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いのちを守る#3ヶ月17日

昨日の深夜23時半ごろ。
1度目の軽い揺れで、私は目を覚ました。
あれ、結構揺れるなと思いながら隣のベビーベッドで眠る娘を確認する。当然、地震に気がつく事もなくすやすやと眠っている。

大丈夫かな、と思っていた矢先もう一度揺れが襲う。先ほどよりも強く、リビングの方からは何か物が落ちる音がした。

今思うと若干のパニックになっていたのだと思う。ベビーベッドの柵も下げずに、娘を抱きかかえ夫の名前を呼ぶ(というか叫んだ)。夫は娘が産まれてから、ぐっすり寝てもらうためにリビングで布団を敷いて寝ているのだ。

はあい、と間の抜けた返事がありやっと今の地震で目を覚ました模様の夫。福島で地震みたい、とスマホで確認しながら寝室に来た。私の家は千葉の田舎だが、なかなかに揺れた。今までの人生で、1番大きな揺れだった。

いきなり抱き起こされた娘は寝ぼけ眼でキョトン顔。なあに?もう朝?とでも言いたそうな表情で私を見てくる。 

とりあえず、娘を夫にバトンタッチしてつい2週間ほど前に購入したばかりの災害用の避難バッグを玄関に置いた。私は完全母乳で娘を育てているが、万が一を考えて購入しておいた液体ミルクと哺乳瓶も旅行カバンに詰めて準備。

11年前の3月11日、私は高校生で東京に住んでいたが、大学入試の後期試験の為に偶々四国にいた。故に、あの東日本大震災を幸か不幸か経験せずに済んだ。

6年前の4月に起きた熊本地震も、そのひと月前までは大学生で熊本に居たのに、就職のタイミングで離れたばかりの頃だった。

つまり、何が言いたいのかというと、私は中々タイミングを見計らったかのように地震を避けている、ということだ。そのせいか(?)「地震が来ても大丈夫」という全く根拠の無い、危険な自信を持ち合わせており、災害グッズなどは準備をしたことさえなかった。

しかし、人は変わるものだ。

娘が産まれた後、災害があった時でも迅速に対応出来る様にと、夫と話して初めて防災バックとやらを購入した。これに加えて、ミルクやオムツ、哺乳瓶等。

保険と同じだが、「いや〜無駄なお金だったねえ」で済むのが1番であるが、こんなに早く出番が来るかも、とは全く想像していなかった。

守る者ができると、弱くなり、そして強くなる。

色々なことが不安になって眠れなかった昨日。
一晩明けて冷静になると、災害用に水も備蓄しているし、娘のもので何か困ることもないし、一応人並みの災害対策はできている、と確認できた。

今日は昨日よりも、少しばかり心穏やかに眠れそうだ。

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