8月

尾瀬、燧ケ岳(ひうちがだけ)

 久しぶりに山に登ったんですけど、我々ほど山を舐めている人間たちはいないと思っていて、いつか何かしらの怒りに触れて死ぬんだと思います。行くまでどんなルートなのか調べずに行くのはマジでダメだと思う。ので、今回は冒頭の半分クライミングみたいな道を素手で登るという暴挙に出、割と死を感じました。中盤以降は景色が本当に素晴らしかったです。死んだ時に来るとこってここだろうなと思いました。

 登山の個人的に好きなところは主に2つあって、1つ目は「登頂する」というわかりやすい明確な目標があるところ。しかも身体さえ動かせば基本的に辿り着くという単純設計なのが好きです。それに比べて人生って明確な指標が無くて最悪ですよね、クソがよ…。無心でズンズン進んでいけるっていうのがさ、良いよね…。普段生活してるときは要らん考え事が頭の中で大回転していてマジでやめて欲しいんですが、山を登っている時はそれが無くなるのが大変良いと思います。2つ目は、一緒に登っている人との距離感が好きなんですよね。とても深いところまで会話が進んでいくこともあれば、お互い無言で歩く瞬間もある。そのあわいを行ったり来たりしながら、少しずつ少しずつ頂上に近づく感じがとても尊い時間な気がしてきます。1つ目の話と重なるんだけど、目の前の目標に無心で集中できる分、隣の誰かとのコミュニケーションにも同時に集中できるというか、ここには無い何かに考えを巡らせるよりも、たったいま身近にあるものがとても親密なものに感じられてくる、そんな感覚です。

 山を下山したあとに辿り着いた尾瀬も凄かったね~。日本にこんな「広大」を感じられるとこってあるんですねと思いました。目が良くなりそうな場所でしたし、そこの小屋で頂いたコーヒーも良かったね…。なんかここは宿泊できるみたいだから、次は山を避けて宿に泊まるだけっていうのもしてみたいかも。

 あとθさんって山登りながらめちゃくちゃ弱音吐くから好きです。


青木龍一郎

 とにかくこれ(およそ40分間のドキュメンタリーである)を観てくれ。私の語彙ではとてもじゃないけど説明が出来ない。ただ、この人がやっていること(この動画以外も)には切実さと誇り高きユーモアがあると感じる。

 この人がやっているバンドもあるんだけど、これもただ「尖ってる」の一言では済ましてはいけない、狂気とも言える真摯さがあると思う。こんなに身体を切り刻まれるようなラブソングは初めて聴いた。



twilight Club DJ MIX(2022年8月12日、NHK-FMにて)

 三つ巴くんが教えてくれた。NHKのラジオ放送でこの手のクラブミュージックをガンガンにかけてくれるのは最高ですね。アーカイブ保存期間のギリギリまで何度も聴き返して踊っていました。


マジの餃子、京急蒲田

 ちょいまち曰く「本物の餃子」が存在する街、蒲田。どうせなら何店舗か回るぞ!と意気込んで皆でぞろぞろと行きました。

 歓迎というお店のお皿が可愛かったので是非グッズ販売をしてほしい。


心霊ドキュメンタリーもの4連発!くらえ!

 なんかある週に気が狂ったのか、毎日心霊ドキュメンタリーを見ていた時間があった。

心霊マスターテープ-EYE-

 主人公のエゴ全開だし、胸糞悪いけど、作中のキーアイテムとなる「ビデオ」はリングの呪いのビデオに匹敵するかっこよさだった。恐怖とは、最終的にかっこよさに行き着くと思う。


心霊×カルト×アウトロー

 上の「心霊マスターテープ-EYE-」と同じ谷口猛監督の作品。タイトルに偽りなしといった感じで、谷口監督のもとに届いたある一本の心霊映像を巡って、北九州の地でカルト教団やヤ〇ザ、半グレなど、およそ一般的なホラー作品には登場しないであろう要素がガンガン出てくる(スタッフの中にも強ギャルがいる)。独特な温度感で取材は進行していき、最後の幕引きも非常にドキュメンタリーらしい(いい意味で)半端な終わり方だったのも良かったと思う。恐怖とは、分からないことだと思う。


境界カメラ

 「ほんとにあった!呪いのビデオ」(ツタヤの端っことかにある所謂「おわかりいただけただろうか」的な映像作品)などの有名心霊ドキュメンタリーを数多く手がけてきた寺内康太郎さんによる、リアルタイムで進行していた心霊ドキュメンタリー作品。何がリアルタイムなのかというと、この作品、実際に取材していく過程、その結果を逐一ニコニコ生放送などを通して配信していくという形式を取っているんです。このとんでもなく労力と時間のかかった記録を「境界カメラ1~4」の4パートに分けて映像作品としてまとめたのが、本作品になります。どこまでが真実で、どこまでが虚構なのか、その境界が作品を見ていくにつれて徐々に曖昧になっていくその過程には、度肝を抜かれます。ホラー要素に加え、ミステリーや青春ものとしても見ることが出来て、ラストは少しぐっと来てしまう爽やかさすらありました。とても好きな作品です。この作品に出てくる「ビデオ」も意味わかんないくらいかっこいいです。「あっ、見たらダメなやつだな」って直感で感じ取れる映像ってかっこよくないですか。


フィルムインフェルノ(YouTubeチャンネル「フェイクドキュメンタリー『Q』」より)

 上の境界カメラの寺内さんと、YouTubeで心霊スポットを巡る動画をアップしている「ゾゾゾ」のディレクターである皆口さんがタッグを組んで誕生したYouTubeチャンネル。どの作品も、マジで本気、本物の恐怖とは分からないことである、ということを何度も我々に叩きつけ、その度に私は最悪(最高)の気持ちになっていました本チャンネルですが、その新作スペシャルです。何も派手なことが起きていないのに、少しずつ少しずつ首を絞められていくような息苦しさを感じることが出来て本当に素晴らしいと思います。どうやったらこんな映像が作れるんですかね。


小杉湯のミルク風呂

 えらばくんと行ったんだけど、ミルク風呂の香りが好きすぎてこの香りの香水をください!というお気持ちになりました。


石の湯

 近所の銭湯。使いやすくてサウナもあって、かなり時代を感じさせるけどちゃんと清潔感が保たれててサイコー。


結局面白いのは人間の感情と人間の生活の仔細であることが再確認できる良回

 valkneeっていう私の好きなラッパーがいるんですけど、その人とその友達がやってるポッドキャストです。「言語化」をテーマにこの世界の様々な事象(ほんっとうに様々、くっだらないことから大真面目なことまで)について語っていくというポッドキャストですが、今回は「valkneeの生活に迫る」ということで、朝起きてからどんな行動をしているのか、スーパーで買い物するときの金銭感覚、作り置きの話など、生活のこまか~い話が沢山話される回。この温度感と内容が最高に良かった。


バンドウがいた夏2

 オモコロで一番好きな漫画が「バンドウがいた夏」だったんですけど、まさかの続編、そしてこの2があまりにも傑作だったためにMyオモコロ漫画ベストが更新された。


えらば君から送られてきたペンギン

ペンギンはな、不動だからいいんだ。どこか人に似た物体が、ただじいっとそこに居るからいいんだ。""いる""感が限りなく増幅されるんだ。(えらば君から送られてきたLINEメッセージより引用)


人が金使うとこ見るの楽し~!!

 ムッシュさんが服買いに行くところを集団でゾロゾロ見に行って最高だった。人が服をあれこれ試着してるとこ見るのが人生で好きな瞬間のひとつです。


羅豚ずっきゅん

 ムッシュさんたちと服買いに行った後になんかついていったら意味わからんくらいしゃぶしゃぶ食べることになってウケた。美味しかったです。食べ放題がいいよ。


君たち最近は何を聴いているんだ。

XXL / JAZZ DOMMUNISTERS feat. MARIA, I.C.I

 かっけえすぎ。


Moebius / 王舟

 かっけえすぎ。


Drive 2 Drive (feat. OMSB) / JAZZ DOMMUNISTERS

 ドライブで流して速度違反で捕まる未来が見えるヤバい曲。ダサいとかっこいいの間を綱渡りしててマジで良い。


Love Is So Cruel (feat. Arthur Moon) / 9m88

 台湾のかっけえ女性シンガー。勝手に身体が踊りだす。声がめちゃ好き。


tokyo (feat. 鈴木真海子, Skaai) / yonawo

 トーキョーフィールグッドミュージック(トーキョーフィールグッドミュージックってえらばが言ってたんだけど何?)気持ちいいね!


Berlin 1 / Oscar Jerome

 ラジオで流れてて、かっけ~つってシャザムした曲。


YES ~free flower~ / My Little Lover

 これもラジオでシャザムした。リリースは1996年と、私はギリギリこの世にいませんが、良い夏曲だと思いました。


ラッキー・ドライブ / Gimgigam & ぷにぷに電機

 こっちはドライブで流しても速度違反せずに気持ちよく走れるだろう。ぷに電さんの声好きすぎ。


夏のトレモロ / 朝日美穂

 好きな夏曲がまたひとつ増えましたね~。作曲はKIRINJIの堀込高樹さん。


LOVE SHOWER / 吉田美奈子

 8月で一番刺さった曲かも!雨の日って最悪だけど、この曲聴くと踊れると思う!声と楽器の抜けていく感じが非常に最高です。


Good Mood Travel / Saint Vega, valknee & ORKL

 valkneeのパートマジで好き。うちらちょーちょーちょーいいかんじ。


DRIVE AWAY / Gambs

 みんなこういうの好きでしょ?!


テレフォニズム / フィロソフィーのダンス

 かっけえすぎ。バンドの生演奏入るとさらにかっけえすぎ。ナイトテンポのリミックスもかっけえすぎ。歌って踊ることを生業にしてる人世の中にすげえ沢山いる印象あるけど、全員体力オバケすぎるよね、オバケがそんなにいていいのか。



次回予告

九月、私は新潟で夏の化身となった。

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