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考えすぎと俯瞰のリズム

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へんなものを見つけて考えて遠くから眺める 整合性と破壊、偏愛と狂気/冷静な神経質
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#趣味

心の中の「シリウス」

歌の歌詞が聞き取れないバカ耳の僕が、BUMP OF CHICKENの「シリウス」を聴いて、世界の見え方が広がった話です。 ぜひ曲を聴きながら読んでください。 ------------------------------------------------- BUMP OF CHICKEN(以下バンプ)というバンドをご存知だろうか。 代表曲は「天体観測」。 「見えないものを見ようとして 望遠鏡を覗き込んだ」なんていう最高なフレーズをこのバンドは歌う。 中学校1年生

夢を叶えられない「好き」たちへ

中学の同級生の話をしたい。サッカーを愛する人の話だ。 彼は隣の小学校に通っていた。お互い少年団でサッカーをしていたので、よく練習試合で対戦していた。左利きでボール運びが上手く、キックも強烈な選手だった。ディフェンスの選手だった僕は直接勝負することも度々あったが、けちょんけちょんにされていた印象しかない。生来の負けず嫌いなので点数を決められる度に目を真っ赤にして、次こそは勝ってやると意気込んでいた。当時の自分には申し訳ないが、正直なところほとんどやられっぱなしだったと思う。

からまり、そして、ほどき

どういうわけか、絡まったものを見るのが好きだ。 あまったたこ糸、教室の大縄、イヤホンのケーブル。 放っておくといつの間にか絡まるあいつらのことだ。誰かが夜寝ている間にこっそりぐちゃぐちゃにしてるんじゃないかというほどあいつらは絡まる。絡まろう、という意思が見える。 あいつらを好きだといったが、正確にいうと、絡まったあいつらをほどくのが好きだ。ぐちゃぐちゃであればあるほどいい。やりがいというものが生まれる。 端と端を探す。一度離れてみて大体の絡まり方を見る。ほぐし