【5日でクビ】スナックで働いた話②
お久しぶりです。
元気だけが取り柄なんですよ〜笑
と会社で話していた翌々日日にコロナに感染し40度近い熱を出し、同じ日に出勤していた同僚たちを恐怖のどん底に陥れたわたしです。
note、書かなきゃなぁと思いつつ寝込んでいるうちに常に寝ているみたいな頭になって、起きてるのか寝てるのかわからなくなるし、咳もとまらんし、体はダルいし、とにかく寝てばかりいました。
とにかくダルい。
あらゆることを頑張れなくなってしまい今日に至る。みんなコロナにはならないように気をつけてね。
ちなみに5キロ痩せた。
つづき。
■はじめてのスナック
スナックの面接に受かったわたしはその日の夜から働くことになった。
面接の際、まぁ普段通りということでいいかとジーパンで行ったのだが、『こういうところはね、スカートを履くのよ』とママから指導を受けていた。
採用時、ママから言われたのは下記のとおりだ。
①スカートを履くこと
②足を出すこと
③ハンカチを必ず持ってくること
④髪の毛は降ろすこと(巻いてあるとなお良い)
⑤ヒールを履くこと
しかし先日まで社畜として勤務していたわたしは、小綺麗な服などスーツしか持っていない。
色っぽOL特集、変な柄のTシャツと、そこそこ高いスーツを着回し365daysである。
しかたなく、イオンで適当にワンピースを買った。
なぜ働くために服を買わなければいけないのか。
ギャグとして時々言われる、『服を買いにくための服がない』みたいな現象である。なぜ金を儲けるために金をつかい、時間を浪費するのか。
そもそもママには苦い顔をされたが、普通にわたしは下戸である。
酒も飲まないのにどう接客をするつもりなのか。
というか、酒も飲まないのに女を雇わざるを得ないとは、ママもギリギリで生きているにも程がある。
かわいそ。
■研修
その日の夜、すこし早い時間にお店について、私は研修を受けることになった。
ママはわたしのために、ノンアル梅酒を用意していた。『客の前では、これを梅酒だと言いはれ』とママは言う。
つまり、私は酔ったふりを要求されているのだ。
酔ったふりをして笑い、とにかくお客さんにお酒をつくり、グラスが濡れたらタオルで拭く。
そのあまりにも簡潔な指導に対し、私は
『お酒をつくるってなんですか、密造ですか』
といった。
そう、私は水割りとかソーダ割りとか、そんな経験をしたことがないのだ。
ママの顔は死んだ。
読者のみなさまは、『嘘つけ、飲み会くらいあっただろ』思われるかもしれないが、自慢ではないが私は大学に友達がほぼおらず、サークル活動などしていないから飲みの場にはいったことがない。
会社の飲み会は『家に客が来るから』と嘘をついてすべて断っていた無敵新卒である。
連日連日家に来客があるなんて、わたしかどうぶつの森の住民くらいだろう。
会社の人達はわたしをちゃちゃ丸だとおもっていたかもしれない。
『…とりあえず今日は、他の女の子の席について』とママは言った。
めちゃめちゃ冷たい目である。
やめたいなぁ!
と、私はすでに思っていた。
そして、わたしの地獄の5日間がはじまるのであった。
つづく