青年の日の思い出
「そうかそうか、つまり君はそういうやつだったんだな。」 指でこなごなに押し潰してしまった。
なんのことでもない。今日は部屋の大掃除をしたってわけだ。一つひとつ、過去のプリントやルーズリーフを確かめながら捨てていく。過去の自分がどんなふうに考えて、どう思っていたか。その軌跡を前に、エーミールになってみたくなったわけなのだ。案外、口に出してみると気持ちいいもんだ。よく分からないが、優越感。エーミールよ、君も同じ気持ちだったのかい?
もう世の中はクジャクヤママユを盗みにきてくれるほど人間味を持っていないのだよ。蝶集めをするほど心が豊かではないのだよ。
今日、動画を120本くらいみた。まぁ、いつかは見なきゃいけないものだから、そのいつかは早い方が自分のためだ。わかっちゃいるけどなかなか気が進まないものだ。
よく出来てるのもある。だいたい全体の5分の1くらい。そのくらいの人数がいれば上出来だろう。まぁ、その程度で満足してたらいけないのはよく分かっているが。 やっぱり口では立派なことを言う。頭では分かっているんだろう。だが、それが行動に表れていなければ、、、それは分かったことにはならない。絶対に。どんなにかっこいいこと言っていてもだ。まぁ、結局体育みたいなもんだよ、この社会は。最後は体現できた奴が生き残る。それ以外のやつは皆、サヨナラだ。それを分かっているのだろうか、頭がいいと言われている人たちは。勉強が出来てもねぇ。ね、エーミール君。
数百円のために、何時間も時間をかけるらしい。あ、クレーマーの話。お店とかによくいる奴。冷静に考えたら、相当なバカだよねあれ。うん、今日もいたよ。電話とかで2時間ずっと文句とか言う人。まぁ、大きな声で「私は時給数百円以下の人間です!」って叫んでいることに気づいて欲しい。見ているこっちが恥ずかしいから。ネガティブな発言は幸福度を減らすらしい。誰かの悪口とか、責め立てる言葉とか。たとえ自分がスッキリしたと感じていても、笑いのネタにしたとしても。時間の消費の対価が不幸ってこれほどバカなことはないって思った。
へー。日本人って世界でも有数の暇人の集まりなんだな、きっと。
今日はなんか、一日中腹が痛かったな。ね。
腹は減るのにね。
咳は今日も止まらない。多分明日も止まらないだろう。まぁ、いい。明日も晴れるらしい。
少年の日の思い出、エーミールより、あの部屋のあの薄暗さと窓から見える夕焼けの黒オレンジの方が心に残っている人は多分他にいないだろう