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自己効力感とは

こんにちは、こむです!今回は、キャリア支援において重要な概念である「自己効力感」について深掘りし、その具体的な支援方法や理論について考えてみたいと思います。


自己効力感とは

自己効力感とは、自分の行動が望ましい結果をもたらすと信じる力です。具体的には以下の2つの要素に分けられます。

  1. 結果予期: 自分の行動が成功につながると信じること。

  2. 効力予期: その行動を実行する力があると信じること。

これらが高まると、人は行動を起こし、努力を継続し、困難にも耐えられるようになります。

自己効力感を高める先行要因

自己効力感は、以下の4つの要因によって強化されます。

  1. 達成経験: 自力で成功を収めた経験。

  2. 代理的経験: 他者の成功を見て自信を得ること。

  3. 言語的説得: 他人からの励ましや認知。

  4. 生理的・情緒的高揚: ポジティブな感情や身体の変化。

ワイナーの原因帰属理論との関連

自己効力感は、行動の原因帰属にも影響を受けます。

  • 成功の要因を能力に帰属すると、次回の挑戦への動機が高まります。

  • 失敗の要因を努力に帰属すると、次の課題への意欲が高まります。

希望や自己信頼があれば、人はエネルギーを持って前進できます。

キャリア支援における自己効力感の重要性

キャリアコンサルタントとして、自己効力感は次の要素に関わります。

  1. 行動を始められるか。

  2. 努力を続けられるか。

  3. 困難に耐えられるか。

これらを踏まえ、相談者が問題を明確にし、目標に向かって行動できるよう支援することが重要です。

問題解決のプロセス

相談者(CL)の問題解決を支援するためのプロセスを以下に示します。

  1. 相談内容の傾聴: 不安や苦悩と共に、希望や夢も聞き出します。

  2. 問題の明確化: 問題の外在化と内在化を検討します。

    • 外在化: 問題を客観化し、相談者から切り離す。

    • 内在化: 問題の内面化された意味を再検討。

  3. 目標の設定: 具体的な目標を決める。

  4. 課題の設定: 実行可能なアクションを明確化。

  5. 解決策の立案: 解決への道筋を考える。

  6. 実行力の評価: 行動計画を実行する力を確認。

  7. フォローアップ: 解決後も継続的に支援。

キャリア自己効力感の5つの視点

自己効力感は、キャリア形成において次の5つの視点から考えることができます。

  1. キャリア自己効力感: 生き方や働き方への自信。

  2. 未来づくりの自己効力感: 夢や希望を持って未来を切り開く力。

  3. 進路選択自己効力感: 職業情報の収集や意思決定能力。

  4. 問題解決の自己効力感: 問題解決に必要なスキルと経験。

  5. 集団の自己効力感: 集団での行動力や忍耐力。

これらの視点を元に、どの自己効力感を重点的に支援するかを見立てることが重要です。

自己効力感を高める支援の3大ポイント

  1. 問題の核心を解決

    • 問題を明確にし、解決を通じて自己効力感を高めます。

  2. 相談者の資質を活用

    • 相談者が持つリソースや能力を引き出し、活用します。

  3. 新しい自己像を構築

    • 過去の制約を超えた新しい自己概念を持つ支援を行います。

最後に

キャリアコンサルタントとして、相談者の自己効力感を高め、彼らが夢や希望を実現できるよう支援することは非常に重要です。問題の外在化から始まり、目標設定や実行力の確認を経て、相談者が自分の力で未来を切り開けるようサポートしていきます。

本記事が、皆さんのキャリア支援に役立つヒントとなれば幸いです!

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