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映画(ホラー以外)

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明滅する光と闇の記憶装置に関するてきとうな感想を、それっぽく書いているだけです。
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#ドキュメンタリー

『全身ハードコア GGアリン』発、『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』着

『全身ハードコア GGアリン』(1993年/トッド・フィリップス) 【あらすじ】 全裸になって大暴れしても笑われる 『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』が日本で公開されるや否や、抗いようが無い形で本国での酷評を前提に「前評判通りつまらない」「そこまでつまらなくなかった」「酷評されてるけど面白かった」等という感想が飛び交っている状況があり、心底気持ちが悪い。 こういったバイアスはもの凄く不健全だなーと感じる派で、はっきり言ってしまうと、パンピーとかその他大勢とか大衆の意見とか

『曖昧な未来、黒沢清』 黒沢清という被写体

『曖昧な未来、黒沢清』(2003年/藤井謙二郎) 【あらすじ】 キヨシがかわいい 被写体として主役に徹する黒沢清を愛でられるただ一本の映画。 最近になってよく考えることは、自分は黒沢清の映画が好きなのか、それとも黒沢清本人のことが好きなのか、ということである。まあこんな問いはくだらなくて、もちろん答えは、どっちも超好きなんだけれど。 自分が作家主義な映画ファンだということを抜きにしても、黒沢清という人間の魅力についてはこれからも考えていきたい。 あの野球ベースのような