土地を買うぞ
三重県志摩市阿児町安乗871番地ほか8筆の土地を購入することにしました。全部で2600㎡です。ほとんどの土地の地目は山林か、雑種地だったのですが、一か所、378㎡だけが畑だったのです。
農地を転換するぞ
土地の中に一部でも農地があると、実は土地の売買ってできないんですよね。農家じゃないと。
378㎡だけいらないので、残りを売ってくださいって言ってみたのですが、そんなことすると、残った378㎡はどうなるんですかあ?ってことで、一括でないと売れないとのことです。
つまりは土地の売買をするためには農地を他の地目に転換する必要があるということなんですね。でも農地を転換するのって、農家を保護して、農業を続けさせようとしている日本の国策に反する行為だから、簡単ではないんですよね。
土地が大きな国道に面していたり、近くに町役場とか、小学校とかの公共施設があったり、都市開発地域だったりすると、けっこう農地転換は簡単だったりするみたいですけど、あいにく安乗の土地はそんな便利な場所ではない。
そういうときはやはり専門家に相談ですよね。農地転換の仕事をよくやっているという行政書士さんにお願いして、手続きをしてもらうことにしました。
とりあえず土地の購入資金は用意しました。
「その土地を買ってグランピング施設をつくりたい。それでは土地の代金とグランピング施設の建設資金の全額を銀行口座に置いてもらって、その残高証明を提出してください」って言われました。
「あのー、土地代用意するだけでいっぱいいっぱいなんですけど~」
「そんじゃあグランピング施設じゃなくって、キャンプ場作るってことにしましょう。キャンプ場だったら、仮設トイレだけ用意すれば十分ですから、土地代だけで良いですよ」
って言ってくれました。
「グランピングって、わたしはよくわからないんですけど、まあキャンプみたいなもんですもんね」
たしかにグランピングって、グラマラスなキャンプっていう造語だから、キャンプ場でも嘘ついてるわけじゃないしね。ということで、畑をキャンプ場に転換するという書類にサインをして、申請をしていただきました。
そうして待つこと2か月。無事に申請は許可されました。
土地の引き渡し
農地転換が終わったので、無事に土地の購入が確定し、売り主さんから、わたくしに土地が引き渡され、登記が完了しました。
さあこれからグランピングに向けて、準備をすすめていくぞ~。と気合を入れて、ご近所さんにご挨拶をしてまわってみました。
お隣にある丸保商店にご挨拶に行くと
「えー、あの土地、あんたが買ったんかいな~。
あそこなあ、色々と不幸がおこってるいわくつきの土地やで~。
前の持ち主も、その前の持ち主もしんどるねんで~。
だからずっと誰も買わへんかったんや~。
とりあえずはお祓いしてもらっておき~」
衝撃の新事実告白でした。
でももう土地を買ってしまいました。いまさら引き返すことなんてできません。
それでも頑張って、グランピング施設を創りたいって、協力をお願いすると、めっちゃ気持ちよく、色々と教えてくれて、さらには施設ができたら、食材とか売ってくれるって快く受け入れてもらえました。
丸保商店さん、安乗港であがった新鮮な魚を、いけすで生きたまま保管していて、注文があれば、生きたままで出荷してくれます。インターネットでも注文できるんですけど、値段を聞いてびっくりしました。大阪や名古屋で買う値段の1/3くらいです。生きてる状態で売ってるんだから、鮮度は最強ですしね。早速本日の夕食用に巨大あわびを購入しました。伊勢エビも買おうとしたんですけど、今は高くて、味も今一だからやめとけって、正直すぎるやろ! 買って帰ったあわびは激うまでした。確かに伊勢エビの旬は冬だったんですね。夏に買うものじゃあなかった訳です。
安乗神社にお祓いをお願いするぞ
早速近所の安乗神社に行って、お祓いの相談をさせていただきました。
安乗神社の神主さん、とっても気さくで良い人でした。ふぐのお守りとか、安乗にちなんだ、波乗り安全お守りとか、めっちゃ欲しくなるものもいっぱいありました。
すっごい暑い日だったんですけど、すぐにお祓いをしてもらえて、ちょっとだけ心が軽くなりました。
しかしまあ、志摩市で会う人、会う人、本当に良い人ばかりなんですよね。志摩って、暖かいし、自然に恵まれてるし、気候ものんびりしていて、人も本質的に親切で、他人と争うのが嫌いっていう感じの人ばかりなんですよね。
ますます移住への決意が高まったのでした。
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