自己効力感とは
こんにちは、こむです!今回は、キャリア支援において重要な概念である「自己効力感」について深掘りし、その具体的な支援方法や理論について考えてみたいと思います。
自己効力感とは
自己効力感とは、自分の行動が望ましい結果をもたらすと信じる力です。具体的には以下の2つの要素に分けられます。
結果予期: 自分の行動が成功につながると信じること。
効力予期: その行動を実行する力があると信じること。
これらが高まると、人は行動を起こし、努力を継続し、困難にも耐えられるようになります。
自己効力感を高める先行要因
自己効力感は、以下の4つの要因によって強化されます。
達成経験: 自力で成功を収めた経験。
代理的経験: 他者の成功を見て自信を得ること。
言語的説得: 他人からの励ましや認知。
生理的・情緒的高揚: ポジティブな感情や身体の変化。
ワイナーの原因帰属理論との関連
自己効力感は、行動の原因帰属にも影響を受けます。
成功の要因を能力に帰属すると、次回の挑戦への動機が高まります。
失敗の要因を努力に帰属すると、次の課題への意欲が高まります。
希望や自己信頼があれば、人はエネルギーを持って前進できます。
キャリア支援における自己効力感の重要性
キャリアコンサルタントとして、自己効力感は次の要素に関わります。
行動を始められるか。
努力を続けられるか。
困難に耐えられるか。
これらを踏まえ、相談者が問題を明確にし、目標に向かって行動できるよう支援することが重要です。
問題解決のプロセス
相談者(CL)の問題解決を支援するためのプロセスを以下に示します。
相談内容の傾聴: 不安や苦悩と共に、希望や夢も聞き出します。
問題の明確化: 問題の外在化と内在化を検討します。
外在化: 問題を客観化し、相談者から切り離す。
内在化: 問題の内面化された意味を再検討。
目標の設定: 具体的な目標を決める。
課題の設定: 実行可能なアクションを明確化。
解決策の立案: 解決への道筋を考える。
実行力の評価: 行動計画を実行する力を確認。
フォローアップ: 解決後も継続的に支援。
キャリア自己効力感の5つの視点
自己効力感は、キャリア形成において次の5つの視点から考えることができます。
キャリア自己効力感: 生き方や働き方への自信。
未来づくりの自己効力感: 夢や希望を持って未来を切り開く力。
進路選択自己効力感: 職業情報の収集や意思決定能力。
問題解決の自己効力感: 問題解決に必要なスキルと経験。
集団の自己効力感: 集団での行動力や忍耐力。
これらの視点を元に、どの自己効力感を重点的に支援するかを見立てることが重要です。
自己効力感を高める支援の3大ポイント
問題の核心を解決
問題を明確にし、解決を通じて自己効力感を高めます。
相談者の資質を活用
相談者が持つリソースや能力を引き出し、活用します。
新しい自己像を構築
過去の制約を超えた新しい自己概念を持つ支援を行います。
最後に
キャリアコンサルタントとして、相談者の自己効力感を高め、彼らが夢や希望を実現できるよう支援することは非常に重要です。問題の外在化から始まり、目標設定や実行力の確認を経て、相談者が自分の力で未来を切り開けるようサポートしていきます。
本記事が、皆さんのキャリア支援に役立つヒントとなれば幸いです!