#303 生産性向上が進まない理由
こんばんは フミオです。
今日は、生産性向上が進まない理由について、noteします。もしすると介護現場だけのことかもしれません。
■気働き
日本の風土には、「空気を読んで、仕事をする」習慣があります。例えば、「私が、〇〇という仕事しているんだけど、Bさんは手が空いているのに手伝ってくれない」というような会話があります。
そんな会話の次には、「手が空いているなら・・普通は手伝うよね」となったりします。私は、これが生産性が進まない理由の1と考えています。
理由は、私の仕事が進まない原因を突き止めず、「誰かがサポートに入ればいい」となるからです。サポートも大事であたり、その状況を汲み取りヘルプに入ることはいいです。
しかし、私が上手くできないことにも理由があるのか?手続き上の問題
?と考える思考に至らず「気働き」で解決する傾向。
■暗黙の了解
ことばにする前に「感じる」日本人の以心伝心的な力です。このお陰で、「お互いの前提がちがう」という議論も確認もなく仕事をしていき、いろいろなトラブルをそれぞれの責任にして、解決していかない。
例えば、Aは「これはきっと上司が解決すること」と考えて、上司は「何かあったらAから報告が上がってくる」と心の中で理解していて、その場の問題も双方の顔をみてシチュエーションから「解決はできる。」
しかし、その後がつながらず、その場の対応ですんでしまう。暗黙の了解。ちょっと気働きにも通じますね。(日本人ならではのいいところかもしれまえんね)
■技術の継承
業務をマニュアル化することで、業務を平準化することも久しいです。しかし、先輩スタッフの経験知に基ずく、業務の見立てについての継承はマニュアルには表れてきません。
例え、生産性向上のためのスキルや道具はできても、経験知からくる見立てと工夫はマニュアル・スキル・道具では埋められません。このことが、生産性向上の中で課題になってくるのではないでしょうか?
■最後は、目的と手段のはき違え
各仕事、業務で「現場」というものがあると思います。そこでの質や満足度を上げるのが大切であると思います。しかし、とかく慣れてくると目的を忘れて、手段やプロセスに力を入れた生産性を考えしまっていないか?
先ほどの「気働き」にも通じると思います。誰かが仕事を抱えてしまい、できるスタッフ、できないスタッフをそのままにして仕事をできるスタッフが抱えることで解決とか、目的のためのプロセスでなく、目的に行きつきプロセスを仕事と勘違いする。
■今日のnote
この問題を解決して、生産性向上を図るには、お互いの経っている前提の確認と目的のために「できない」「してほしい」ことをチームやスタッフ間で確認して工夫をしていく風土です。
日本人には、この習慣がないので生産性向上が進まないと私は考えています。特に、介護の現場はそう思います。皆さんは、生産性向上が進まない日本と自分をどう思いますか?