナしか生み出せないが、手札上限を無くせる土地
その4でレビューした《思考の器》と同じ効果を持つ土地で、コジレックデッキで使う上でのメリットもそれと同じなのだが
このカードの場合土地である故アーティファクトよりも除去されづらく、場に出すのにマナを必要としないのがあちらに勝る点となる
とはいえ統率者戦では基本的に各種1枚しかカードを入れられないため、似たような効果を持つカードを複数投入するのは基本
コジレックデッキで大いに役立つ効果なので、きちんと両方デッキに入れておこう
《ならず者の道》
役割:A・B・C
マナが出せる上、4マナ支払えばクリーチャー1体をブロックされない状態にできる土地
大型クリーチャーを多数擁するコジレックデッキでは後者の能力が非常に役立つ
パワーの高いクリーチャーの攻撃を素通しできるので相手に大ダメージを与えることができ、二段攻撃を付与したコジレックや《荒廃鋼の巨像》をアンブロッカブル化すればそのまま相手を敗北させられる非常に強力な能力だ
例によって無色マナしか生み出せないデメリットもコジレックデッキでは気にならないので、優先的に投入したい
「エルドラージ解放」で再録されているので手に入りやすいのもメリットだ
おわりに
6回に分けてお送りさせて頂いた「統率者マスターズ」全カードレビュー、いかがだっただろうか?
エルドラージのニ大巨頭《大いなる歪み、コジレック》と《絶え間ない飢餓、ウラモグ》の2体(誰か足りなくね?)や統率者戦の花形《宝石の睡蓮》などそうそうたる面子の再録カードが揃った今弾はマスターズの何に恥じない豪華なものとなっているだろう
一方で有色のカードにも《悪魔の教示者》や《荊州占拠》に加え《激情の後見》などの統率者ピッチスペルを始めとする多種多様な強力カードが再録されており、対戦相手達のデッキもかなり強化しやすくなっている
しかし先にレビューした統率者デッキ「エルドラージ解放」による汎用カードの収録など追い風も吹いている、故にあえて言わせてもらおう
「今が最もコジレックを初心者にオススメしやすい」と!
デッキもパックも初心者にオススメ出来ない値段じゃねぇかというのは禁句
それでは次回「エルドレインの森」カードレビューでお会いしよう
2023/07/28「初心者にオススメの統率者はコジレック」botの中の人
追伸:先日コジレック愛好者のためのEDH用雑談&対戦鯖を設立した
「エルドラージ解放を買ったけど、どう強化していいのかわからない…」
「コジレックデッキで戦いたいけど対戦相手が居ない…」
「新しいカードが公開されたけど、コジレックデッキに入るかな?」
といった考えを持つ初心者や中級者の交流の場として設けたため
ぜひ気軽に参加してもらいたい
画像引用元:WotC公式サイト「統率者マスターズ」カードイメージギャラリー
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