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円錐角膜の僕が選ぶサングラス

「この機械では乱視の度合いが測りきれないので、一度眼科さんを受信してみて下さい」

僕が高校生の頃、徐々に視力が悪くなりそろそろ眼鏡かけないと授業にも影響するなぁ…ということで休日に近所の眼鏡屋へ行き、好みのフレームを選んでいざ目の測定をしたときに、眼鏡店のスタッフにそう言われた。

「何だろう…」

心配性な僕は次の日すぐに眼科へ行き、前日の状況を説明し視力や乱視の検査と、おそらく角膜の曲率を測定する検査等をしてもらった。

「円錐角膜だね」先生は深刻な顔ひとつせずそう僕に言った。「根本的な治療法はないけど進行を抑えるためにハードコンタクトレンズをつけるんだ」


円錐角膜・・・角膜が薄くなり中心部が突出するため、角膜の曲率が正常範囲を超えて小さくなる。円錐角膜に罹患すると、物が変型して見え、二重に見えたり眩しく見えたりする。しばしば比較的まれな状態と考えられているが、角膜の変性を起こす状態として最も多いものであり、人種によらず1000人に1人程度の有病率である。思春期に発見されることが多く、20-30代に最も重篤になる。円錐角膜が重い症状まで進行すると、角膜が更に薄くなり、薄くなった部分が破れることがあります。この場合は、早急に角膜移植を行わなければならない。

角膜移植か…高校生ながら酷く落ち込んだ気がする。

ちなみに当時から十数年経ちアラフォーとなった現在では、重症化することなく進行が止まりコンタクトレンズ着用で何不自由なく過ごしている。

ただ、角膜が突出するからなのか、日の光がとてもまぶしく感じる。眼科でも「眩しく感じるでしょう?」といわれたので円錐角膜の影響だろう。

なので外出時、特に車を運転するときはサングラスを着用しているけど、元々眼鏡が絶望的に似合わないのでサングラスにも特段の思い入れがなく安いものを使用していた。

ただ、どうしても運転時の視界の色調が変わってしまったり暗くなりすぎたり、特にトンネルやちょっと雲に日差しがさえぎられる時など一々サングラスを外したりしないと見えにくかったりした。それよりなにより、目がどっと疲れてしまう…そんなこともあり眩しさを我慢して運転していた。後から知ったけど安いサングラスって視界を暗くすることはできるから瞳孔が開くんだけど、UVカット機能がないから、その開いた動向に紫外線がドバドバ入ってくるらしいです。恐い!

そしてあるとき彼女から「紫外線って老化の原因でしょ?目から入る紫外線もとても影響あるんだよ」と教えてもらった。

ちょうどその頃、彼女と炎天下での野外フェスへ行くことが決まっていて、どうせならと普段より一桁金額の高いサングラスを買うことを決めた。

自分のファッションに合わせるためRAYBANのROUND ICONという丸型レンズタイプにした。偏向レンズなんかもあるようだけどG-15という少しグリーン掛かったガラスタイプにした。

普段着用していた¥1,000台のサングラスとは全く違い、レンズを通してみたときの色合いがとても自然で眩しくない(当然だけど笑)し、少し暗い場所でも明るく自然に見える。なによりかけ続けてても全く疲れがない。瞳にはもちろんだけど、フレームの当たる耳や鼻にも負担が少ない。

自分にフィットするモノ、という自分の判断基準って、使いはじめに「これめちゃスゲー!」ではなく「あ、いいかも」という程度の感覚。それ自体の自己主張が余りなく且つ性能がいい。逆に、いいものはスッと馴染むのかも知れない。結果、気付いたら長く使ってたというモノが本当に自分に合うものだと感じる。

このRAYBANのサングラスを使って1年経つ。この1年はRAYBANのサングラスしか使っていなかった、というよりはこれしか使いたくなかった。車の運転以外でも常に鞄の中に常備しておき、外出のとき日差しの当たる場所へ行くときは掛けていた。

そうしてサングラスを使うことが多くなり、今度は太いフレームのサングラスが欲しいと思いはじめていたのでこのタイミングで新しいものを購入した。

WAYFARERというモデルでレイバンの中ではド定番。レンズは同じくG-15レンズ、フレームもかけたときのフィット感がとてもよかった。

夏休みには車での旅行も控えてるし、日差しの中の外出も多くなりそうなのでとても重宝するはず。

長く使い続けられるといいな。

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