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「商店街の看板見える?」 「ちょうど今看板の下にいます。」 「あ、見えた見えた」 携帯電話を片手に近づいてくる彼女は、1つ年下の大学の後輩だ。長身で顔のパーツがはっきりとした彼女は大学時代の演劇仲間で、一緒の公演に出たこともあった。 たまたま彼女がTwitterで「今晩お酒を飲みたい」とツイートしているのを見た僕は、その日の予定がその直前にキャンセルになったこともあり、少し思い切って彼女に連絡したのだった。 演劇仲間と紹介したが、僕が他人との距離をかなり慎重にはかる