SNSで相互フォローの、A子ちゃん。
彼女は俺の、くだらない日常のつぶやきにも、優しく反応してくれる、とってもいい子!
そんなA子ちゃんのTLには、文字のイメージそのままな自撮り写真が並ぶ。
小柄で、柔らかそうなふわふわの髪の毛。
大きな瞳は澄んでいて、笑顔がとても可愛らしい!
彼女の写真を見るうち、俺はあることに気がついた。
駅前のコンビニ、商店街、公園…。
それはどれも、俺の近所ものばかりだったのだ。
「商店街のパン屋さんで、お買い物中ー(^-^)」
新しく投稿されたA子ちゃんのつぶやきを見て、近くに居た俺はすぐさまパン屋へ向かった。
待ち合わせて…となるとハードルが高いが、“偶然出会う”なら、話は別だろう。
ウキウキと店内へ入ったが、A子ちゃんの姿は無い。
TLを見れば「本屋さんで、お菓子作りの本探そー♪」と、新しい投稿があった。
入れ違ってしまったのか…と、パン屋を出て本屋へ向かう。
本屋は反対側の通りにあるから、脇道を通れば、彼女より早く店に着けるハズだ。
俺は足早に、細い路地へ入ったー…
瞬間、何故か目の前が真っ暗になり、耳元でしゃがれた声が響いた。
「やっと、捕まえたー…」
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