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きょうの画材「2:F水彩『ペールオレンジ』」


お気に入りだったあの色

現在、展示や販売をする絵画作品に使用する画材は
経年劣化対策でより耐光性の高いものに切り替えているのですが、
そのために「お気に入りだったけど選択肢から外れてしまった画材」
も多く出ており…

なんとも愛らしいたたずまい。

この『ぺんてるF水彩・ペールオレンジ』もその一つです。

F水彩はチューブに耐光性表示は無いのですが、日常使いするぶんには

・鮮やかで可愛らしい色、たっぷり塗っても濃くなりすぎない
・塗った時の透明、不透明を水の量で調節できる
・安価で取り扱い店舗も多い(スーパーや百均でも見かけます)
・有毒性のある顔料を含まない

など、など…いい所も沢山あるんです。
来年一年、玄関に飾る辰年のイラスト用として
これを久々に持ち出してきました。

絵皿にたぷたぷにたっぷり溶いて…

あけぼの色のかわいい下地

まずはペールオレンジをたっぷりの水で薄め、
図柄全体のベースカラーとして。
さらに薄めたペールオレンジを小皿にとりわけ、
同じくF水彩の朱、きいろ等をわずかに足して
調整しながら一段濃い色を作り肌ベースに。

ニッカーのシャトルーズ。こんな鮮やかな色も今日はつかってみちゃう!

ニッカーデザイナースカラーも加えて

F水彩は水彩とは書いてあるものの、個人的にはむしろ
ポスターカラーにかなり近い性質のある画材だと感じています。
そのため、色数をプラスする時は透明水彩絵の具のたぐいよりも
「ニッカ―デザイナーズカラー」などの不透明水彩絵の具を
私は選ぶことが多いです。

画像は顔彩耽美ヌーヴォーカラー。なんとも愛らしい色組!

固形顔彩でアクセントカラーを

不透明水彩は乾くと割れやすいので、透明水彩のようにパレットに絞って
固めると後からぽろぽろ剥がれてくるのに悩んでいました。
そこで私が落ち着いたのが日本画用品コーナーでよく扱われている
トレー入りの顔彩。実はこれも、F水彩と同じく混ぜる水分の量で
透明~不透明を調整できる画材なんです。
細部に色をちょい足ししたい時にとても手軽で便利!

ペールオレンジの空

ペールオレンジの空

最初に作った薄いペールオレンジの溶き水にモリっと絵の具を継ぎ足して、
バックの空の色にしました。下に向かっていくにつれて水と、
ニッカーデザイナーズカラーの「スカッシュイエロー」を混ぜながら
グラデーションにしていきます。

太軸の色鉛筆なので、太軸対応の鉛筆削り。

色鉛筆とホワイトで仕上げ

今回は色鉛筆も、子どもたちと一緒に遊ぶ為に取り置いてあった
Rolenessというメーカーの安価なものを使っています。
通販で買い求めた中国製の物なのですが、芯が柔らかめで太いので
この価格なら十分な品質なんじゃないかと思います。
一概に安いから悪かろう、高いから良いものだろうというのではなく
シチュエーションと予算に合わせた適材適所があるだけではないかと
私は思っています…

来年も親戚一同の子供たちが元気でありますように。

今回使った画材

・ミューズ ランプライト水彩紙
・ぺんてる F水彩
・ニッカーデザイナーズカラー
・呉竹 顔彩耽美ヌーヴォーカラー
・Roleness 油性色鉛筆

今回もご覧頂きありがとうございました。楽しい画材ライフを!

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