竹やぶに包まれて
竹やぶは静か
僕はよく竹やぶにキャンプに行く。
竹やぶはすごい。空気が透き通っている。竹と竹の間から差し込む光もきれい。それにとても静かだ。
特にこの「静か」ってところが気に入っている。
鳥のさえずりや、風が草木を揺らす音しか聞こえない空間。
それが僕にとって居心地が良い。
体と心のリズムに従う
普段、僕の耳にはいろんなものが入り込んでくる。
目覚ましの音から始まり、車の音に人の声。
目にはSNSのタイムラインや通知。
たまに無性にそいつらをとっぱらいたくなる。
竹やぶでの時間はそれらを忘れさせてくれる。
竹やぶに行くときは、携帯は持っていかない。
なぜなら目の前の時間に没頭したいから。
時計だってなるべく持ち込まない。
時間がわからなくても大丈夫。日が昇れば朝だし、日が沈めば夜だ。
いつも竹やぶの過ごし方は決まっていない。
体が動きたくなれば、竹を切って整備したり。
ゆっくりしたかったら、1日中焚き火の前で本を読んでいたり、ウクレレ片手に歌を歌ったり。
夜は焚き火を囲みながら友達とビールを飲む。
こんな贅沢な時間はない。
朝も鳥のさえずりで起きて、焚き火をつける。
その上でお湯を沸かし、コーヒーを淹れる。
まったくもって幸せである。
時間に追われて何かするでない。
体と心に問いかける。「今、どうしたい?」
それに従って動く。
そんな竹やぶでの時間が僕にとってのかけがえのない時間。
自分を大切にできていると感じる居場所なんです。