コジレック的「ダブルマスターズ2022」再録カードレビュー(2)(終)
初心者にオススメの統率者はコジレック!!
はじめに
このレビューは「コジレック的「ダブルマスターズ2022」再録カードレビュー(1)」の続きとなっております
評価基準などは以下の記事をご参照ください
前回のレビューはこちら
《魔力の櫃》
役割:A
1マナで3マナも生み出せるが自力でアンタップせず
自分のターン最初のドロー時にタップ状態なら1点のダメージを受けるアーティファクト
統率者戦はライフが40もある為デメリットの1点ダメージは無視出来るレベルだろう
1マナでも多くのマナを確保しておきたいコジレックデッキにおいてこの爆発的マナ加速能力は必須と言ってもいいレベルなので今回の再録は非常に有り難い所
《通電式キー》などアーティファクトをアンタップする効果を使えばさらなるマナ加速も可能だ
マナを大量に生み出せるコジレックデッキなら余ったマナでアンタップして再利用するのもいいだろう
コストが1マナで生み出せるマナが3マナなので
そのターン中に使う場合2マナ加速として考えられる
あえて手札に抱えておき「まだマナが足りないからコジレックは出てこないだろう」と考えている対戦相手の不意を付いてみるのも一興だろう
《屍賊の死のマント》
役割:B
装備クリーチャーを黒色のゾンビにし、威嚇を付与する装備品
威嚇はこの場合「アーティファクトか黒を含むクリーチャーにしかブロックされない」という能力のため
相手のデッキカラー次第では確実に攻撃を通すことができる非常に便利な能力になる
コジレックの統率者ダメージを通しやすくなるため是非コジレックに装備させたい
さらにトークン以外のクリーチャーが場から墓地に置かれた時に4マナ支払えばそれを場に戻した上でこのカードを装備させられる
事実上の破壊耐性を付与できるため重いクリーチャーが多くマナを捻出しやすいコジレックデッキには嬉しい効果だ
このカードが場にあるのなら常に最低4マナは浮かせておいて相手の除去に備えたい
ただし追放やタップなどの墓地に送らない除去には弱いので油断は禁物だ
クリーチャーが黒のゾンビになってしまうのはそれらを指定した除去の対象に取られやすくなったりするなどデメリットもあるが
それを差し引いても余りあるメリットを齎してくれるだろう
《パンハモニコン》
役割:C
クリーチャーやアーティファクトの「戦場に出た時」の能力を無条件でもう1回使うことができるアーティファクト
大型エルドラージの能力は「唱えた時」に誘発するのでそれらを多く投入しているデッキとの相性が悪いが
《難題の予見者》など強力な登場時能力を持っている無色のクリーチャーは数多く存在する為
それらを主軸に据えたデッキなら採用の余地はあるだろう
そのデッキの構築次第で採用するかしないかが大きく分かれるカードだ
余談になるが「パンハモニコン」というのは楽器の名前らしい
《ファイレクシアの供犠台》
役割:A
みんな大好きサクり台
クリーチャー1体を生贄に捧げると好きな色のマナを1点加えられる能力を持つアーティファクト
どんなクリーチャーでも1点のマナに化けることからクリーチャーを大量に展開させ
それらをマナに変えることでそこからさらに次のクリーチャーを展開する…といった使い方が主だが
クリーチャーをあまり並べないコジレックデッキにおいてはこの万能さが役立つ場面は多くないだろう
いつでも使える能力なのを逆手に取り、相手の破壊を伴わない除去に対して起動することで確実にクリーチャーを墓地に送れるというメリットもあるが
あまり出くわす機会の多くない場面のためにこれを採用するかどうかは悩みどころである
相性はあまり良くないものの、使い方次第では何かしらの有効な活用方法を見いだせるかもしれない
《真髄の針》
役割:C
カード1種類の起動型能力を封じ込めるアーティファクト
マナ能力は封じることが出来ないので「森」など土地の名前を指定してマナを生み出せなくする、などは不可能
統率者戦最大の特徴は「戦う前に相手のデッキタイプがある程度分かる」という点にある
相手の統率者が厄介な能力を持っているのであればその統率者を指定すれば相手の動きを大きく阻害することが出来る
しかし常在型能力(場にある限り発動し続ける能力)は封じることができないため
使い所や宣言するカード名は状況を見極めた上で慎重に選びたい所だ
MtGの知識が乏しい初心者のうちは扱いづらいカードかもしれないが
このカードを使いこなせるようになれば初心者卒業と言ってもいいだろうそして《大いなる歪み、コジレック》を宣言されて泣くまでがお決まり
《次元橋》
役割:C
8マナという重いコストを支払う必要があるが、デッキから好きなパーマネントを場に出せるアーティファクト
本体も6マナと重いためマナを生み出すことに特化したコジレックデッキといえど8マナは軽くないコストだが
「パーマネントであれば出すカードを問わない」という点がかなり強力だ
統率者戦では基本土地以外すべて1枚しか入れられない上、100枚というデッキ枚数のせいで他のフォーマットよりサーチカードの重要度が高い
そのため引けなかったカードを状況に応じて直接場に出せるこのカードは使い所を誤らなければ非常に強力な1枚に化ける
相手のアーティファクト除去に対して《ダークスティールの溶鉱炉》を場に出すことで無駄撃ちに終わらせるなど幅広い使い方ができる一方
強力なカードをそもそもデッキに入れていない場合場に出すことすら出来ないので資産力が試される1枚と言えるだろう
《師範の占い独楽》
役割:C
1マナでデッキの上3枚を操作し、タップすれば1枚引いた上で自身を山札の上に置く事ができるアーティファクト
単体では手札の質を上げるくらいしか出来ないのだが
このカードの真髄は他のカードと組み合わせた時にある
例えば《ブライトハースの指輪》と組み合わせた場合
後者の「タップした後1枚引いて独楽をデッキの一番上に置く」という起動能力をコピーすることで実質2マナを1ドローに変換することができる
また《神秘の炉》とのコンボも強力だ
デッキの一番上にあるアーティファクトを唱えられるようになるので
タップして山札の上に行った独楽をそのまま直接唱えられるのだ
そのままでも1マナが1ドローに化け、何かしらの方法で独楽のコストを軽減すれば無限ドローが成立する
単体でもかなり便利なカードなのだがこのように他のカードとのコンボでより強力なアーティファクトに化ける
コンボの難易度も低いのでこのカードを採用する場合は是非意識して欲しい
《織端の石》
またどうすんのこれ枠自分が唱える呪文に波及4を付与するアーティファクト
波及は同名カードを参照する能力のため、同じカードを1枚しか入れられない統率者戦においては基本的に意味がない能力である
もちろん「何枚でもデッキに入れられる」カードは存在するのだが
この記事を書いている現在(2022年)無色でそのような効果を持つカードは存在しない為
コジレックデッキでこのカードが活躍できる日は遠いだろう
《旅行者の護符》
役割:A C
1マナ+自身生贄で基本土地を手札に加えられるアーティファクト
序盤でマナ基盤を確保する手段としては軽いのが魅力的だが
基本的に使い切りで恒久的なマナ加速につながらないのがネック
終盤に引いてしまった場合の使い所が少ないのも懸念点だ
同マナ帯でも優秀なアーティファクトが多数存在するため
採用するかどうかは慎重に考えたい所だが
マナ加速に極端に寄せた構築なら一定の需要はあるだろう
《ヴィダルケンの宇宙儀》
役割:C
自分の呪文全てを瞬速を持っているかのように唱えられるようにするアーティファクト
すべての呪文を相手ターンにも唱えられるようになるためデッキの奇襲性が上がり
相手の行動に対してすぐに行動を取れるため手札が潤沢に確保できるなら強いのだが
手札を積極的に吐き出して盤面を整えるコジレックデッキとの相性はあまり良くはない
しかし強力な「唱えた時」「登場した時」の効果を持っているクリーチャーを不意打ち気味に唱えることができるので
このアーティファクトがある状態で相手は常にこちらを意識して行動する必要が出てくる
いわゆる「存在することに価値がある」類のカードなので
枠が余ったら入れてみるのも悪くないだろう
《魂の洞窟》
役割:A・C
場に出るときクリーチャータイプを選び、この土地から出たマナを使って選んだクリーチャータイプを持つ呪文を唱えた時
それが打ち消されなくなる能力を持つ土地
マナコストが重く打ち消されると痛いエルドラージ軍団を打ち消し呪文から守ってくれるのは強力な上
無色マナも生み出せるためエルドラージ以外のクリーチャーの展開を阻害せず
アンタップインのためすぐにマナが生み出せるのも魅力
統率者戦のルール上1枚しか入れられないが、手札に引き込めたときのメリットがかなり大きいので
ぜひ積極的に採用しておきたい1枚だ
《パルンズの柱》《真鍮の都》《禁忌の果樹園》
役割:A土地版どうすんのこれ枠3連それぞれ好きな色のマナを生み出せるが、マナを生み出すとデメリットが発生する土地達
コジレックデッキにおいて色マナが生み出せるメリットは皆無に等しいためこれらの土地に声がかかることはないだろう
多色デッキなら必須レベルで便利な土地なのだが…
おわりに
以上2回に渡って「ダブルマスターズ2022」のカードレビューをお送りさせてもらった
「ダブル」と冠する通りレア枠が通常の2倍もある豪華パックとなっている上、無色以外の再録カードも豪華絢爛なラインナップとなっているため
是非皆も手に入れてお気に入りのデッキを強化していって欲しい
2022/6/27 「初心者にオススメの統率者はコジレック!」botの中の人
画像引用元:WotC公式サイト「ダブルマスターズ2022」カードイメージギャラリー
https://magic.wizards.com/ja/articles/archive/card-image-gallery/double-masters-2022
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