見出し画像

もし身近な人が性被害にあったら・・・

性犯罪や性暴力の被害者に対して、心理的・社会的ダメージを与えることを「セカンドレイプ」といいます。
誰もが無意識のうちにセカンドレイプをしてしまう可能性があると考えています。

被害にあった人が
➀自分の子供 ②友人 ③恋人
の3パターン紹介していきます。

➀自分の子供から打ち明けられた場合

絶対に怒らない

子供は勇気を出して打ち明けています。
子供に落ち度があるような言い方は絶対にやめましょう。
(どんな状況でも加害者が100%悪いです。)
被害から時間が経過していてもどうして黙っていたのか問い詰めないでください。
また、子供が打ち明けた内容を否定する発言やめましょう。

ではどうすれば良いのか?
まず打ち明けてくれたことにありがとうと伝えましょう。
そして、何に困っているのか、体調などを尋ねて、早めに一緒に警察や支援センターに相談に行きましょう。子供が同意すれば学校のスクールカウンセラーに相談してみるのもありです。

性被害の加害者が、自分(親)のパートナーや知人友人などの可能性があります。その場合、動揺してしまうと思いますが、絶対に「〇〇さんがそんなことするはずない」などと、子供が嘘をついていると決めつけるようなことを言わないでください。子供の言い分に耳を傾けましょう。

②友人から打ち明けられた場合

友達のペースに合わせて、話をよく聞いてあげる
ちゃんとご飯を食べられているか、眠れているか体調を気遣ってください。

心配かもしれませんが、事件のことをこちらから根掘り葉掘り聞くことはやめましょう。
また、警察にいくべきなどのこちらの意見を述べることも控えましょう。
深く傷ついて、警察にいくことを考えられない人もいます。また、自己肯定感が低下していたり、世の中の全ての人が敵に見えていたりしている場合もあります。私は味方だということを伝えて寄り添ってあげてください。

打ち明けられた話をぼかしたとしても、SNSや他の人に話すことはしないでください。被害にあった友人の了解がない限り、自分の胸にしまっておいてください。

③恋人から打ち明けられた場合

相手からの拒絶反応を責めないで

性被害にあうと、それまでと同じような交際を続けられなくなることがあります。
キスや性交渉に拒絶反応を示す場合もありますが、それは被害にあった人に多く見られる症状です。自分は加害者とは違うなどと責めないでください。
カウンセリングに付き添ったり、ゆっくりと話を聞いたりして、気持ちに寄り添うようにしましょう。

心のケアがとても大事

適切なケアを受けることで、時間がかかっても必ず回復に向かいます。
なかなか元の生活に戻れないのは被害者の精神力が弱いせいではありません。気合いでは治りません。
専門家による治療を受けることは、被害前の自分に近づくためにとても大事です。

専門家とは?

全国の都道府県に、被害者支援センターがあります。センターの臨床心理士が、無料でカウンセリングや専門的治療を行っています。
また、各都道府県に性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センターもあります。ここは性犯罪・性暴力に関する相談窓口で、産婦人科医療カウンセリング、法律相談などの専門機関と連携しています。
ワンストップセンター一覧のH P
https://www.gender.go.jp/policy/no_violence/seibouryoku/consult.html 

まとめ

どんな関係でも
・“勇気を出して“打ち明けてくれた内容を否定しない
・被害者に落ち度があるような言い方をしない
・打ち明けてくれた内容を誰かにバラしたりしない
・相手に寄り添う
この4点は絶対に守るようにしましょう。

いいなと思ったら応援しよう!