4月の誕生禅語「啐啄同時(そったくどうじ)」
4月の誕生日の皆様おめでとうございます。
4月の禅語「啐啄同時(そったくどうじ)」です。
卒啄同時 とも書きます。
「啐啄同時」とは、何事もタイミングが重要ですということです。
仏教の碧巌録の中の言葉です。
「啐」とは、ひな鳥が、卵から生まれ出ようというときに、殻を内側からクチバシでつつく行為をいいます。
「啄」とは、親鳥が、ひな鳥が卵から出てこようとするのを助けるために、外側から殻をつつく行為をいいます。
つまり親鳥が早すぎると ひな鳥は、未熟なまま殻の外に出ることになり、病気になったり、弱ってしまったりする。
逆にひな鳥だけが内側から殻をつついても、力がまだ足りず、外に出れない。
もしかしたら、そこで力尽きてしまうかもしれない。
つまり、親鳥もひな鳥も、同時に殻を叩くことにより生まれてくることができる。
この啐と啄が同じ時になる言葉を、「啐啄同時」という。
これは、実際の親子でもそう、師弟関係でもそう、会社の上司と部下の関係でもそう
早くもなく、遅くもない。「その時」を逃さず、正しいタイミングを見つけましょうということです。
何事も、タイミングがずれるとうまくいくこともうまくいかなくなります。
という教えです。
だからこそ、親は子を 子は親を 先生は生徒を 生徒は先生を 上司は部下を
部下は、上司をよく観察し見守ることが重要だと思います。
そのためにも、日頃の会話が重要だと思います。
言うことを聞かせる。命令するではない。相手が何を思ってて、そして一緒にどう生きたいのか?どう進みたいのかをわかり合え、その上で、「相談する」「意見を聞く」「アドバイスする」などそのタイミングに合わせた会話ができるといいなあと思いました。
自分のタイミングではなく、相手の時を見逃さずに合わすことができるようになりたいものです。
子供にとって、自分(親)のタイミングではなく、相手の時を見守ることができればそんな自分とも対話をしながら時を待つ
部下にとって、自分(上司)のタイミングではなく、相手の時を見守ることができればそんな自分とも対話をしながら時を待つ
4月はいろんなことがあります。新しい出発やチャレンジだったり、初めての部署や職場、学校だったり、新しい部下ができたり新しい上司ができたり、いろんなことを始めるにあたっても、「啐啄同時」をちょっと考えてみてもいいのでは、と思いました。
12ヶ月の禅語は、私が選んで、長寿山西福寺の住職 雅教和尚に監修いただきました。
また、拙い字ではありますが、私が字を書かせていただきました。
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