運動会の総合練習
おはようございます。
Comfortable Days よーこさんです。
運動会の季節、
前職場からお手紙が届いた。
運動会には来ないでください、
という内容だった。
ショックが大きすぎて、
連絡もしないまま、数日過ぎた。
仕事を辞めるとき、
アメリカに行ってるから運動会は見れないなと思っていたけど、
半年が過ぎ、日本にいて、見れるだろうと
安易に思っていた。
でも、現場は、私が考えているより、
ずっとずっと大変なんだとハッとした。
外部の人間を中に入れる事なんて、
そう簡単にできる事じゃないんだ。
私が保育園の先生だったのは、
始まったばかりのビフォーコロナだ。
SADな状態でいたところに、
別の人から、運動会はダメだけど、
総合練習ならいいんじゃないの?という話を聞いた。
マジか!?その手があったか…行けるかも?
早速、問い合わせてみる。
「本来は、運動会にご招待すべきな所を
当日は保護者も1家庭2名までと制限しているので、本当に申し訳ありません。
総合練習には、ソーシャルディスタンス、消毒、マスクなど注意して頂くことをお願いしてお待ちしています。」
と言われた。
運動会当日は絶対ダメ、
総合練習には、どうしてもというならどうぞ
って感じかなぁなんて思った。
とは言え、
「お伺いさせて頂きます!」と言った。
◇
当日は、開始直前に行き、
事務所から園庭へ、そっと本部の後に座る。
テントの中にすっと座っていると、
「よーこ先生ー!!」という声がする。
見上げると、
2階のベランダの柵の下の方、
15cm位の隙間の所に沢山子ども達がいる。
よくまぁ、この隙間から見えたもんだと
思いながら、手を振る。
ブンブンふる。
「やっぱ、よーこ先生やん!」
「よーこ先生!」「よーこ先生!」
わぁわぁ言ってるのが聞こえる。
マスク越しで表情が見えるかわからないけど
満面の笑顔で、手を振った。
私には顔は全く見えないけど。
かわゆす。
◇
運動会は、
小さいクラスは今年は取りやめになり、
3.4.5歳児クラスだけ、各学年入れ替え制で
行う様だ。
プログラムも各学年減らして、
入れ替えなどにかかる時間を確保している。
3歳児のプログラムが終わった頃、
5歳児さん達が出てきた。
靴をはくのももどかしい感じで集まってきた。
ハグっとしたいところだけど、
ソーシャルディスタンスだ!
「ハグハグしたいけど、今日は出来んよ。
タッチも出来んよ。エアータッチね!」
「うわぁ髪切ってる!」
「アメリカ行ったっちゃないと?」
「元気だったよ。」
「斉藤先生を守りよーよ」
「今何してると?」
「爪が可愛い!キラキラしとー」
「タッチしたいー」
色んなことを話しかけてくれた。
でも、今は残念ながら、
ボディタッチは出来ないので、
ハグもタッチも抱っこもスキスキも
何にもできない。
ソーシャルディスタンス。
そして、運動会の総合練習だ。
「ほら、斉藤先生の所行って〜!
見とくけんね。
鼓隊頑張ってね!」
そう、もう私は手出しも出来なければ、
口出しもできない。
ただ、見守るだけだ。
頑張って!
みんな、そして、斉藤さん。
◇
子ども達も斉藤さんも立派に成長して、
素敵な鼓隊を披露してしれた。
赤い衣装も眩しく、かっこよかった。
保護者会会長の代理という形で、
ご挨拶をした。
ハグハグしたいけど、出来ないこと、
みんなが立派になっていて、嬉しいこと、
沢山話し合って
友だちを大切にするみんなだったから、
これからもそうであって欲しいこと、
など、短く話した。
◇
終わった後も
本当はお部屋に行って、おしゃべりしたい。
でも、見せてもらっただけ有難いと思い、
グッと我慢。
お部屋には行かれんと、
ソーシャルディスタンス!
そう声をかけて、バイバイした。
なんか切ない。
でも、みんな素敵だったよー
かっこよかったよー
立派な年長さんになってるよー
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