シーナ・リンゴになりたい人生だった。
いや、全然そんなこと思ってないけど。
それでも中学生の時に、東京から転校してきた友達が貸してくれたアルバムを聴いてから、ずっと好きだ。
今、考えてみれば……何かに例えることや「表現」ということを椎名林檎からたくさん学んでいる気がする。
アイドルが歌う、支離滅裂な詞も好きだ。
おもしろ系バンドのそのまますぎる歌、作文のような歌詞も好きだ。
(まって作文系の詞には、良し悪しがある。トリセツやらパスタ作ったお前は、アタシの好みとは違う。)
椎名林檎の詞は、きちんとした『言葉』だ。
比喩がある。計算されている。意図がある。
そういうテクニックと、その効果を見抜こうとして、聴きまくった学生時代だった。
リンゴちゃんが27歳の頃(2005年)、その2〜3年前から活動休止や引退の話が出ていたと思う。アタシは中学生だった。
2004年(5月30日)に東京事変が結成される。
(いわゆる一期の曲は、すぐには好きにならなかった。)
それから約8年。
大学生になって、震災もあって、映画館で一人、東京事変の解散ライブを見た日。
2012年2月29日。
帰りも一人、自転車を漕いで帰った日。
一人で生活することに、安心していた頃。
たくさんのエネルギーを使いながら生活していた頃。
内側から、エネルギーがあふれていた。
自分のやりたい勉強を、自由にさせてもらっていた幸せもあったんだろう。
演劇はできていなかったけど、キライにもなってなかった。
今はどうだ?
……枯渇したように感じている。
エネルギーをみつけなくちゃ。
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おいしいものを食べたいと思います。あとは、本を買います。