【銀座】指輪を見に行った話【ティファ○ー編】
前段が長くなったので仕切り直し、今回より「銀座に指輪を買いに行った話」を書きたいと思う。
私が買いたい指輪は、丈夫でダイヤモンドがついた結婚指輪と、普段遣いしたい婚約指輪。
そんなものが本当にあるのか?自分は的はずれなことを考えているのでは?という不安を抱えつつ、私は銀座の地に降り立った。
■その① ティ○ァニー編
「いいものから見ていこう」と思った。
やはりだんだんレベルを上げていくより、ある程度有名なブランドをみて、天井を知って、そこからどこまで妥協できるかを知ることも大事だと思った。
ということで、銀座に野生の草ほどたくさん生えている高級なビルのうち、目についた一つに入ることにした。
名誉のためにどこの店舗かは明かさないことにするが、某ブルーが有名な、オードリー・ヘプバーンがショウウィンドウ前で朝食を食うかんじのブランドである。
店舗にはいると、そこにはお金持ちそうなマダムがいる。やはり店員も品がよさそうである。
入って早々に、「ブライダルはお二階です」といわれ、私と彼氏は無言で上にあがった。
そこにはすでに、大量のカップルが溢れかえっている。店員はすべて先客についおり、とくに声をかけられはしない。私達は回遊する魚のように、遠目にショウケースを眺めて回った。
ーー予想外に、予算内で買えるものもある、という感じである。
もっと一本100万円からみたいな話なのかと思っていたが、普通に買えそうなものもある。
が、偉そうなことをいうと、
ものによっては買えなくはないが、それらには買いたい欲がわいてこないないというかんじだ。
勿論、どれも品が良いデザインであるし、欲しい人がいるのは当然の品である。
ただ、それは「ティ○ニー」という価値を正当に評価できる人にとっては、ということなのだ。
たとえば、わたしが予算としてみていた範囲だと、やはりシンプルなデザインが多い。
ブランドを選ぶというのは、○ィファニーで買った、ティ○ァニーをつけている、という「価値」にお金を払うわけである。
わたしは正直、
セボンスターとそこらへんのブランドの違いがわからないほどにジュエリー音痴なのである。
他人がつけてる指輪にだって、カルティエだろうとブルガリだろうとハリーウィンストンだろうと、気づくことはまずない。
「指から落ちないということは、輪だな」
ということしか気付けないだろう。
つまり、そのような人間は、ティファ○ーで指輪を買うべきではないのだ。
というか、ティファニーに失礼なのだ。そんなのは。
店内を見て回り、ときどき、「おっ、かわいいじゃん」とおもうと、
ふつうに200万くらいする。
つまり、さすがにあまりにもいいものはわかるみたいだ。
嗅覚は悪くないが、
感覚が終わってるということだろう。
「なにかお探しですか?」と店員に声をかけられて、「はは、マァ」みたいなことを言った。
店員さんは私達のようなものにも丁寧に接客をしてくれる。
やはり提示されるものはどれも品が良いが、いまいちときめかない。
理由はわかった
やっぱり、わたしはダイヤモンドがたくさんついてるものがほしい。
しかしこの店でダイヤモンドがたくさんついているということは、それすなわち予算オーバーなのである。
わたしたちは「そうですね…検討します」と非常に事務的な返事をして、紙袋に入ったパンフレットをもらって退店した。
そしてふと、わたしはあることに気がついた。
驚いた。
あまりにも衝撃的である。
めっちゃいい紙袋じゃん、これ
ジュエリーの差はわからないが、紙袋の良さはわかる私。
意気揚々とティファニーの紙袋を持ちかえり、そのまま大切に押し入れにしまったのであった。いつか人にりんごのおすそ分けをするときなどに、使おうと思う。
おしまい