#320 介護現場の報連相を減らす
こんにちは フミオです。
生産性の向上って、セミナーが流行っているけど、それって本当にできるの?って思うので、noteします。
■暗黙の了解!が好きな日本人なのに、報連相が多いのはなぜ?
介護現場って、個々の高齢者の生活課題を個別化しているので細々業務内での引継ぎや申送り内容が多いと思っていたけれど・・・。実は、違うと思う介護現場が長ったフミオの考え!
まず、日本人の伝達習慣は、
・表情:職員間の会話や報告時の表情から読み取ること
例えば、いつもと同じ内容でも表情が異なるとその内容なのか、内容を伝える人なのかを探って、その情報を分析する
・声のトーン:その内容を伝える表情に声の様子で「どうした?」とその相手を更に、深堀していくことで情報の確度を聴く側のイメージを確認する
・その他 身振りなどを言葉以外から汲み取る作業をする。
また、そこに「コミュニケーションの文脈」(時間・場所・出来事・関係性など)を汲み取る作業も組み込まれていること。
これを当たり前のように、自然にやってしまうのが私たち日本人であり、サービス業にてよく言われる「おもてなし」「気配り」といったことになるだろう。
そして、最終的に「その内容なら・・・こうなるだろう?」と会話するどうして「暗黙の了解」(経験や習慣にて介護場面での個別的であり、共通の内容など了解する)をすることでイメージを確認する。
※問題点は、誤解が生じやすいことやルールや価値観が異なるところでは機能しないので、効率的ではあるところもあるが深い関係性がないと難しい。業務改善に慣れていない現場やマニュアルにしっかり落とし込んで原則的な基準がルール化できていないと業務の停滞が生じてしまう。
■利用者の情報がステーションに確認する
「何を言っているんだ!フミオ!?」当たり前じゃないか~と突っ込まれそうです。だから、「ユニットケア」ってのがあって少数の利用者をケアする仕組みもあるんじゃなか~、と言われそう。
でも、日々変わる利用者の情報を変則勤務や出勤時に確認するのは時間かかること。また、分からないと思い出す時間、正確にケアするためにステーションに戻り、「このケアっていつからだっけ?」と確認する時間って無駄ですよね。
と書くと利用者の壁に情報を貼ってあるとか聞こえてきそうですが・・方法あるんですよね。
※問題点は、ケアの情報を確認するために都度ステーションに戻ることや経験を優先したケアをしてしまい、無駄が生じる。
■個別支援計画またはケアプランが曖昧な表現になっている
令和6年介護報酬改定でも、栄養・口腔・リハビリが一体的に提供される仕組みとその解決すべき課題が短期目標とサービスの内容に取り組みようになる傾向が強まりました。
更に、科学的介護、通所LIFEについてもデータ取得と活用が加速しています。
利用者ごとの個別的なケアを自立支援・尊厳の保持をするために、「病前の生活」についてどのように取り組むか?「何を利用者の課題と目標」に設定するかでケアの内容が絞られるはずです。
例えば、6カ月に1回でも家族と一緒に自宅へ戻り食事を摂るという機会を設けるなら、食事の場面でも、車椅子の移動場面でも、利用者と家族が過ごせる(もしかしたちょっと介助をお願いする)ような内容にしたら、
その課題達成をするために、何を日々ケアの中で取り組むかって考えて行動すると思うんですよね。
※問題点は、利用者と家族にしっかりヒアリングや情報提供でおこなれておらず家族が施設にお預けになっているかも?また、ヒアリングの内容をケアプランにしっかり落とし込みができておらずケアではなく「介護業務」になっている。
■今日のnote
やるべきことは、利用者とその家族から聴き取った内容でケアプランをしっかり作り込む(ケアプランの内容がしっかり言語化できて、文脈や職員のコミュニケーションに依存しない)。
次に、その内容をしっかり職員が個々に携帯できるツールにして、その内容をツールにて確認する習慣をつける。
その積み重ねが、申送り時間や引継ぎ時間の短縮になり、時間短縮につながり「その日の職員の役割が明確になる」。
最後に、ここの内容が職員の経験となり、業務マニュアルと職員教育のツールに発展していくことになります。
これ全て、私がしてきたことですので、本当です。