『突然炎のごとく』 恋愛の成就よりも、恋愛の破滅を描くために映画は存在している
『突然炎のごとく』(1962年/フランソワ・トリュフォー)
【あらすじ】
男二人、ひとりの女に出会い、勝手に破滅してゆく
恋愛映画ではなく、男と女の戦争の映画。『死刑台のエレベーター』や『恋人たち』で、男を破滅させる女性を演じ抜いてきたジャンヌ・モローが「お前ら男の考えるステレオタイプな恋愛観なんかに負けてたまるか!!」と闘いを挑み続ける。もはやホラー。トリュフォー他作品だと『アデルの恋の物語』と同じおそろしさがある。
"男のように"髭を描いたカトリーヌが、男二人とかけ