
キャリア開発とか、SDGs( 持続可能な開発目標)で、使われている「開発(development)」ってなんやねん!
キャリア開発読書会や、SDGs(持続可能な開発目標)といい。
development(デベロップメント)という言葉を紐解いてみたくなった。
なぜこの言葉が使われているか、そして、その意味は何なのか。
もしかしたら英語の「デベロップメント」と日本語の「開発」に少し隔たりがあったりするのではないかと。
ということで、図書館にいかなくても、今は、便利なグーグル先生に、聞いてみた。
分解していこう。
velopは、「包む」
envelope(エンベローブ)で en≒in(中に)velopper=包むで 包み込む → 封筒
※エンベローブと聞いて最初5インチフロッピーの紙の入れ物しかでてこなかったのは内緒w
最初の de-は、「反対の」という意味なので、包まれたものを外れる、外す、覆いを取る。という意味らしい。
de-「外す」 + velare「覆い」
もともと 蕾(覆い)が外れが花になる、種がだんだん成長して植木になる、子どもが大人になるなど、成長を意味する言葉だったようです。
つまり、日本語の成長(育って大きくなること)や、発展(伸びて広がっていくこと)のほうが、元のデベロップメントと近い気がします。
そう、自分がどうなりたいかなどに重きを置かれています。自発的成長。
しかし、今見聞きする「開発」は、なんだか、ちょっと違いませんか?
開発の反対として使われる 未開発は、実はアメリカの国策として、発表されました。
トルーマンが世界中の金持ちではない国を「発展させる」と。
– 西洋の経済制度でない国は「未開発」である。
アマゾンの先住民も北米インディアンもエジプトも。
「キリスト教徒」と「異教徒」
「文明国」と「野蛮」
「ヨーロッパ」と「ヨーロッパ以外」
のように、
「開発」と「未開発」
二項対立が好きな文化らしいですね。
つまり 自然は支配できるものであり神がそうおっしゃった。
(参考:西欧人の思考方法に決定的な役割を果たしてきたキリスト教は、人間に自然の支配者としての地位を与え、人間中心的な自然観)
だから、未開発な土地を開発してあげよう。
未開発な国を開発してあげよう。
という、現在使われている開発は、
上から目線で、外発的・他律的、人為的だということです。
人間が、開発したらこんなに素晴らしいものになるはずだから、覆いを取ってあげようと
でも、そもそも、自然と共存する東洋文化、特に自然災害の多い日本にとっては自然を受け入れないと生きていなかったので、そもそもの意味に近い
で、そもそもの意味に戻ると、成長、伸びて広がっていくという、
内から、内発的・自律的、自然にという意味が 開発という文字の中に含まれているんじゃないかなと。
そう考えると、
キャリア開発:自分の居心地の良い目標に向けた仕事人生を自分で考え開発していくのほうがしっくりくる。 無理やり人事部とか、上司が、こうならなきゃだめではなく。
SDGsも、持続可能な開発目標と言うよりは、もともと自然界が持っていて人間が住まわしてもらっている地球がよりよい環境を維持して、成長(発展)していくためには、こんなことをしたほうがいいよ。ということであり、開発が目的ではないということにもつながるのではないかと思った。
こんな話がどっかにあるはずと思って探していたら、仏教用語と比較してあるページに行き着いたので、納得した次第です。
•「開発(かいはつ)」=上から、外発的・他律的、人為的
•「開発(かいほつ)」=内から、内発的・自律的、自然に
英語を翻訳するために熟語を考えた、明治の人たちがすごいと思う反面。もともとのニュアンスが文化の違いで伝わらなかったり、勝手に解釈され始めたりするんだなぁと改めて思いました。
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