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データの世紀

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2019年度の新聞協会賞を受賞した日本経済新聞社の「連載企画『データの世紀』とネット社会に関する一連の調査報道」の次期連載に向けて、このマガジンでは「データの世紀」をテーマに書か…
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#データサイエンティスト

泳げデータの世紀:個人情報は石油。枯渇しないように、議論しよう。

 データの世紀は、「世紀」と名前を付けているように、いろいろな考え方や、ルールが変わるのかもしれない。それは、データを提供する側、データを利活用する側、両方の問題なのでしょう。 データ利用側も個人情報について考え始めた データの世紀では、「データは石油」です。この石油がなくなったら、この世紀は終わりです。  この記事にあるように、データの利活用側が、個人情報の取扱いに慎重になるのは、石油を枯渇させないために行われていることかもしれません。個人情報提供者が、個人情報を提供し

泳げデータの世紀:「プライバシーのTPO」を考えて、息継ぎをしよう!

 「データの世紀」で、個人情報の取り扱いは大きな問題である。私も思うが、個人情報の取得技術の進化、進展が早すぎる。どこで、どのように個人情報を取られているのか、全てを明確に説明できる人がいないだろう。  街には、該当の防犯用のカメラが増えているし、電車に乗るときはICカードを利用し、下車後にコンビニでも電子決済を行う。どこで、どんなデータが取られているのか、不安になることもある。 個人情報の利用の整理 実は、この個人情報の利用であるが、私の経験から、その利用方法、分析の種

泳げデータの世紀:「個人情報について、過去から学べるのでは」

 この「データの世紀」の連載では、個人情報、プライバシーについて多く触れています。そして、この記事にあるように、個人の行動などから、人の価値を算出する試みも行われるようになってきました。 個人情報の扱いについて考える まず、少し個人情報について、長期視点で振り返ってみましょう。私の得意領域のマーケティングで考えてみると、わかりやすいでしょう。江戸時代や、明治時代の商売は、お店の方と、お客様は名前で呼び合う間柄でした。そして、商売の勘定帳簿には、「誰が」「何を」「いくらで」買

泳げデータの世紀:昔から情報は価値だった。それが加速しているだけなのかも。

 私の「データ世紀」に関する連載も、終盤を迎えている。ここまで、データの世紀の泳ぎ方について、新たな泳ぎ方の提案や、じつは古くて新しい泳法の紹介などを行ってきた。そして、ここにきて大きな問題に直面する。それは、この「データの世紀」の第6部、「世界が実験室」に関する考察です。 変質するデータの価値 「データの世紀」は、今で以上にデータの「価値」は上昇するでしょう。しかし、データの世紀以前も、データには価値がありました。今までも、個人のデータにも価値がありました。変わったことは

泳げデータの世紀:社長が背中を見せて、泳げ!

 「データの世紀」の連載記事に合わせて、この「データの世紀」で行うべきこと、考えるべきことについて、整理をしてきました、今回は、少し次元を上げて、データの世紀の事業開発や、事業創造について、考えてみましょう。ずばり、デジタルトランスフォーメーションの取り組み方についてです。 デジタルトランスフォーメーションは、誰でも考えられる。 デジタルトランスフォーメーションについて、多くの企業で議論されているようであり、私のようなコンサルタントにも相談があります。おそらく、多くの企業で

泳げデータの世紀:「ゲームのルールを変える時かも」

 「データの世紀」では、まさに「データが石油的」な価値を持ち、そのデータの収集や、蓄積のためには、高度な情報技術がの理解が必要です。このような、時代、ビジネス・ルールに影響を与えているのでしょうか。  この記事にあるように、企業の独占の形態、意味が変わってきました。  まず整理しないといけないことは、企業という概念は、第2次産業革命とともに確立したともいえる概念であることです。第2次産業革命とは、「大量生産」「大資本」の時代であり、企業のスケールが重要な価値でした。そして