![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/156697544/rectangle_large_type_2_b9d70977f476eeb79a41ad82501b0fb6.png?width=1200)
「フリーランスで好きな時間に稼げる!」をフリーランスが言い直すと
「フリーランスになって、好きな時間で稼げる!」
という言葉をよく見る。
実際私もフリーランスになったのは、好きな時間に働きたいと思ったからだ。
私がフリーランスになったのは、上の子が年中さん、下の子が2歳の頃。
この頃は家庭も育児もギリギリだった。
とにかく仕事を辞めたいと思って、専業主婦だと申し訳ないから「フリーランス」という言葉を出した。
がっつり稼ぎたいと思ってのことではない。お小遣い程度に稼ぎたいと思った。今から3年前はフリーランスはそのくらいの認識だった。
だけど、今フリーランスの方が稼げる、フリーランスになって稼ぐ、と言う人が増えている気がする。
フリーランスになって稼げるのは「フリーランスは稼げる」と言っている人である。
普通の会社員だった人はフリーランスになってからは稼げない。
WEBデザイナー歴10年(うち育休2年)の私がフリーランスになって3年で稼げているところまで行っていないという悲しい現状である。
そもそも「稼げる」という言葉が曖昧。
検索をしたらこう出てきた。
「稼ぐ」というのは私もこういう印象だ。お小遣い稼ぎくらいの収入は「稼ぐ」とは言えない。
しかし、AIによるとこう出てくる。
「稼ぐ」とは、精を出して働き、その結果として収入を得ることを意味します。
なので、収入があれば「稼げる」と言ってもいいような気もする。
だけど、私的に、周りのフリーランスを見ていても
正確には「稼げる」ではなく「働ける」であると言える。
あと、「好きな時間」とはなんだろう。
これは、私がフリーランスになろうとした時に同様のイメージを期待した。
好きな時間に働いて、平日に役所や旅行できる。
これも、半分合っていて半分違った。
まず、下の子が小さい時はこれはとてもよかった。病院や、離婚の手続きで役所へ行ったりできるのはとても動きやすかった。
平日空いている時間に買い物できるのもよかった。
ただ、これは全く仕事が入っていない頃の話。
フリーランスになってから半年はほとんど仕事をしていなかった。
今思うと何も知識なくフリーランスになったので、どのように仕事をとってくるのかということが全くわからなかった。
貯金を切り崩して育児に全振りしていた。
下の子が入園することになって、前働いていた職場から声が掛かった。
そこから10時〜14時で仕事をした。
これはまさに「好きな時間」で合っている。
幸運なことにもう一つ仕事が同じ条件で決まった。
ただ、二つ掛け持ちしても「稼げる」にはほど遠かった。
もう少し稼がないと、ということで9時半〜16時に勤務時間を広げた時から「好きな時間で働ける」ことは幻想だと感じてきた。
この辺りからは、土日もPCに向かっていた。
仕事をしているばかりではなく、仕事を探したり自分のSNS用の仕事をしたりしていた。
ママフリーランスといえば、「夜子どもの寝かしつけしてから仕事しているのか」と聞かれることがある。
私もそんなイメージがあった。
しかし、子どもがいて会社員に向かなかったタイプの人間が、寝かしつけ終わった後に仕事はできないのである。
やってみたこともあるけど、次の日がただただしんどい。
一緒に寝るため、朝は早く起きられるようになったので、私は土日限定朝活派だった。
このあたりで、「好きな時間に」と「稼げる」は反比例になっていると気付いた。
平日に旅行もできる余裕がなかった。娯楽に使うほど収入がなく、「旅行したら収入が減る」「土日休んだら収入が減る」という概念がまとわりついて、娘たちとも心から休んで一緒に遊ぶことが減ってしまっていた。
また、取引先が増えるにつれて、取引先は会社の場合連絡を取る人たちは平日のため、案件や納期によっては「旅行のため連絡取れません」みたいな社員のような一言を言っておかなければならない。
当然ながら有休はないよ。
フリーランスとしてうまくいっている友人がいるが、彼はフルタイムで働いていた。彼は「会社員よりフリーランスの方が稼げる」と言っていたが、どうやらやり方があるということをここで知った。
だけど、そのやり方も私には途方が暮れる作業に思え、だんだん土日休みで有休とボーナスがもらえる会社員に魅力を感じ始めた。
よって、「好きな時間に」ではなく
正確には「時間に縛られない」。
よくないことを書いてしまっているけど、「時間に縛られない」はめちゃくちゃメリット。ノーストレス。
急がせられることもあんまりないし、子どもの行事もほとんど参加できる。
ただ、やっぱりしっかり稼ごうと思ったら行事も行けない時も出てくるよ。
フリーランスでおすすめなのは、会社員で何かしら実務経験がある主婦の方。
もしくは、マーケターさん。
稼ぐ方法を知っている方が絶対有利。
「稼げるよ!」と謳っているスクールはソフトの使い方しか教えてなかったりしませんか。
私が離婚してなかったら多分フリーランス快適に続けてた。
時間に縛られないということは素晴らしい。
だけど、時間を縛るということで、土日に何も考えず休めたり、生活するのに必要最低限のお給料をもらえているのだと思うと、その制度も悪くないんだなと思う。
しかも、一昔前のブラック企業なんかは最近は減ってきており、IT系を中心に働きやすい会社にするような風潮もあるし、それに期待している。
結論は「フリーランスは時間に縛られず働ける!」です。