逆に
4月16日、晴れ。
今日は朝から沼津の支配人がお店に来てくれた。
沼津の支配人は以前にもお店に来てくれて、劇場にも呼んでくれる。
沼津の支配人になる前は、東京で営業の担当をしていて、営業も何度か呼んでくれた。
大阪の頃はそれなりに営業というものがあったが、上京してからは営業というのがほぼなかった。
というのも、東京はみんな売れているからだ。
大阪は賞をとればさほど売れていなくても、圧倒的に頭数が少ないので、若手にも営業がまわってきたが、東京所属は売れている人たちだらけで、そんな中を割って入ることはまぁ無理なことだ。
よっぽど営業の社員さんと仲良くなるか、営業先からのどうしてもこの人に来てほしいというピンポイントなお願いがあるか、でもないと営業に行けない。
学祭は、学生の実行委員さんがこの人を呼びたいってのが明確にあるので、誰もが呼ばれやすい。
しかし、営業というのは東京では基本的にメディアに出て、いわゆる「売れている」や「売れた」というのが必要になる。
ルミネの本公演なんかでも、最後の方は肩身が狭かった。
全組売れているか、売れた人たちで、必ずM-1、キングオブコントのファイナリスト、なんならチャンピオンという肩書きを持った人しかいないことが多い中、売れていないけど漫才師ということだけでそこに入れてもらえていた。
なので、いつもこれが当たり前じゃないと思いながら漫才をしていた。
何年か経ってまだ結果が出ていなければ、徐々に出番が減っていくだろうことは明白だった。
ウケていたらいいじゃないか、という意見ももちろんあるが、ウケるのなんて当たり前。
名前が出て客席が沸いて、出ていってネタに入ってみんな笑って、オチを言った後に大きな拍手が起こる。
それが健全なルミネ出番である。
そんなルミネ出番にたくさん出させてもらったいたことは、ルミネのその当時の社員さんに感謝申し上げたい。
そして沼津の支配人にも、そんな感謝を申し上げたい。
でもそれを言い出したら今も毎月出させてくれている大宮にも感謝を申し上げたいし、ゲストに呼んでくれる芸人仲間にも感謝を申し上げたいし、観に来てくれるお客様にも感謝申し上げたい。
さらに言うとカフェに来てくれるお客様にも感謝申し上げたいし、そんなこと言い出したらカフェに携わってくれたデザイナーさんや業者さんにも感謝を申し上げたい。
てことは、この文章を読んでくださっている皆様にも感謝申し上げたいし、この文章を書いている我が指にも感謝申し上げたいし、感謝申し上げるところが多すぎて、もう逆にキレてきました。
おおすぎるって。
もうええって。
また、明日。