漫画原作:『ベストマン~代理結婚式業株式会社~』第3話
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『ベストマン~代理結婚式業株式会社~』
第3話「近き故に遠い想い~偽装結婚(フェイクウェディング)から始まる恋」(前編)
扉絵イメージ:
画面中央、大将の事務所の応接室のソファーに座っているビジネススーツ姿のシャロン・リー。(今回の依頼人)
シャロンは、セミロングの艶やかな黒髪で、キリッとした眼力のある中国人女性。
美人であるが、能面のような無表情でテーブルをはさんで座る大将と雫を見ている。
画面下、テーブルをはさんでソファーに座っているスーツ姿の大将の上半身後姿。
漫画記号の「汗」を流して、ひどく動揺している。
画面左下、動揺する大将を心配そうに見つめるスーツ姿の雫の上半身横顔。
※大将の動揺する様子を1コマ目の扉絵に持ってくることで、読者になぜ大将が動揺しているのか疑問を持ってもらう。同時に、依頼人であるシャロンがどんな依頼人であるのか興味も抱いてもらう。
※シャロンは、東洋人だが明らかに日本女性と違う雰囲気の顔立ちの女性として描くこと。
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2―3ページ
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大将「………」
困惑した表情の大将の上半身アップ。
不安から汗をタラタラ流している。
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字幕「シャロン・リー(中国人) 貿易会社勤務」
無表情のシャロン。
※1ページ目の扉絵と同じ構図で。
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大将「にっ…"你好(こっ こんにちは)!!"」
右手で頭をかきながら、はにかむような笑顔でシャロンに挨拶する大将。
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シャロン「……你好!」
無表情のままのシャロン。
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大将「うぉ……"我是(私は)…我的妻是大将(私の妻は大将です)!!"」
中国語で自己紹介する大将。
突然外国人に話しかけられた時のような、不安と戸惑いに満ちた表情をしている。
うろ覚えの知識から、大将は自分の名前を間違った意味の中国語で答えてしまう。
※正しいセリフは、「"我是吾妻大将(Wo shi Wu qi da jiang)"」となる。
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擬音「!」
シャロン「………」
目を見開き、驚いた顔のシャロン。
右手に持った大将の名刺に視線を向けている。
※大将の名刺には、横書きで
株式会社 あずまウェディングプランニング
代表取締役 社長 吾妻 大将(あずま ひろまさ)
と書かれている。
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シャロン「あなたの奥さん……"軍人"か?」
擬音「オロッ!」
中国語でなく、日本語で返答する真面目な表情のシャロン。
思いがけないシャロンの反応にズッコケる大将。
目を点にして呆気にとられる雫。
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(時間経過)
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シャロン「わたし シャロン……同じ職場の"明華(めいか)"の紹介で来た…」
応接室のテーブルをはさんで向かい合う大将に真剣な表情で語り掛けるシャロン。
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大将独白(ホッ…)
シャロンが日本語を話せることがわかり、ホッとした表情で一息つく大将。
雫が、左手に持ったお盆からコーヒーカップの置かれたコーヒーソーサーを右手でテーブルに置こうとしている。
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シャロンの声「わたし……」
大将独白「今日はアッサム産か…」
何かを考えるように俯きながら、大将に語り掛けるシャロン。
一方、大将はリラックスした表情で左手でティーソーサーを持ちながら、右手で取っ手を握ったティーカップを口元に近づけて、湯気立ち昇るかぐわしい紅茶を味わっている。
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4―5ページ
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擬音「バン!」
シャロン「今すぐ…わたしに "偽装結婚"の相手……紹介してほしい!!」
テーブルに両手をつき、真面目な表情で大将に訴えるシャロン。
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擬音「!!!」
驚きのあまり、飲み込んだばかりの紅茶でむせそうになる目を見開いた表情の大将。
両手でお盆を抱きかかえていた雫も思いがけないシャロンの言葉に目を丸くしている。
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シャロン「中国(こきょう)の両親から…見合いして結婚する 手紙届いた……」
悲しげなシャロンの横顔。
シャロンの脳裏には、両親から届いた手紙を読み驚愕するシャロンの姿が描かれている。
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シャロン「留学生として日本(ここ)に来て…わたし 豊かで自由な暮らし 知った」
俯き、伏し目がちに語り続けるシャロン。
偽装結婚をしてでも日本で暮らし続けたいという決意を示すように、膝の上の拳(こぶし)を力強くギュッと握りしめる。
※シャロンの切実さと強い決意が読者に伝わるようにアオリ視点でシャロンを描く。
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シャロン「わたしの国…自由少ない…わたし…ずっと日本(このくに)で暮らしたい!」
両手を胸の前で抱きながら、自分の思いを必死な表情で訴えるシャロン。
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大将「………」
偽装結婚してまで日本で暮らし続けたいというシャロンの強い思いに、呆気にとられた表情の大将。
左手でティーソーサーを持ち、右手で取っ手を握ったティーカップを持っている。
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擬音「ズズ…」
大将独白「明華のヤツ……彼女に何と言って"ウチ"を紹介したんだ……」
会話の間を取るように紅茶をすすりながら、心の中で紹介元で旧知の明華のことを毒づく大将。
大将の脳裏には、笑顔でゴメンの仕草をしながら"謝々"という明華の姿が描かれている。
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擬音「コトッ」
大将「シャロンさん……」
大将「あなたのお気持ちと事情はわかりました……」
ティーソーサーの上にティーカップを置く大将。
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6―7ページ
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大将「ですが……」
大将「私たちは偽装結婚の相手を紹介する"ブローカー"ではありません!」
真っすぐな眼差しでシャロンに語り掛ける大将。
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雫独白「吾妻さん……」
不安げな表情で、傍らのソファーに座っている大将を見つめる雫の顔のアップ。
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大将の声「"結婚"という呪縛に囚われてしまった男女(ひとたち)を救いたいと思い…」
大将の声「この"代理結婚式業"(しごと)を…」
画面中央のテーブルをはさんで右側、自分の胸に右手を当てながら、代理結婚式業の意義をシャロンに誇りを持って伝えようとする大将。
テーブルをはさんで左側、俯きながら怒りをこらえるように全身を震わせながら、ソファ―に座っているシャロン。
膝の上に乗せた両手を固く握りしめている。
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擬音「バン」
力強く目の前のテーブルを叩くシャロンの両手のアップ。
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シャロン「あなた…わたし 中国人思って だますつもりか!?」
キッと眉を怒らせながら、ソファーから立ち上がり、テーブルに両手をついてにじり寄ろうとするシャロン。
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大将独白「………」
思いがけないシャロンの反応に、心底驚いた表情で呆然とソファーに座っている大将。
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雫「あのう…シャロンさん……」
大将の側に立つ雫が、シャロンをなだめようと恐る恐る声をかける。
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シャロン「代理…結婚式……?」
シャロン「わたし 意味…わからない…」
俯き、怒りに震えながらその場に立ちつくすシャロン。
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シャロン「わたし…今すぐ"偽装結婚"してくれる"男性(ひと)" 紹介してほしいだけ」
偽装結婚をしてでも日本で暮らし続けたいというシャロンの切実な思いが、涙となって目に浮かんでいる。
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シャロン「吾妻さん…わたしだまそうとしてる…明華 言ってた 話が違う!!」
日本人の大将に騙されたと早合点したシャロンが唇を噛みしめながら、悲しみをこらえ、涙をこぼしている。
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8―9ページ
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擬音「バン」
大将&雫「シャロンさん!!」
大将の事務所の応接室のドアに向かって、逃げるように走り去っていくシャロン。
戸惑った表情で走り去るシャロンに声をかけようとする大将と雫。
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擬音「!」
ソファーの上に置き忘れていったシャロンのハンドバッグに雫が気づく。
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擬音「ポツポツ」
「あずまウェディングプランニング」と縦書きされた縦看板が掲げられた3階建てのビルの外観。
暗雲が上空を覆い、雨がポツリポツリと降り始めている。
大将の事務所入口を飛び出したシャロンが2階入り口から1階に降りる外階段を降りている。
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雨脚が前のコマより強くなっている。
大将の事務所敷地から走り出てきたシャロンが、舗装された歩道を涙を流しながら独り走り去っていく。
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雨が本格的に降り始める。
大将の事務所隣の植え込みの影から走り去るシャロンを、心配そうに見つめる小柄なスーツ姿の男性。
※彼がこの話のキーマンであるシャロンの同僚で在日中国人3世の「岳峻英」であることを後で読者に提示する。この時点では登場のみ。
※シャロン同様、東洋人だが明らかに日本人男性と違う顔立ちで描くこと。
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擬音「ザー」
降りしきる雨。
画面奥に走り去るシャロンの後姿を、画面手前の植え込みから歩道に身を乗り出して見つめている男性の後姿。
傘すらさしていない男性のスーツの肩が雨で濡れている。
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事務所敷地入口の歩道から、大将の事務所ビルの縦看板を見上げている男性。
降りしきる雨でスーツばかりか、髪も濡れ始めている。
※歩道から2階事務所入口を見上げたアオリ視点で描く。
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(画面暗転・時間経過・場面転換)
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10―11ページ
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擬音「ザー」
字幕「万桜の事務所」
万桜の声「え~!? "中国人男性のキャストを紹介しろ" ですって!?」
万桜の芸能事務所である「伊東キャスティングエージェンシー」がテナントとして入居している繁華街の中層ビルの外観。
雨が降りしきっている。
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万桜「藪(やぶ)から棒(ぼう)に いったいどういうことよ~!?」
上質な木目調のデスクの前で、スタイリッシュなアームチェアに座っているビジネススーツ姿の万桜。
デスク備え付けの電話の受話器を左手で握りながら、怪訝そうな表情で大将と電話越しに話をしている。
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大将「いや~中国人女性と"偽装結婚"してくれそうな男性(ひと) 知っているかと思ってね~」
右手で後頭部をかきながら、大将は左手で受話器を持ち、申し訳なさそうな表情で電話越しに万桜に話しかける。
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万桜「はぁ~!?」
怪訝そうな表情で、前のコマの大将の方に顔を向けて、電話越しに会話する万桜。
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万桜「"ウチ"は その手の闇ブローカーじゃないのよ!!」
イラっとした表情で電話越しに大将と会話を続ける万桜。
苛立ちを現わすように、右手人差指でデスクを小突いている。
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大将「………」
困り顔の大将。
大将の側で、2人の会話の行方を固唾を飲んで見守る雫。
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擬音「!」
万桜の声「大将(たいしょう)……」
万桜の声にハッとした表情の大将の顔のアップ。
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万桜「あなた……」
万桜「死んだ"澪(いもうと)"が悲しむようなことしたら…許さないからね!」
旧知の友人であり、亡くなった妹の婚約者でもあった大将を心から心配する万桜。
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受話器を置く音「ガチャ」
擬音「ツーツーツー」
一方的に電話を切られてしまって、受話器を左手で握ったまま呆然と立ちつくす大将。
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擬音「カラン コロン」
事務所の入口のドアが開き、来客を告げる音が鳴る。
半開きになったドア。
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事務所の入口に顔を向ける大将と雫の上半身アップ。
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12―13ページ
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擬音「!」
男性「あのう……」
9ページに登場したスーツ姿の小柄な男性が、全身ずぶ濡れで事務所入口に立っている。
自信なさそうにオドオドした表情をしている。
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男性「先程 ここから飛び出していった女性(ひと)のことで……」
気まずそうに自信なさげな表情の男性の顔のアップ。
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擬音「スッ」
大将「失礼ですが……あなたは……」
濡れネズミになっている男性に右手で持ったタオルを差し出す大将。
男性は一見不審者にも見えるが、大将はお客様として丁寧に応対する。
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字幕「岳 峻英(がく しゅんえい) 在日3世中国人 貿易会社勤務」
峻英「岳…峻英……彼女(シャロン)と同じ職場の…同僚です…」
気恥ずかしそうな表情で俯きがちに問いかけに答える峻英。
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大将独白「同じ職場の……」
雫独白「同僚?」
シャロンと入れ替わるように突然事務所を訪ねてきた峻英の登場に驚く大将と雫。
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大将の事務所の室内を見回す峻英。
ウェディング関連のイメージポスターやパンフレット、カウンターに置かれたPV放映用のタブレットモニターなどが室内に設置されている。
※一目でウェディング関係の仕事をしていることが読者に伝わるように。
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峻英「あのう……」
自信なさそうに顔をあげる峻英の顔のアップ。
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擬音「!」
峻英「彼女(シャロン)は ここで……何を……?」
画面右手前、大将にシャロンがここに来た理由を問いただす峻英の横顔。
画面奥、不敵な笑みを浮かべている大将に気づき、おや?という表情をしている。
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大将「岳さん……」
峻英の前にゆっくりと近づいていく革靴を履いた大将の足元のアップ。
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大将「折り入ってご相談したいことがあるのですが……」
自信に満ちた表情で不敵な笑みを浮かべながら、峻英に語り掛ける大将の上半身アップ。
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(画面暗転・時間経過・場面転換)
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14―15ページ
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字幕「翌日」
女性の声「ねぇ~どうだった? シャロン!?」
シャロンの勤める貿易会社のオフィスビル外観。
オフィス街にある中層のオフィスビル3階にテナントとして入居している。
ビル外観に「CGT貿易」と書かれた縦看板が掲げられている。
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擬音「カタカタカタ」
デスクでオフィスチェアに腰かけ、デスクトップパソコンで入力作業をしているスーツ姿のシャロン。
名前を呼ばれたにも関わらず、固い表情のまま仕事に没頭しているシャロン。
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字幕「陸 明華(りく めいか) 在日3世中国人 大将のクライアントの一人」
明華「ねぇ~ シャロン~」
デスクで仕事に没頭するシャロンを横からのぞきこむ明華。
興味津々の表情でシャロンに語り掛けている。
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擬音「ピタッ」
キーボードをタイピングするシャロンの手がピタリと止まる。
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擬音「カタカタ」
シャロン「わたし……日本人に だまされそうになった…」
キッとした表情で明華に顔を向けることなく、再びキーボードを打ち始めるシャロン。
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明華「だっ…だますって……」
思いがけないシャロンの頑な態度に戸惑う明華。
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シャロン「それに…明華…あなた わたしに"嘘" 教えた……」
怒りを押し殺すように顔をしかめながら、キーボードを力強く打ち続けるシャロン。
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擬音「バン」
シャロン「偽装結婚の相手 紹介する……みんな"嘘"だった!!」
キーボードの上に両掌(てのひら)を叩きつけながら、デスクチェアから立ち上がるシャロン。
シャロンの怒りに驚く明華。
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明華「………」
激怒するシャロンに呆気にとられた表情で立ちつくす明華。
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16―17ページ
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明華「ねぇ…シャロン……」
デスクに両手をついて立ちつくすシャロンに語り掛ける真剣な表情の明華。
シャロンは、先程と変わって真面目な口調の明華に気づくと、ハッとした表情で明華を見る。
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明華の声「あなたが"中国(くに)に帰って結婚してほしい"というご両親の手紙で悩んでるって聞いて……」
明華の声「今すぐにでも結婚式を挙げたいっていうから…吾妻さんの事務所を紹介したのよ…」
簡体中国語で数枚の便箋(びんせん)に書かれたシャロンの両親からの手紙。
便箋の脇に、封を切った封筒が添えられている。
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明華「あたし…"偽装結婚"の相手を紹介するだなんて…あなたに伝えた覚えはないわ!」
右手を胸に当てて、毅然とした表情でシャロンに訴える明華。
明華の言葉に驚いた表情のシャロンの横顔。
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やや俯き、無言のまま考え込むシャロン。
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大将「私たちは偽装結婚の相手を紹介する"ブローカー"ではありません!」
6ページ1コマ目のシーンを思い出すシャロン。
※真剣な表情でシャロンに語り掛ける大将と、大将の言葉に困惑するシャロンの横顔を、やや構図を変えて、第3者視点で描く。
※シャロンの回想シーンであるため、コマ枠の外は黒。
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明華「結婚に未練を抱いていたわたしを救ってくれたのが吾妻さんだった……」
穏やかな表情でシャロンに語り掛けている明華の横顔のアップ。
明華の脳裡には、教会入口を背景にした自身の代理結婚式の情景が思い浮かんでいる。
画面向かって左手に立つ白いタキシード姿の代理新郎に寄り添い、幸せに頬を染めた白いウェディングドレス姿の明華。
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明華の声「吾妻さんは あなたを中国人だからってだます人じゃ 決してないわ!!」
大将「"結婚"という呪縛に囚われてしまった男女(ひとたち)を救いたいと思い…」
大将「この"代理結婚式業"(しごと)を…」
6ページ3コマ目のシーンを思い出すシャロン。
※構図は前回と同じ。自分の胸に右手を当てながら、代理結婚式業の意義をシャロンに誇りを持って伝えようとする大将にフォーカスしたシャロンの視点で描く。
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シャロン「………」
明華の大将を信頼する言葉に、自分が大将の話を理解しようとしていなかったことに気づき、ハッとするシャロンの上半身アップ。
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擬音「ピンポン」
来客を告げるチャイムの音に気づき、顔をあげるシャロンと明華。
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18―19ページ
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明華の声「あっ…吾妻さん!?」
シャロンのオフィスを訪ねてきたスーツ姿の大将と雫がカウンター越しに立っている。
2人とも穏やかな表情をしている。
雫はシャロンの忘れものであるハンドバッグの入った紙袋を両手で大事そうに持っている。
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シャロン「………」
言葉もなく戸惑いながら立ちつくすシャロン。
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(時間経過)
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大将の声「シャロンさん……昨日は大変失礼しました」
「会議室1」と書かれたドアの外観。
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楕円形のテーブルをはさんで、大将・雫・シャロン・明華の4人が向き合うようにイスに座っている。
入口ドア
雫 シャロン
テーブル
大将 明華
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雫「シャロンさん……これ」
デーブル上に横に置いた紙袋から、忘れもののシャロンのハンドバッグを取り出す雫。
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明華「吾妻さん…わざわざシャロンの忘れ物を届けに?」
やや戸惑った表情で来訪の真意を問いただす明華。
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大将「いえ……」
大将「シャロンさんに"偽装結婚"相手の候補者をご紹介したいと思いましてね……」
穏やかな表情で不敵な笑みを浮かべる大将。
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擬音「コンコン!」
会議室の入口付近のアップ。
ドアの外からノックする音が聞こえてくる。
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大将「どうぞ…入ってきてください!」
自信に満ちた表情で声をかける大将。
座ったままのシャロン・明華・雫の3人の顔が一様に会議室のドアに向けられる。
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20ページ
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擬音「ガチャ」
会議室入口付近のアップ。
会議室のドアが外から内側に開けられる。
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会議室に入ってくる黒い革靴を履いたスーツ姿の男性の足元のアップ。
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擬音「!!」
シャロン&明華「峻英!?」
画面奥中央、スーツ姿の岳峻英が不安な表情で立ちつくしている。
画面手前右側、驚いた表情で峻英を見るシャロンと明華の斜め後ろ姿。
画面手前左側、峻英を見る雫と大将の後姿。
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第3話終わり 次回、突然現れた峻英にシャロンは!?
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