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映画(ホラー以外)

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明滅する光と闇の記憶装置に関するてきとうな感想を、それっぽく書いているだけです。
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#ドキュメンタリー映画

『全身ハードコア GGアリン』発、『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』着

『全身ハードコア GGアリン』(1993年/トッド・フィリップス) 【あらすじ】 全裸になって大暴れしても笑われる 『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』が日本で公開されるや否や、抗いようが無い形で本国での酷評を前提に「前評判通りつまらない」「そこまでつまらなくなかった」「酷評されてるけど面白かった」等という感想が飛び交っている状況があり、心底気持ちが悪い。 こういったバイアスはもの凄く不健全だなーと感じる派で、はっきり言ってしまうと、パンピーとかその他大勢とか大衆の意見とか

『FYRE: 夢に終わった史上最高のパーティー』 あきらめられなかった人が見る地獄

『FYRE: 夢に終わった史上最高のパーティー』(2019年/クリス・スミス) 【あらすじ】 リア充によるリア充のためのリア充のパーティーが大失敗する。 「やり方が分かるからやるんじゃないでしょ、やりたいからやるんでしょ」という言葉は、岩切一空監督『花に嵐』での里々花の名台詞なのだけれど、この言葉は"まやかし"だ。 確かに、技術的に構築された映画よりも、生まれて初めてカメラを持ったかのような衝動のままに撮られた映画こそ真に傑作たり得る、という創作論には強固な美しさがある。