コジレック的「統率者マスターズ」再録カードレビュー(5)
初心者にオススメの統率者はコジレック!
はじめに
この記事はその5です
1~4はこちらのURLからどうぞ
https://note.com/commanderkozilek/n/nbdb8f2b562b7
※この記事はある程度MtGに明るい方向けに書いています
分からない用語などがありましたらMtGwikiなどを参考にしていただけると幸いです
カードの評価基準はこちらの記事を参照して下さい
《予言のプリズム》
役割:C
出た時に1ドローでき、マナフィルター能力を持つアーティファクト
詳細は以前にレビューしたため割愛するが
コジレックデッキにとってマナフィルター能力は意味がなく、場に出た時にドロー出来ることを加味しても少し扱いづらいカードだ
余程の理由がなければ採用しにくいだろう
《砂岩の預言者》
役割:C
飛行を持ち、戦場に出た時対戦相手1人の手札と同じ枚数になるようにカードを引けるアーティファクト・クリーチャー
重さが目立つがその代わりに効果は強力で、相手の手札に依存するものの爆発的なドローが出来る可能性を秘めている
7マナというコストも絶妙で「コジレックを唱えるにはマナが足りないが、手札が尽きてしまった」という状況でもこのカードが有れば手札を大量に補充することが可能だ
飛行を持っているので場に出た後は壁として相手の飛行持ちクリーチャーの攻撃を受けてくれ、4/4という一見低めのステータスも小型のクリーチャーにはまず負けない程良い高さなのも嬉しい
だがやはり最大の懸念点はドロー枚数が相手に依存する所だろう
終盤であれば相手もかなりのリソースを吐き出していると思われるのでドローが得意な色や統率者でもなければそうそう大量の手札を抱えることはなく
加えてコジレックデッキは大型のクリーチャーや重いカードを大量に入れているため自分の手札をそれなりの枚数抱えた状態でターンを回すことも多い
考えなしに使った場合7マナ支払って1しか引けなかった…という状況もありうるだろう
統率者戦は多種多様なデッキと戦うことになり状況が目まぐるしく変化するのが特徴なので、このカードを採用するのであれば戦況を見極め、相手の手札枚数をよく確認した上で最大限有効に活用できるようにしよう
コスト論で言えば3枚程ドローできれば十分重さに見合っていると言える
《鎌爪》
役割:B・C
装備クリーチャーに+1/+1の修正を与え装備クリーチャーが戦闘ダメージを与えるとプレイヤーのライフを半分にする生体武器
やはり目を引くのはライフが半分になる、という派手な効果だろう
統率者戦では初期ライフが40点もあるためライフを軽視しがちなプレイヤーも多く、ある程度のライフロスを許容した上で戦いがちな傾向がある
ゲームも中盤に差し掛かるとお互い殴り合いなどで30点前後のライフになっていることだろう
そんな時にこのカードの攻撃を通せればプレイヤーのライフは一気に10点台に突入、ライフは危険域に到達する
後はそのままコジレックなりの大型で蹂躙してしまえばプレイヤーはひとたまりもないだろう
だがしかしそう都合よく行かないのが現状、場に出しただけでは1/1クリーチャーのためダメージが通りにくい
トランプルを持つ大型エルドラージに装備すればある程度ダメージを通しやすいが、相手がクリーチャーを大量展開するデッキの場合防ぎきられてしまう場合もありうる
となれば飛行やアンブロッカブルなどの回避能力を付与するのがダメージを通しやすくなるのだが
今度は「底までするのであればエルドラージをブロックされなくしたほうが勝ちに繋がりやすい」という問題が生じてしまう
相手のライフが多ければ多いほど効果が大きくなる一方、相手のライフが少ない時は得られる効果も少なくなってしまうのだ
単純に考えて無傷のまま生き延びたライフ40点の相手に2回攻撃を当てたとしても残りライフは10
一方統率者であるコジレックで同じことをすれば統率者ダメージ21点を越え、そのまま相手は敗北である
極端な例を挙げてしまったが、相手のライフをいくら半分にしても0になることはない事を考えるとこのカードの効果を使うためだけにマナを支払うのは割に合わないだろう
タダでさえ相手のヘイトを向けられやすいコジレックデッキではじわじわとライフを削るよりも一撃で勝負を決めてしまう方が良いのである
ただし上記の理論はコジレックデッキでのみ当てはまるものであり、相手のライフを削りに行く他の統率者であれば相手を大幅に倒しやすくなる強力な詰め札になることは記しておきたい
《蜃気楼のマイア》
役割:C
瞬速を持ち、アーティファクトに瞬速を与えるアーティファクト・クリーチャー
アーティファクト限定とは言え瞬速を付与出来るため、無色単デッキの苦手な「相手ターンでの行動」が可能となり戦術の幅が大きく広がる
コジレックデッキは大型のクリーチャーを多数擁する特性上使えるマナを残したまま相手にターンを渡しても「まだ動くにはマナが足りないんだな」と思われがちなので怪しまれにくい
このカード自体も瞬速を持っているため手札に隠し持ちやすく《ヴィダルケンの宇宙儀》などのようにあからさまに「相手ターンでも動きますよ」といった雰囲気を出さずにターンを渡せるのも強みだ
とはいえこのカードを唱えるマナと他のアーティファクトを唱えるマナの2つを捻出しなければならないのでマナ基盤は潤沢に用意しておこう
また序盤限定の動きになるものの《巻き戻しの時計》と組み合わせて相手ターンにマナ基盤を整える、という動きもできる
マナ・アーティファクトが複数存在する状態でこのカードを場に出しておけば
相手ターンにマナ・アーティファクトがアンタップ→瞬速を付与したマナ・アーティファクトを相手ターンに展開→次のプレイヤーのターンで出したマナ・アーティファクトがアンタップ→次のマナ・アーティファクトを展開
と手札次第で連鎖的に展開することが可能になる
次の自分ターンが回ってきた頃には潤沢なマナが生み出せるようになるものの、そう都合よくカードが揃うことは稀だが…
メインカードの重さ故に1ターンでも早く動いておきたいコジレックデッキでは狙ってみるのも悪くないコンボだろうそして除去されたら泣こう
《太陽の指輪》
役割:A
以外にも当noteでは初レビューとなる統率者戦必須カードの一角
「テキストが短いカードは強い」の不文律が示す通り単純かつ強力なマナ・アーティファクトで、1マナから2マナ生み出せる加速力は類を見ない
これでアンタップインなのだから恐ろしい限りである
その強さは「統率者のデッキビルドとは統率者と《太陽の指輪》以外の98枚を考える事だ」というジョークが一部界隈で囁かれるほどだ
コジレックデッキにおいてもそのマナ加速能力は大いに役立ち、初手にこのカードがあれば2ターン目に4マナという大幅なマナジャンプが可能となる
無色マナしか出ないデメリットもコジレックデッキでは気にならないため、入れない理由はない強力なアーティファクトと言っても良いだろう
《幽体の照明灯》
役割:C
プレイヤー1人に任意の色マナを与えるアーティファクト
一見すると「なんの意味があるの?」と考えてしまう効果だが、これは多人数戦を意識したカードデザインになっているためである
このアーティファクトを置いておけば相手が「マナが足りないな…」と悩んでいる時に「マナあるよ?」と恩を売ることができる
コジレックはただでさえ相手から狙われやすい統率者のため「コイツは生かしておいたほうが得だ」と思わせておくのも立派な戦術の1つであるそして相手に「お前は用済み」とトドメを刺されるまでが1セットあなたがもし統率者戦に楽しさを求めるのであれば是非とも投入して欲しい1枚だ
《堅牢な玉座守り》
警戒を持ち、場に出た時に統治者になれるアーティファクト・クリーチャー
このカードを評価するにあたって「統治者」について軽く触れておこう(詳細はwikiを参照して欲しい)
統治者になるとそのプレイヤーは「終了ステップの開始時に1枚引く」という能力を得られるが
相手のクリーチャーから戦闘ダメージを受けてしまうとそのクリーチャーをコントロールしていたプレイヤーが次の統治者担ってしまうのだ
一見するとコジレックデッキにとって貴重なドローソースになると思いきや殴られやすいコジレックデッキで考えなしにこのカードを使用してもすぐに統治者を奪われ、結果的に敵に塩を送て終わり…ということになりかねない
このカードを使うのであればある程度の守りを固めた状態で場に出したい所だ
あるいはわざと統治者を奪わせて相手に統治者の取り合いをさせるのも悪くない
他の3人が争っている隙に準備を整え、他のプレイヤーが疲弊したところをコジレック達エルドラージで蹂躙するのも戦法の1つだろう
扱いは難しいが毎ターンの追加ドローは強力な効果なので、維持するのであれば相手クリーチャーからの攻撃からしっかり身を守る準備をしておこう
《精霊信者の剣》
役割:A・B
装備クリーチャーに+1/+1の修正を与え「攻撃するたびに基本土地を1枚山札から場に出す」能力を付与する装備品
土地を直接場に出せるためマナ加速としては強力なのだが、コジレックデッキにおいてこのカードを装備できる小型クリーチャーは少なく序盤に引けたとしても装備先が存在しない、という事態に陥りがちで
出せる土地も基本土地に限られているためこのカードを投入するよりも他のマナ・アーティファクトを投入したほうが有用だ
コジレックデッキと相性が悪いだけで弱い能力ではないため、他のデッキではめざましい活躍ができるだろう
《思考の器》
役割:A・C
マナを生み出アーティファクトだが、場に存在し続ける限り自分の手札上限を無くす効果を持つアーティファクト
MtGでは8枚以上の手札を持ったままターンを終了すると手札を7枚になるように捨てなければならないが
このアーティファクトがあれば手札を8枚以上保持したままターンを渡せるようになる
この手札上限撤廃効果は《大いなる歪み、コジレック》を運用する上で大きく役立ち、手札を大量に抱え込むことで打ち消し効果を使いやすく出来るため重宝する
《大いなる歪み》は唱えた時に手札上限である7枚になるようにドローする効果を持つためそれ以上のドローがし辛かったが、このアーティファクトがあれば上限を気にせずに安心して手札を増やせるだろう
手札があることと打ち消したい呪文と同じマナ総量の呪文が手札にあることは必ずしもイコールにならないが
コジレックを使いのであればこのアーティファクトを併用し
手札を大量に抱え込んで1つでも多くの呪文を打ち消せるようにしておこう
《スランの発電機》
役割:A
無色3マナを生み出すアーティファクト
他のデッキにおいては無色マナしか生み出せないことが弱点になるため投入を見送られがちだが、コジレックデッキではそのデメリットが気にならないので惜しみなく投入できる
4→8という驚異的なマナジャンプはコジレックを唱えるターン数を大幅に短縮できるため強力
アンタップ状態で場に出るためすぐに3マナが使えこのアーティファクトを出した後にマナを生成、そのマナを使って他のマナ・アーティファクトを唱える…というプレイも可能だ
1度に生み出せるマナの量が多いため、アーティファクトをアンタップする能力を組み合わせれば大きくマナ加速できるのも魅力
シンプルだがそれ故に強力なのでコジレックデッキの重要なマナ基盤として役立ってくれるだろう
続く
2023/07/27「初心者にオススメの統率者はコジレック!」botの中の人
画像引用元:WotC公式サイト「統率者マスターズ」カードイメージギャラリー
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