【最初の難関】遂にTIEを受け取りました

¡Hola!   maiです。

スペイン生活も丸２か月経過し、この間やっとTIEが手元にこんにちはしました。スペインに留学する多くの人が新生活初っ端格闘するコイツ、まあ面倒くさいのなんの。前回のnoteが長かったので、コラムくらいの気持ちで軽く記録を残しておこうと思います。

そもそもTIEとはなんぞや、というところから。
"Tarjeta de identidad de extranjero"の略で、身分証明になるカードのことです。長期滞在には日本で発給されたビザだけでなく、このカードを申請しなければなりません。→公式HPはこちら
また、申請をするまでは出国もできません。詳しくは大使館にビザを取りに行った時に案内があるのですが（私はこの瞬間まで存在を知らず）スペインに入国してから１か月以内の申請が求められています。この申請は、主に警察署が担当らしいのですが、地域によっては他にも別の事務所などに受付があるっぽいです。グラナダで申請した私はが家から一番近かった外国人事務所で手続きをしました。

TIEが難関と言われし所以、それはなんといっても予約(cita previa)の難易度。
私よりちょっと先にスペインに着いていた友達皆から「本当にヤバい」と聞いていたので、かなりビビッていました。一か月以内に申請が必要なのに既に予約が埋まっている、そもそも予約フォームにすら進めない、しかも取りに行くにもまた予約が必要なんて、確かに手強そう...

大学から貰う書類が必要だったので、学期初めの手続きを済ませたあと、恐る恐るサイトで予約をしてみました。（サイトのリンクはこちら）

え、いけちゃった。

確かに直近の週の分は埋まってましたが、次の週で予約完了。
グラナダの受付のキャパシティが他の街より多いのか、はたまた申請者が少ないのか、運が良かったのかは分かりませんがあっさり取れてしまいました。ラッキー。

必要書類はビザの種類や地域によって様々らしい（例えば住民票みたいなのが必要な地域もあるみたいですが、グラナダは不要）ですが、学生ビザで渡航した私が持って行った書類は以下の通りです。
・パスポート（原本と該当ページのコピー）
　顔写真ページ、ビザ、スペイン入国時のスタンプがそれぞれ必要。
・健康保険（コピー）
　保険証券をコピー。原本もあると安心かもです。
　余談ですが、コピー機に原本を忘れ大焦り（涙）無事ありましたが...
・パスポートサイズの顔写真 ※白背景
　日本の証明写真機で多めに撮っておくべきでした。（背景色に注意）
　写真屋にわざわざ行くのも面倒だし、盛れてない顔が載ります。
・留学生証明書（CREDENCIAL DE ESTUDIANTE）
　大学発行公式のものが必要。データでしか手元になかったのでコピー。
・登録受領書（RESGUARDO DE MATRÍCURA）
　こちらも大学発行公式のもの。履修が確定すると大学から貰えます。
・TIE申請書（PDF）
　本人記入。それぞれの枠に何を書くかがまだ難しかった（泣）
・EX-17申請書（PDF）※要支払い証明
　手数料の支払いに必要な書類、みたいなイメージです。
　記入の上、TIE申請前に銀行で手数料を支払って領収書を貰います。
　銀行は並ぶことも多いので申請日当日にやらない方が良いかも。

多いし難しいスペイン語だらけで若干複雑で面倒くさいし何書いたらいいかも分からなかったのでとにかく友達と電話しながらネットで情報を書きあつめ、なんとか予約の日までに完成させ、書類を持って外国人事務所へ。

予約時間の15分前に着いたのですが、入るのに列ができていたので実際中に着いたのは予約時間ピッタリでした。遅れるとアウトらしいので、もうちょっと早く来てもよかったかなと思いましたが何とかセーフ。入口にいる警察？の人に予約時間と名前を伝え、中に案内されました。入口で荷物検査を終え、機械で予約を照合し、出てきた整理券を手に順番を待ちます。
予約時間に呼ばれるかと思いきや全然呼ばれず、不安になって入口の人に「呼ばれないんですけど...」と聞きにいくと「まだだよ、画面に番号出るまで待って」と嫌な顔をされ若干凹みましたが、無事20分後に呼ばれました。
書類を提出して指紋を取り、TIE受領書を受け取ります。１か月後にまたサイトから受け取り（RECOGER）の予約取ってここ来てね、この受領書とパスポートを忘れずにね、と言われ、申請は完了しました。

一か月後、受け取りの予約もまた無事すんなり通り、外国人事務所に向かいました。前回よりかなり人が並んでいて、予約時間になっても中に入れず戸惑いましたが、私の前に並んでいた人はもっと前の予約時間で来ていたので大人しく順番を待つことにしました。
待つこと30分。やっと入口の人がやってきたので予約時間と名前を伝えると、

「あ～受け取り？今日機械壊れちゃってて発行できないんだよね」

私「へ？」

「予約取り直してあげるからそっちの列並んで、もし面倒なら明日以降またネットで予約取ってもらってもいいけど」

スペインだな～と実感した瞬間でした(笑) 多分日本なら受け取り予約した人に機械が壊れて受け取りができませんとメールか電話がくるし、当日もその場でアナウンスと張り紙がされそうな気もしません？私は後ろに授業が詰まっていたのでその日は帰って翌日改めて予約を取り直しました。（後ろに予定がない日に行くべきだったなと思います）

結局１週間後に予約が取れたので良かったですが。
受け取りはスムーズで、荷物検査もなく指紋とパスポートの照合をしただけで完了し、無事受け取ることが出来ました。

本当にスムーズに申請と受け取りができて良かったですが、それでも１か月半かかったな～という印象でした。
とにかく手数料の支払いも申請も受け取りも、並んでの待ち時間が長かったので本当に予定が色々入ってしまう前に手続きは済ませた方が良いように思います。並ぶのはグラナダだけなのかもしれないですが。

軽くコラム、と言った割には長めになりましたが、誰か一人にでも役に立てれば、というか、一人の経験として「ふ～ん」くらいに思ってもらえればいいなと思っています。

では。