直感を磨く 深く考える7つの技法 田坂広志著 その2 「利益追求」と「社会貢献」を対立軸で考えない。
田坂広志さんの「直感を磨く」を読んで
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前回の「循環論理」の思考法に続いて
3つの思考法を読んだので、まとめて書こうっと
まずは、「対立止揚」の思考法
善と悪、真と偽 など2つに分けて物事を決める方法
これだけで、分けることはそもそも難しいんじゃない?もっと複雑なんじゃない?ってこと。
これから先は私の意見w
アメリカのコミックのヒーロー物は、
善と悪に分かれていて、善は悪に対して何をやってもいい。痛めつけても、退治しても、殺してもいいという考え方、歴史を見ても、勝ったほうが、負けたほうをケチョンケチョンにして歴史書は作られるw
中国史も、ヨーロッパ史も一緒 日本史も一緒w
そういう善悪だけじゃ、決着つかないよね。っていう話。
夫婦喧嘩だって、社内の争いだって、グループ内の争いだってどっちかだけが悪いってことは、ほとんどない。
みんな自分の正義で動いているw 良かれと思って動いている。
さて本に戻るw
二項対立から、もう一つ俯瞰で見るのが、弁証法
「弁証法とは、「正·反·合」のプロセスによる「止揚」をめざす思考法のととであり、ある一つの考え方(正)に対して、これと対立する考え方(反)を取り上げ、これら一見、対立するものを、より高い次元で統合していく(合)思考のプロセスのことである。」
う~ん。むずかしいw
つまり、子供の躾の例があり、
「優しくしないと子供の心が折れてしまう」
「厳しくしなければ、躾にならない」
どちらも間違ってはいないが、
優しくするのが 正だとすると、 厳しくは、反になってしまう。
逆もまたしかり、
2つの対立軸で見るのではなく、
その2つを考えを含めながら融合できないかと
「社会性や協調性などを考えるならば、厳しくしつけることが 本当の優しさでは?」と一旦考えてみる
とか、
「厳しくしつけるとしても、どのくらいその優しさを持って、接するのか?が重要ではないかと」一旦考えてみる
とかね
その流れから、私が一番なるほどと思ったことを紹介されている。
企業の「利益追求」と「社会貢献」である。
さすがアメリカだと思ったのは、この二項対立で企業は考えられている。
米国式経営は、二項対立で考えられており
企業は利益を上げることと社会貢献を同時にはできないので、利益を最大限あげ、その利益の一部を社会貢献に使う。
つまり、アメリカの企業が得意な寄付やボランティア活動である。
大金持ちは率先して、寄付をし、支援活動を行う。
しかしよく言われるが、日本にそんな文化が根付かない。
海外に学べという人は、すぐにアメリカがヨーロッパがこうやっているのがすごいので日本人も真似しようというが
そもそも、大きな利益をあげているところは少ないし、(全世界と比較してw)、社長の収入も世界に比べて圧倒的に少ない。寄付に回す余裕もないととおもう。
しかし、日本型経営は、この弁証論・対立止揚で考えているのではないかということである。
「米国型経営に対して、日本型経営においては、この「利益追求」「社会貢献」を二項対立的に捉えることなく、その二つを統合し止揚してとらえている。」
【日本型経営】
『企業は、本業を通じて、社会に貢献する。
利益とは、社会に貢献したことの証である。
企業が、 多くの利益を得たということは、
その利益を使ってさらなる社会貢献をせよとの
世の声である。』
某ボランティ団体や某社会奉仕団体が、日本ではなかなか馴染めないのもうなずけた。私がしっくり来ないだけかもしれないがw
とココまで書いたところで気づいた
3個分書こうとして、1個分書いたら、結構長くなったw
なので、また後日w
※注意 これはあくまでも私が本を読んだ感想なので、この内容がすべてこの本に書いてあるわけでもなく、著者が言いたいことでもない可能性が大きいですw
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