コジレック的「カルロフ邸殺人事件」新規・再録カードレビュー
初心者にオススメの統率者はコジレック!
はじめに
初心者にオススメの統率者はコジレック!(挨拶)
先日MtG最新弾「カルロフ邸殺人事件」に収録される全カードが公開された
10のギルドが存在する多色次元ラヴニカを舞台とし、ミステリーをモチーフとした様々なカードが収録されているが
今回もコジレックデッキで使用する場合を想定して新カード達をレビューしていこうと思う
※この記事はある程度MtGに明るい方向けに書いています
分からない用語などがありましたらMtGwikiなどを参考にしていただけると幸いです
カードの評価基準はこちらの記事を参照して下さい
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対戦やコジレック関連の雑談など統率者戦に関する雑談の場です
《パクト破りの事件》
役割:C初っ端からどうすんのコレ枠である今回初登場となるエンチャントタイプ「事件」
事件が発生条件を満たすことでそれを解明し、さらに新たな効果を使用できるようになるというコンセプトのカードだ
この事件は場に出た時基本土地1枚をサーチし、解明すればクリーチャー1体に飛行・二段攻撃・警戒と3つも能力を付与できるようになる
解明には1ターン待たなければならないものの、どの能力も大型エルドラージにとって強力なものとなる
コジレックに能力を与え飛行でブロックされにくい二段攻撃が決まれば一撃で相手を敗北されられるだろう
だがそれも解明できれば、の話である
この事件の解明条件は「コントロールしているパーマネントの中に色5色があること」
そう、コジレックデッキに入っているパーマネントはすべて無色なのである
パーマネントに色を付与しなければならないためコジレックデッキで条件を満たすには《ギルド渡りの急使》など他のカードを用いてわざわざ達成しなければならない
そうなると今度は「そこまでして解明したいか?」という点が気になる
統率者戦でそう都合よくコンボが揃うことは少なく、ドローやサーチの手段も乏しい無色デッキともなればなおさらだ
事件を解明しなければ荒地1枚を持ってくるだけのバニラエンチャントになってしまうため、このカードを使うのであればなるべく事件を解明することを優先していきたいのだが、それも難しいだろう
総じて無色のカードながらも多色デッキ向けのカードと言える
《のし歩く洗濯物》
役割:Cうぁぁぁぁ せ…洗濯物が街をのし歩いてる
2マナ支払うことで対戦相手の使う裏向きのクリーチャーを確認できるアーティファクト・クリーチャー
変装を持っているため3マナで予め場に出しておくことも可能
相手の裏向きクリーチャーを確認することで相手の強力なクリーチャーを裏返える前に把握し、除去呪文などで予め除去してしまえる…というコンセプトなのだが
そもそも統率者戦で裏向きのクリーチャーが出てくることが稀であり、それらの対策カードを入れる理由は薄い
変装によって3マナ2/2護法(2)のクリーチャーとしても運用できるが、コジレックデッキにおいて小型のバニラクリーチャーが担える役割は無いに等しいため、この運用方法もあまり有用とは言いづらいだろう
相手の裏向きクリーチャーを見るだけ、とメタカードとしての性能も控えめであり
総合的に見てもあまりコジレックデッキで採用する強い理由はないだろう
《クリプテックス》
役割:A・C
証拠収集を行うことで好きな色のマナを生み出し、それを5回行うことで「このアーティファクトを生贄に捧げ諜報3+3ドロー」の効果が使えるようになるアーティファクト
証拠収取は今回初出となる能力で、マナ総量が一定数以上になるよう墓地のカードを追放するものだが
マナを生み出すために墓地追放を行わなければならないため墓地肥やしが苦手なコジレックデッキではそこが運用上のネックになるだろう
マナ能力を5回使えば諜報3を行った後で3ドローできるのだが、タップ+カウンターを貯める都合上ドローのためには基本5ターンもかかってしまう上、コストとして生贄に捧げてしまうのでマナ・アーティファクトとしては使えなくなるのは注意したい所だ
能力は悪くないのだが、効率よく運用するにはひと工夫が必要になるだろう
《墓石の徘徊者》
役割:C
マナフィルター能力を持ち、墓地から追放することで墓地にあるカード1枚を追放できるアーティファクト・クリーチャー
コジレックデッキでは好きな色のマナが生み出せたところで有効活用し辛く、墓地対策を目的としてもこのカードが墓地になければならないので扱い辛いのが難点
《ジェイラム秘本》などのルーターで気兼ねなく捨てられるのは利点だが、その目的で採用するなら他にもっと採用したいカードは多いだろう
《拡大鏡》
役割:C
普段は無色マナを生み出し、4マナ支払えば調査を行えるアーティファク
手掛かり・トークンのギミックを持つ「イニストラードを覆う影」からの再録となるマナ・アーティファクトで
比較的軽めなので序盤に出しておき、終盤はドローエンジンとして活用できるためコジレックデッキとの相性は悪くない
wikiにもある通り1ドローに6マナもかかってしまう為《秘儀大全》などと比べて効率は悪いが
手掛かりトークンを生成できることを生かして《タミヨウの日誌》や《アカデミーの整備士》などと組み合わせてみると面白いだろう
《探偵帽》
役割:B
装備クリーチャーに+1/+2の修正を与える装備品、探偵に装備する場合は装備コストが少なくなる効果も持っている
コジレックは探偵ではないので装備に3マナもかかってしまう上、得られる効果もパワー・タフネスの微々たる修正だけ…と採用する意義はないそれはそれとして個人的にエルドラージ・探偵は見てみたい軽い装備品を使いたいのであればもっと他に有用なカードがあるだろう効果がシンプルすぎてここにカードの効果と全く関係ない探偵帽(鹿撃ち帽)の解説をつらつらと書いてしまいそうになったくらいには書くことがない
《磁力の鼻鳴らし》
役割:C
場に出た時墓地の装備品を1枚場に戻しこのクリーチャーに装備するアーティファクト・クリーチャー
アーティファクト1つを生贄に捧げるたび自身に+1/+1カウンターを置く効果も持っている
装備品を再利用でき、装備コストも踏み倒せて自己強化も持っているとなかなか強力な効果をもっているものの、やはり5マナと若干重めのコストが気になるだろう
装備品は比較的軽めのものが多いため、二重の踏み倒し効果を加味してもあまりコストの節約にならないことが多い
《カルドラの完成体》などの超重量級装備品を出せれば強力なのだが
コジレックデッキにおいて装備品はあまり多く投入されないため、装備品とのコンボだけを目当てにこのカードを入れるのは少し考えたい
+1/+1カウンターを置く効果もアーティファクトを生贄に捧げないといけないため、宝物や手がかりトークンとの併用はが必要となり、有効に使っていくには工夫が必要になるだろう
逆に言えばそれらを活用するタイプのコジレックデッキであれば悪くない働きっぷりを見せてくれると考えられるので、そういったタイプのデッキを組んでいるのであれば採用しても良いかもしれない
《衛生管理用自動機械》
役割:C
戦場に出た時諜報1を行うアーティファクト・クリーチャー
占術と違って墓地に置くので、《新たなるファイレクシアの魂》など墓地で効果を発揮するタイプのカードを墓地に送れるのがメリットだが
いかんせん運任せすぎる上に諜報するだけ、というシンプルすぎる効果のため
このカードをわざわざ投入する理由はほとんどないだろう
《ヴィトゥ=ガジーの枝》
役割:A・C
変装能力を使うことでクリーチャーとしても場に出すことができる土地
アンタップイン土地なので表向きになったときの効果と合わせてひっくり返す時のマナは帰ってくるものの、そのためには予め3マナ支払って場に出しておく必要があるのは扱い辛い部分だ
とはいえ土地の枠でクリーチャーとしても使える、という見方で捉えると存外悪くない
護法2を持っているため相手が除去呪文を打ち、護法コストを支払った瞬間こちらも変装コストを使って表向きにして土地へ戻ることで相手のマナを無駄に支払わせることも可能だ
これは呪禁では出来ない活用方法なので、このカードを採用するのであれば覚えておいて損はないだろう
単純にいざという時の壁としての活用もできるので、土地の枠次第では十分採用に値するカードと言えるだろう
《本道》
役割:C
好きな色のマナを出せるが、場に出た時アーティファクトか土地を1枚タップしなければ生贄に捧げられる土地
上述した通りコジレックデッキは無色のため色マナが出るメリットは薄く、この土地自体がタップインする上に他のアーティファクトか土地をタップしなければならない…とコジレックデッキで運用するには何かと不便な点が目立つため、イラストが好み!などの強い理由がなければ採用しにくいだろう
《犯行現場》
クリーチャーを一緒にタップすることで色マナを生み出せ、生贄に捧げれば1ドローできる土地
タップインするためテンポは損なうが、不要になった時2マナでドローに変換できる土地は有用
色マナ効果はオマケと割り切るとして、タップインのデメリットを呑んででもドローソースを増やしたいのであれば採用してみるのも良いだろう
《脱出トンネル》
役割:C
生贄に捧げることで基本土地を場に出すか、パワー2以下のクリーチャーをアンブロッカブル状態にできる土地
単色であるコジレックデッキで基本土地を持ってくる意味はないので基本的には後者の能力目当てに採用することになるだろう
しかしそうなると今度は大型で高パワーの多い大型クリーチャーを対象にできないという点が運用上のネックになる
2つの効果が噛み合っておらず、コジレックデッキではあまり活躍できないと言っても差し支えないだろう
おわりに
ラヴニカが舞台という事もあり、前回の「ラヴニカ・リマスター」レビューに引き続き無色カードはあまり追加されていない今弾だが
その中には面白い効果を持ち使い勝手のある効果を持つカードも多く、使い道を模索していく価値のあるパックと言えるだろう
読者の皆さんもぜひ今回追加された新カードをコジレックデッキにどう採用するかを考えてみてほしい
それでは次回「サンダー・ジャンクションの無法者」新規カードレビューでお会いしよう
2024/1/25「初心者にオススメの統率者はコジレック!」の中の人
画像引用元:WotC公式サイト「カルロフ邸殺人事件」カードイメージギャラリー
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