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映画(ホラー以外)

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明滅する光と闇の記憶装置に関するてきとうな感想を、それっぽく書いているだけです。
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『メリー・ポピンズ』 スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャスな映画と、カウンター・カルチャーとしてのメリー・ポピンズ

『メリー・ポピンズ』(1964年/ロバート・スティーヴンソン) 【あらすじ】 空からメリー・ポピンズが降りて来る 星10。いつ何度観ても圧倒的に素晴らしすぎる、愛すべき大切な一本。 とにかく「映画が喜んでいる」という楽しさでみなぎっている。ほとんどドラッグ的な幸福感の連べ打ち。ジュリー・アンドリュースは生きて歌って踊る「幸福」そのもの。ウルトラナイスガイの我らがディック・ヴァン・ダイクは、彼が楽しそうに思い切り踊っているだけで、涙が出るような感動が湧き上がる。本作が名作

『バンビ』 生存本能というバイオレンスと、とんすけというチャーミング

『バンビ』(1942年/デイヴィッド・ハンド) 【あらすじ】 森は楽しいなあー、みんな優しいなあー、とか言ってたら戦うことになる 寓話的バイオレンス映画。ひとりの少年が外界から侵入してきた理不尽な暴力に直面することによって、暴力を獲得し、やがては力の象徴として君臨するまでの話。 それこそが自然界そのものであり、同時に社会もそんなもんだよなという。 森の動物たちが繁殖期になり、至る所でフェロモンもんもん、交尾の地と化すシークエンスは、オスの魅力=強さへと帰結する。 セック