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漫画原作:『Additional Times』第2話

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第1話のページへ


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『Additional Times』
第2話 「Trial (試験)」

扉絵イメージ:
主人公の飛谷 昇(とびたに のぼる)の所属する「富士立電機FC」のホームグラウンドの柏の葉グラウンド。
コンクリート製メインスタンド下の選手入場口からピッチに入場する富士立電機FCと、対戦相手のトウハツFCの選手たち。
緊張した表情の選手、自信に満ちた表情の選手、相手チームの選手を睨みつける選手。
昇は、キッと決意に満ちた表情で正面を見据えながら歩いている。
ホームの富士立電機の選手は、紫と白を基調としたユニフォームを着用。
アウェーのトウハツの選手は、ライトブルーとシルバーを基調としたユニフォームを着用。


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字幕「日本 千葉県 柏の葉グラウンド」
擬音「ワー」
コンクリート製の柏の葉グラウンド外観。

サポータの声「富士立! 富士立!」
選手に声援を送るサポーターたちのいるホーム側ゴール裏芝生席外観。
手すりや上段コンコース通路壁面に、選手名や応援スローガンの書かれた横断幕が掲げられている。
主人公の飛谷 昇やキャプテンの佐原 桜甫(さはら おうすけ)の横断幕。
"富士立VSトウハツ"と書かれたダービーマッチの横断幕。

試合開始を前に、ピッチ上においてやる気に満ちた表情でストレッチする昇。

昇同様に、ピッチ上でストレッチして体をほぐすアウェーのトウハツの選手たち。


試合開始直後の柏の葉グラウンドゴール裏芝生席からみたグラウンド全景。
ダービーマッチということもあり、大勢のサポーターがグラウンドで観戦している。
選手入場口やベンチのあるメインスタンドはコンクリート製で、座席が設置されている。
他のバックスタンド・ゴール裏はコンクリート製で、座席が芝生席となっている。

シンクレア独白「アマチュア(実業団)といえ…さすが日本の総合電機メーカー"富士立"のホームグラウンドね…」
ホーム側ゴール裏芝生席に腰を下ろすシンクレア・ワレット。
両手には双眼鏡が握られており、傍らには黒のビジネスバッグが置かれている。
※シンクレアの服装は第1話と同じ。
白のビジネスジャケットに身を包み、膝丈までの長さの黒のタイトスカートと濃紺のストッキング、白いパンプスを履いている。アクセサリーとして、サングラスと真珠のネックレスと水晶型のイヤリングを着用している。

両手に握った双眼鏡でグラウンドをのぞくシンクレア。

シンクレア独白「あれが…スカウティング対象の "ノボル・トビタニ"ね…」
双眼鏡の画面には、右SBとして右サイドからピッチ中央に顔を向ける昇の後姿が映し出されている。
※昇のユニフォームは第1話と同じ。
昇は、紫色のユニフォームと黒いリストバンドを身に着け、白色の生地に紫のストライプがサイドに入ったパンツと紫色の靴下、使い古した黒いサッカーシューズを履いている。
ユニフォームには、背番号4の上にローマ字で「TOBITANI」と描かれている。

擬音「サッ……」
目線をあげて、トウハツ側のゴール裏芝生席に双眼鏡を向けるシンクレア。


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シンクレア独白「ゴードン…」
シンクレア独白「まだトウハツ側ゴール裏(向こう)に 着かないのかしら?」
ホーム側に比べて、ややサポーターのまばらなトウハツ側ゴール裏芝生席全景。
※双眼鏡でのぞいている場面なので、背景の外側がボンヤリしているように描く。

字幕「そのころ…」
トウハツ側ゴール裏芝生席に向かうため、コンクリート製グラウンドの外周をトボトボと歩くゴードン・マレー。
肩を落とし、ガッカリした様子で落ち込んでいる。
※ゴードンの服装は第1話と同じ。
クラブカラーである赤と青を基調とした揃いの上下のジャージを着て、黒いスポーツシューズを履いている。背中には、黒いアクティブリュックを背負っている。

落ち込んだゴードンの顔のアップ。
第1話登場時の笑顔が嘘のように、ひどくしょげ返っている。

(ゴードンの回想)

シンクレア「あなたは あっち!」
擬音「ガーン!!」
サバサバした表情でアウェーのトウハツ側ゴール裏芝生席を指さすシンクレア。
ガーンとショックを受けた表情で立ちつくすゴードン。

シンクレア「日本(ここ)には 観戦じゃなく…スカウティングに来たの…」
シンクレア「ホームとアウェー…両方のゴール裏から 選手をチェックしないと…」
右手人差指を立て、できの悪い弟を叱るようにゴードンに教え諭すシンクレア。

(ゴードンの回想終わり)


擬音「グス…」
ゴードン独白「お嬢様とフットボール観戦できると思っていたのに…」
ひどく落胆し、今にも泣き出しそうな表情のゴードン。
ゴードンの前に、匂いが漂ってくる。

擬音「ガヤガヤ」
擬音「ワイワイ」
軽トラックを改造したキッチンカーのアップ。
豚汁の匂いが周囲を漂っている。
豚をモチーフにしたロゴとともに、"豚汁~TONJIRU~一筋!!"と書かれた横看板が、車体側面のカウンター上部に掲げられている。
車体側面に掲示されたメニュー表には、山形風醤油味、仙台味噌味と書かれている。

ゴードン独白「TON…JIRU…?」
目を丸くしてキョトンとした表情でキッチンカーを見るゴードン。

女の子「ママ~! ブ~タンスープ♪ ブ~タンスープ♪」
母「はいはい…」
左手で母親と手をつなぎながら、右手でキッチンカーを指さして、豚汁を食べたいとねだる笑顔の女の子。
娘の言葉に笑顔で応じる母親。

男性店主「ヘイ! らっしゃい!」
キッチンカーの中で、ねじり鉢巻きを巻き、エプロン姿で作業をする職人風の男性店主。

擬音「!」
ギョッと驚いた表情の男性店主の顔のアップ。


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擬音「ニカッ」
ゴードン「ブ~タン…スープ…プリーズ!」
白い歯を剥き出しにして、精一杯の笑顔で笑うゴードン。

男性店主「……イ…イエス……」
巨漢な上に、不気味な笑顔の外人であるゴードンに圧倒される男性店長。

(時間経過)

擬音「ワァ……」
シンクレア独白「まったく…ゴードンたら…」
不機嫌そうな表情で、ホームチーム側ゴール裏芝生席座ったままのシンクレア。
膝の上に折り畳み画面を開いたラップトップPCが置かれている。

ゴードンと連絡を取るためのインカムを耳に装着するシンクレア。

インカムの音「モグモグ…」
シンクレア「!?」
インカムから聞こえてくる音にハッとした表情をインカムに向けるシンクレア。


シンクレア独白「ゴ…ゴードン!?」
双眼鏡でトウハツ側ゴール裏芝生席をのぞくシンクレア。
芝生に腰を下ろしたゴードンが、右手で持った使い捨てドンブリに入った豚汁を、左手で握った使い捨てスプーンで、ムシャムシャと脇目も振らずにかきこんでいる。
ゴードンの左耳にもインカムが装着されている。

シンクレアの声「なっ…何 やってるのよ~(怒)」
ゴードン「!」
豚汁をズズッとすすりながら、インカム越しに聞こえるシンクレアの声にオヤッ?とした表情のゴードン。

擬音「プハ~♪」
ゴードン「おっ嬢様…こ~の ブ~タンスープ…スゴク おいしいデ~ス!」
豚汁のスープを飲み干して完食し、至福の笑顔のゴードンの顔のアップ。

ゴードンの声「ゼヒ…ウェンブリーパークスタジアム(うちのスタジアム)でも売り出しテ…」
右手で額をおさえて、頭を抱えるシンクレア。
全身を震わせながら、ゴードンの能天気さに怒りを必死で抑え込んでいる。

擬音「ワア~」
シンクレア「!?」
突然の歓声に、ハッと顔を上げるシンクレア。

(場面転換)


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字幕「そのころ…イギリス ロンドン」
リチャードの声「やはり…結果は変わらんか…」
外壁が赤レンガで覆われた大病院の外観。
病院の外壁に大きく、"WALLET MEMORIAL HOSPITAL"と書かれた病院名の看板が掲げられている。

擬音「ガコンガコンガコン」
けたたましい音が鳴り響くMRI検査室。
筒状のMRI検査機の中で、病衣を着用し目を閉じて仰向けに横になって検査を受けるもう一人の主人公の飛谷 巌(とびたに げん)。

医師「イギリス(わが国)の医療が 日本(むこう)より 劣るとは申しませんが……」
ガラス越しに検査を受ける巌を見守るリチャード・ワレットと医師。
左眼に語眼鏡をかけたリチャードは、スーツ姿で車椅子に乗っている。
白衣姿の医師は、リチャードの背後で車椅子のハンドルを握っている。

医師「このままですと…余命も1年はおろか…半年もつかどうかさえ…」
申し訳なさそうにハンカチで額の汗を拭いながら、リチャードに巌の病状を伝える医師。

無言のまま、ガラス越しに切実な表情で巌を見つめるリチャード。
左眼の片眼鏡が鈍く輝いている。

検査機の中で目を閉じ仰向けになっている巌の上半身アップ。

(場面転換)


字幕「柏の葉グラウンド」
擬音「ワア~!」
ボールを保持する画面奥のアウェー・トウハツが、画面手前のホーム・富士立に対して攻勢をかけようとしている。
※ホーム側ゴール裏芝生席からピッチをフカンした構図で、攻め寄せてくる様子を描く。

擬音「ガッ!」
トウハツのDMFが、右足のインサイドキックで左サイドの選手にグラウンダーでロングパスを送る。
※富士立側から見れば、昇の守る右サイドにボールが流れたことを意味する。

サイドラインに沿うように左サイドをタテに快走するトウハツの左WNG。
富士立の右SMF衣笠(きぬがさ)が慌てた表情で背後から追走している。

右足アウトサイドで、ボールをトラップするトウハツの左WNG。

ハッとした表情で顔をあげるトウハツの左WNG。
額から大粒の汗が流れ落ちている。


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上体をやや屈ませて、鬼気迫る表情でトウハツの左WNGと対峙する右SBの昇。
※トウハツの左WNGから対峙した昇を見た視点で描く。

字幕「佐原 桜甫(さはら おうすけ) 31歳 富士立電機FC キャプテン」
佐原「昇! 衣笠(キヌ)と協力して 外(サイド)に追い込め!」
キャプテンでDMFの佐原が右手を振りかざし、昇に指示を送る。

擬音「チラッ」
ピッチの中央に視線を向けるトウハツの左WNG。
視線の先には、トウハツの左SMFの姿が見える。

擬音「ガッ!」
擬音「!!」
右インサイドキックで、トウハツの左SMFにグラウンダーのショートパスを送るトウハツの左WNG。
ボールを受けとったトウハツの左SMFは、ワンツーリターンで、昇の背後のスペースにグラウンダーのショートパスを蹴り込む。
意表を突かれて、立ちつくしたままトウハツの左SMFに顔を向ける昇。
昇の脇を、リターンパスを引き出すべく、トウハツの左WNGが駆け抜けていく。
トウハツの左WNGの背後には、追走してきた富士立の右SMF衣笠の姿がある。
※ワンツーリターンがわかるように、上空からフカン視点で描く。


シンクレア独白「やるわね…(アマチュアレベルにしては…)」
両手に握った双眼鏡で昇たちのマッチアップをのぞきながら、口元に笑みを浮かべるシンクレア。

昇を抜き去ったトウハツの左WNGの前に広がる無人の左サイド。
※トウハツの左WNGの視点で無人の左サイド側のピッチを描く。

トウハツ左WNG独白「へへへ…チョリい~チョリい~」
昇を難なく抜き去り、楽勝とばかりにほくそ笑むトウハツの左WNGの顔のアップ。

トウハツ左WNG独白「クロスか? それとも 直接…」
富士立側ゴール前を確認するトウハツの左WNG。
ゴール前で富士立のGK鎌倉(かまくら)が身構えており、右CBの藤沢(ふじさわ)が慌てた表情で、自陣右サイドに向かって走ってくる。

擬音「ザッ!」
跳躍する黒いスパイクのアップ。


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擬音「ズザザッ!」
トウハツの左WNGの右斜め後ろから、右足をのばしてスライディングタックルを仕掛ける必死な表情の昇。
昇のスパイクは相手選手ではなくボールをとらえており、見事ボール奪取に成功する。

擬音「ザッ!」
ドカッと前のめりになって無様に倒れ込むトウハツの左WNG。


審判が首を左右に振って、ノーファールであることを告げる。

スライディングの反動を生かして、立ち上がろうとする昇。
足元には奪取したばかりのボールがある。

右サイドには、トウハツの左WNGを追走してきた、味方の右SMFの衣笠以外、無人のスペースが広がっている。
※昇の視点から見た右サイドのピッチ風景を描く。

藤沢「昇~! タテに行け~!」
昇のカバーに来ていた右CBの藤沢が、昇に右サイドからカウンターを仕掛けるよう、気合いに満ちた表情で声をかける。

藤沢の指示を受けて、息を切らせながら右サイドを駆け上っていく昇。

昇独白「ハァハァハァ…」
大粒の汗を流しながら、走る昇の横顔のアップ。

(画面暗転・場面転換・昇の回想シーンへ)


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字幕「8年前…富士立電機FC練習グラウンド」
第1話9ページに登場した富士立電機サッカー部の練習グラウンド。
遠くに2階建てのプレハブのクラブハウスが建っている。

昇の声「お願いします! サッカー部に入部させてください!!」
サッカー部への入部を訴える昇の声に、顔を向ける当時の富士立の社員選手たち。
怪訝そうな表情を向ける選手や、昇を見下したような表情の選手、無関心を装う選手など、反応はそれぞれ。
※トレーニングウェア姿だったり、上にビブスを着けているものもいる。

擬音「フウ…」
面倒くさそうに俯きながら溜息をつく、当時の富士立のキャプテン。

キャプテン「「富士立(ウチ)は…さ」
キャプテン「キミみたいな一般入社で…学生時代無名の選手(こ)が入るクラブじゃないの…」
こいつ、言わないとわかんねえのかな?と、面倒くさそうに昇に説明するキャプテン。
昇を見下すような表情で見る、あるいは憐れむような眼差しを向ける周囲の選手。

キャプテンの声「ユースや強豪校出身で…"J(プロ)"になれなかった選手(ヤツ)が……」
直角45度の姿勢で頭を下げている昇。
仕事帰りのビジネスマンのように、ネクタイを締めたYシャツ姿にスラックスと黒の革靴を履いた姿。

キャプテンの声「"社員選手"としてプレイするクラブなの……」
昇の本気度を確かめるように、真剣な眼差しで見つめるトレーニングウェアにビブスを着けた佐原。


キャプテン「まあ…マネージャーやホベイロ(用具係)でもってんなら…考えても…」
擬音「ニヤニヤ」
昇を見下した表情で見つめるキャプテン。
昇に対して冷ややかな眼差しを向ける周囲の選手。

擬音「ピィ――!」
突然のホイッスルの音に、オヤッとした表情で練習グラウンドに顔を向けるキャプテン。

天然芝のピッチの芝がところどころはげあがり地面がむき出しになった練習グラウンドの上で、ビブスを着けた選手が足首を両手で押さえ苦悶の表情を浮かべている。

選手A「競り合いの着地…マズっちまったみたいで…」
ビブスを着けた選手Aが困惑した表情で、キャプテンに怪我した状況を報告している。
傍らで困った表情で溜息をつきながら、右手で後頭部をかくキャプテン。

キャプテン「おい! 誰か かわりに…右SB(サイド)やれるヤツ…」
声を張り上げ、周囲を見渡すキャプテン。


16―17ページ


擬音「フワッ」
佐原が投げつけたビブスが軽やかに空中を舞う。

投げつけられたビブスが、ずっと直角45度の姿勢で頭を下げたままだった昇の頭に被さろうとしている。

擬音「パサッ…」
昇「!?」
驚いた表情でビブスを両手でキャッチする昇。

呆気に取られた表情をして顔をあげる昇。

佐原「右SB(サイド)だが…やれるか?」
昇の本気度を確かめるように挑戦的な眼差しを昇に向ける佐原。


昇「はい!!」
投げつけられたビブス(チャンス)をしっかりと右手で握りしめる決意
に満ちた昇の顔のアップ。

(昇の回想シーン終了)

擬音「ハァハァハァ…」
汗を流しながら、必死な表情で右サイドをドリブルしてボールを運ぶ昇。

昇独白「一般入社のおれが…社員選手からスタメンを勝ち取って…ここまで来た…」
昇独白「なのに…チームが廃部だなんて…」
トウハツ左CBが左斜め前方から昇に寄せてくる。
※右サイドを駆け上がる昇視点で描く。

昇独白「オレは……」
擬音「ガッ!」
右足のスパイクでボールを前方に長く蹴り出す(ノックオンドリブルする)昇。


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昇が前に長く蹴り出したボールに一瞬気を取られ、ハッとした表情で左側面を向くトウハツの左CB。

ゴードン「!!」
トウハツ側ゴール裏芝生席で昇をチェックしていたゴードンが両腕を組み、渋い表情でデュエルの行方を見守っている。
さきほどのんきに豚汁を食べていたのが嘘のように。

昇独白「右サイド(ピッチ)を駆け抜けて…サッカー(現役)を続けたいんだ!!」
トウハツの左CBは、ファール覚悟で背後から右手で昇のユニフォームを掴もうとする。
昇は、追いすがるトウハツの左CBの手を振り払い、強引にタテに突破していく。


シンクレア独白「はっ…疾(はや)い!!!」
ホーム側ゴール裏芝生席で、双眼鏡を両手で握りながら、唖然とした表情でピッチ上の昇を見つめるシンクレア。

ゴードンの声「お嬢様…」
シンクレア「!」
インカムから聞こえるゴードンの声に、思わずインカムに視線を向けるシンクレア。

ゴードン「このスピード…イングランド(こっち)でも 間違いなく通用します…」
トウハツ側ゴール裏芝生席から、トウハツ側ファイナルサードに侵入しようとする昇を見下ろすゴードン。
現役時代さながらのファイターの顔になっている。

ゴードンの声「あとは……」
インカムを左手でおさえながら、緊迫した表情で昇の決定機を見守るシンクレア。

擬音「ハァハァハァ…」
顔を左に向けて、ゴールを含めたセンターラインの様子を見る昇。


20ページ


昇独白「クロス!?」
味方選手のいないペナルティアーク付近のセンターライン。
トウハツ側のDMFが息を切らせてゴール前に戻っている。
※このページの以下のコマは、すべて右サイドを突破してきた昇の視点で描く。

昇独白「ドリブル!?」
トウハツ側のゴール前。
トウハツの真ん中のCBがシュートコースを塞ごうと、左サイドの昇に向かって駆けだしてくる。
ゴール前で昇が突破してきた左サイドを向き、緊張した表情でキャッチングの姿勢を取るトウハツのGK。

昇独白「それとも……!?」
トウハツのGKの奥に、わずかに見えるトウハツのゴールポスト右上隅のスペース。

第2話終わり。次回に続く。

カウンターからのビックチャンス! 昇の選択は!?




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